国会での追及に 丸川珠代の呆れた言い分

大追跡 - 日刊ゲンダイ

 さすが、子ども法案に賛成した議員たちに向かって「この愚か者めが」と叫んだ“才媛”である。だれよりも自分は利口だと思っているのだろう。丸川珠代厚生労働政務官が、国会をバカにした答弁を繰り返している。

 政務三役の立場にありながら、厚生労働省所管の派遣会社の新聞広告に堂々と出演していた。これだけでも呆れてしまうが、本人は平気の平左だ。ギャラを受け取っていないことを盾にして、問題ないと言い張っている。供応接待などを禁じた政務三役の規範に違反しないというわけだ。

 だが、丸川は業界団体にパーティー券を買ってもらっていた。派遣会社などでつくる「政治連盟新労働研究会」の収支報告書を見ると、2010年と2011年の2度、「珠代さんを励ます会」に6万円を支出している。今回はギャラを受け取っていないとしても、その前から利益は得ているわけだ。

 民主党の津田弥太郎参院議員が、先週、この問題を国会で追及すると、「政治資金収支報告書の記載に該当するものは一切ございません」と答えた。政治資金規正法では、合計20万円以下のパーティー券購入については、だれが買ったかを書く必要がない。そのため、カネの受け取りではなく、「記載はない」と逃げたのだ。

「公開基準以下についてはどうか」と畳みかけられても、「相手との信頼関係を守る」「個別の案件については報告の義務はない」と突っぱねた。だが、相手は支出の事実を記載している。信頼関係が崩れるわけがない。

<誠実に対応する気なし>

 やましいことがないのなら、誠実に対応して当然だ。その気がないのは、国会をなめているか、探られると困ることがあるか、どちらかだろう。

 さて、本当の「愚か者」は、だれなのか。

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