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経済
最後の一等地「うめきた」、経済効果は初年度1120億円
2013.4.17 20:46
[再開発]
JR大阪駅北側の再開発区域「うめきた」で26日に開業する複合ビル群「グランフロント大阪」の関西への経済波及効果について、りそな総合研究所は17日、初年度で約1120億円に上るとの試算を発表した。
グランフロント大阪は、雑貨・ファッション関連の154店、飲食関連の77店など計266店舗が出店する商業施設をはじめ、オフィスゾーンやホテル、マンションで構成される。初年度の売上高は商業施設で400億円が目標。さらにオフィス賃料や、ホテルの売上高などを合わせると、経済波及効果は1120億円になるとした。
ただホテルの開業は6月で、マンションの入居開始は8月。このため、2年目以降の経済効果は1年目よりも大きくなり、1271億円に上る見込み。荒木秀之主席研究員は「大阪駅前の一等地に、大規模な新しい施設ができることで経済効果も大きい。さらに産学連携拠点のナレッジキャピタルは、開業後に機能を発揮するため、想定を上回る可能性も高い」と説明する。
周辺施設もグランフロント大阪の開業効果に期待を寄せる。JR西日本の真鍋精志社長は「大阪駅の利用が拡大し、駅ビル群への来場も増える」と話した。さらに、駅ビル群に入居する専門店街「ルクア」などと競合する可能性も示唆する一方で、不振が続くJR大阪三越伊勢丹については「客層は重複しない。いかに(開業効果で)増える需要を取り込むかだ」と話した。
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