無題

1:名も無きひじき:2012/02/16(木) 00:39:28.13 ID:fAEzlPiTO

もう別れて何年もたつのにたまに元カノの夢を見るんだ。
最近また見たから元カノとの思い出語らしてください。


8:名も無きひじき:2012/02/16(木) 00:50:56.37 ID:fAEzlPiTO

たってた。 
たってないと思ってもうひとつたてたかもしれないw 
初めてだから許してくれ! 


高校時代の話。 

スペック 
俺 
二十一歳 
大学生 
180cm 
当時は177cmくらい 
田中圭や北川悠仁に似てるって言われる 
以下田中圭で。 


元カノ 
同い年 
当時 
身長155cmくらい 
体重は不明 
強いて言うなら大声ダイヤモンドの頃の前田敦子に似てる。 
以下前田で 


6年前の春、俺は高校に入学した。 
サッカーが大好きでよくJリーグの試合を観に行っていた。 


9:名も無きひじき:2012/02/16(木) 00:57:46.33 ID:fAEzlPiTO

俺はサッカー部に入ろうか迷ったけど中学にサッカー部が無かったため練習についていけるか不安だった。たまたま俺の高校にはサッカーとかフットサルをやる同好会的なものがあり同好会なのでサッカー部に比べて活動もゆるいし初心者も多い。 


10:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:00:27.95 ID:fAEzlPiTO

だから俺は同好会に入った。 
そんな感じで平日は学校へ行き放課後は遊んだりフットサルをして休日はJリーグを観に行く、という生活を送っていた。 

そんな中で季節は梅雨を迎えた。 


6月下旬の日曜日で雨が降っている日だった。 


11:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:03:20.58 ID:fAEzlPiTO

期末が近いから勉強するために高校へ行った。 

図書室の一番後ろの席に陣取り勉強を始めた。 

雨で憂鬱な上に少し疲れてきたので集中できなくなってきた時、図書室のドアが開いた。 

入って来たのは俺のクラスの女子(ちょいブサ)だった。 

なんだ、あいつか 

そう思った矢先、衝撃が走った。 

ブサと一緒に女の子が二人入って来た。その片方がかなりタイプだった。 

これが俺と前田との出会いでした。 

俺は完全に一目惚れしていました。 


12:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:08:10.14 ID:fAEzlPiTO

まとめに載りたくないんですけど下げといた方がいいですかね? 


その日から俺は勉強が手につかなくなった。 
放課後は勉強に集中できずに校舎内を放浪して前田の情報収集ばかりしていた。 
おかげで前田のクラス、名前、出身中学などがわかった。 

だが恋愛なんてしてこなかったからどうアプローチしたらいいかなんてわからなかった俺は困った。 


13:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:12:29.45 ID:fAEzlPiTO

幸い前田と同じクラスに同じ部活のヤツ(K)がいた。 

テスト明けに俺はKに前田の話をして紹介してもらえないか、という話をした。 
Kはなかなかの肉食ですでに学年のほとんどの女子と知り合いだった。 

すぐに 

『部活で一緒の○組の田中圭君って子にアドレス教えていい?』 
という感じのメールをKは送ってくれた。 

だが1日待てど2日待てど返信は来なかったらしい。 


14:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:17:20.53 ID:fAEzlPiTO

俺は完全に落ち込んだ。 
夏休みはJリーグ観戦と部活に打ち込んで女のことなんて忘れてやるぜ(泣) 
という感じだった。 

だが何日かたった終業式前日に 

『おめでとう!いいよって返信きた。 
これ前田さんのアドレスやし→(アドレス) 
頑張れ田中君』 


というメールがKから来た。 


数秒間意味がわからなかった。でもメールの意味を理解した俺は歓喜した。 

そして前田のアドレスを見つめニヤニヤした後、覚悟を決めてメールを送ることにした。 


15:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:22:54.84 ID:fAEzlPiTO

俺は必死に内容を考えた。 
『はじめまして。○組の田中圭です。K君からアドレス聞きました。よろしく!』 
という感じのメールを送った。 
するとすぐに返信がきた。 
『△組の前田です。よろしくね。』 

そこから自己紹介的なメールをした。 
意外にもメールは盛り上がった。ちょうどこの日はJリーグを観に行っていたのでそのことも話題に出した。そしてお土産を買って帰り明日の終業式後に渡すことになった。 


16:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:32:48.79 ID:fAEzlPiTO

翌日、終業式が終わり無事夏休みになった。 
だがチキンの俺は前田に直接会うことにびびってしまった。 
そこでメールで 
俺『昨日言ってたお土産どうすればいい?』 
前田『もらいに行くよ!○組に行けばいい?』 
俺『でも面倒くさいでしょ(笑)俺の下駄箱に入れとくから帰り際にでも取ってかえってよ』 

今思うと本当に情けない… 

数分後 
前田『お土産もらったよ!かわいいね~ありがとう!』 
とメールくれた。 
俺は喜んでもらえたと一安心した。 
さらに携帯のストラップにしてくれたらしい。 
本当に嬉しかった。 


17:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:37:23.82 ID:fAEzlPiTO

書き忘れましたが、お土産は好きなチームのマスコットのストラップです。 



夏休みに入ってからも適度にメールをしていた。 
そんなある日、俺は前田を花火大会に誘うことを決心した。 
その花火大会は俺の地元である結構大きい花火大会で中学時代から好きな子と行くのが夢だった。 

いきなり花火大会に誘うとか当時の俺すごすぎw 


そんなわけで勇気を出してお誘いのメールをしましたが… 



結果はNOでした。 


18:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:40:38.93 ID:fAEzlPiTO

理由は俺が誘った花火大会の前日に前田の地元の花火大会に行く予定があったらしく2日続けてはきついとのこと。 


俺は 
会ったこともないのだから仕方ないか… 
という気持ちと 
地元の男と行くのですかどうぞお幸せに 

とひねくれた気持ちで残りの夏休みはまさしくJリーグと部活づけの日々だった。 
この日からメールはしなくなってしまった。 

そんなこんなで9月になり2学期が始まった。 


19:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:44:20.79 ID:fAEzlPiTO

学校の中を歩いてると前田を当然見かける。そのたび俺は苦しくてたまらなかった。 

俺は前田への気持ちをどうしたらいいのかわからずモヤモヤしながら日々を過ごしていた。 

そんな中、体育祭が終わった週の土曜日の昼下がりに携帯がなった。 
ウイイレ中だったのでめんどくせーと思いながらメールを開いてみるとなんと前田からだった。 


20:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:49:25.35 ID:fAEzlPiTO

メールの内容は体育祭で俺らしき人物を見たとのこと。 

俺のクラスの場所に俺の名字が書かれた体操服を着た男子生徒を見たらしい。 

俺のクラスに俺と同じ名字のヤツはいない。 
それはまさしく俺だったのだ。 

この日からまたメールのやりとりが始まった。 


21:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:56:05.26 ID:fAEzlPiTO

毎日メールできて校内ですれ違ったら微笑みかけてくれたり手を振ってくれるようになった。 
またメールできるようになった上に向こうも俺を認識してくれている。そう思うと俺は嬉しくてたまらなかった。 

そしてついにきちんと2人っきりで会う日がきた。 
学園祭の打ち上げ帰りにゲーセンで取ったスティッチの人形の写真を送った。すると 
前田『こんなの取れるんだ!すごいね!』 
俺『たまたまだよ(笑)』 
前田『スティッチかわいいね』 
俺『じゃああげるよ。取ったはいいけど別にいらないし(笑)』 
前田『本当に?嬉しい。あ、私もストラップのお礼に夏休み行った旅行のお土産渡したいからちょうどよかった!』 

こんな流れで会うことになった。 


22:名も無きひじき:2012/02/16(木) 01:59:35.73 ID:fAEzlPiTO

そして学園祭の代休あけの火曜日の放課後、人があまりこない校舎裏で会うことになった。 

先に場所に着いた俺は緊張しすぎて本当にやばかった。 
すると前田がこちらへ向かってくるのが見えた。 
鼓動が激しくなった。 
そしてついに初めて前田と合って話をした。 
ほんの数分だったが本当にかわいかった。幸せすぎた。 
俺は1日中余韻に浸ってた。 


23:名も無きひじき:2012/02/16(木) 02:09:14.53 ID:fAEzlPiTO

そんな時、中間テストあけの部活で左膝に全治1ヶ月の大怪我をおった。 
こんな大怪我をしたのは初めてだったので本当にショックだった。 
俺は前田にいろいろ愚痴ってた。 
左膝にたまった水を抜く注射の針が大きくて怖かったという話をした。 
すると 
前田『私も昔怪我して注射したけど怖くなんかなかったもん。田中君は怖がりだね~』 
俺『だってあんなに大きい針見たことなくて…』 
前田『私だってちっちゃかったから注射器大きく感じたよ。でも怖くなかったよ。だから田中君は怖がりだ~(笑)』 
俺『う~どうせ怖がりですよ!笑』 

こんなメールをしてる内になんか気持ちがすごく救われた。 


25:名も無きひじき:2012/02/16(木) 02:13:43.89 ID:fAEzlPiTO

この頃から誰に相談しても 
前田はお前に気があるからデートに誘ってさっさと告白しろ 
と言われるのだった。 

だが以前一度花火大会を断られている俺はなかなかデートの誘いに踏み出せなかった。 

するとある日前田の方から 

前田『期末テスト終わってから終業式まで結構休みがあって暇だよね~』 
って感じのメールが来た。 

これはもうデートに誘うしか無いと決心しお誘いのメールを送った。 
俺『そうだね~じゃあ遊びに行っちゃおうか!』 
前田『おっいいね~遊ぼう遊ぼう(笑)』 
嬉しくて歓喜した。 

 
24:名も無きひじき:2012/02/16(木) 02:09:43.77 ID:E1er9oI80

俺もよく夢に出る 
別れたの2年前なのに 

結局引きずってるんだよね 


26:名も無きひじき:2012/02/16(木) 02:19:42.50 ID:fAEzlPiTO

>>24 
なんか引きずっちゃいますよね。 
それじゃダメだってわかってるんですけどね。 



場所は話し合った結果遊園地になった。 

怪我は週1で通院があり当然部活はおろか軽い運動もできず辛かったがさっきみたいに前田が励ましてくれて遊園地までには無事完治した。 

そしていよいよ遊園地に行く日になりました。 


27:名も無きひじき:2012/02/16(木) 02:33:09.34 ID:fAEzlPiTO

二人で電車を乗り継ぎ遊園地へ。 
クリスマス前だったけど平日だったのでガラガラだった。 
いろんなジェットコースターに乗って叫んだりお化け屋敷で前田よりびびったり観覧車に乗ってのんびりしたり。 
その中で一番覚えてるのがシューティングゲームです。 

おっちゃん『1000点以上取ったら景品あげるわ。』 
俺『本当ですか?頑張ります!』 
前田『私も!』 
しかし以外に難しくて一周目は前田800点で俺は650点くらい。 
前田『田中君w勝った~www』 
俺『笑うなー!笑』 
しょんぼりしてたらおっちゃんが 
『二人とも全然やな。コツ教えるから姉ちゃんにいいとこ見せたげてや兄ちゃん』と言ってコツを教えてくれた。 
そして2週目。 
前田850点で俺は1050点! 
俺『おっちゃんやりました!』 
前田『田中君すごっ!』 
おっちゃん『兄ちゃんようやった!これ景品や!』 
景品は風船だったw 
でも風船を持ってる前田がかなりかわいかった。 


32:名も無きひじき:2012/02/16(木) 22:38:49.10 ID:fAEzlPiTO

そんな感じで貸切状態の遊園地で2人で日が暮れるまで遊んだ。 
初めてのデートは本当に楽しくてあっという間に終わってしまった。 


それから年末年始もずっとメールしてました。 
どんなテレビを見てるとかお年玉はどれぐらいもらったとか何を食べたとか。 

そして新年を迎え三学期が始まった。 

三学期も同じような感じで毎日メールをしてたまに遊んだり。 
この時の遊びは映画に行ったり街をぶらぶらしたりです。 

ある日 
『いい加減告白しろよ!前田は待ってると思うぞ』 
と忠告された。 

俺は告白すると決心した。 
そして放課後に例の校舎裏に前田を呼び出した。 


33:名も無きひじき:2012/02/16(木) 22:44:25.73 ID:fAEzlPiTO

待っている間 

『前田さんが好きです。俺と付き合ってください』 

という考えに考えた末に決めたかなり直球の告白のセリフを頭の中で何度も何度も繰り返してた。 


すると前田がやってきた。 
だが前田の顔を見ると怖くなった。 

頭が真っ白になって何を言えば言いかわからなくなった。 

勇気を出してなんとか言葉を振り絞った。 

俺『急に呼び出してごめんね。 


………今日は夕日がキレイだね』 


34:名も無きひじき:2012/02/16(木) 22:50:39.47 ID:fAEzlPiTO

自分でも何を言ってるんだと思った。 
夕日がキレイだという話をしたくて呼び出したんじゃないのに。 
前田も『えっ』って感じ。 

焦って本題に入ろうとしたけど予定が狂い、どうやって告白の流れに持っていけばいいかわからなかった。 
結局告白できないまま世間話などをしていると下校時間になり二人で駅まで帰った。 


35:名も無きひじき:2012/02/16(木) 22:58:41.30 ID:fAEzlPiTO

『自分のペースでゆっくりとやったらいいんだよ』 

と慰めてくれる人もいたし 


『前田は告白を期待してたやろうに幻滅させてしまったぞ』 

等のお叱りの言葉ももらった。 


その後も僕たちの関係は変わることなく、バレンタインには前田はお菓子をくれたり春休みに遊んだりと友達以上恋人未満の関係を続けて高校1年生は終わった。 


36:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:02:54.49 ID:fAEzlPiTO

2年生になってからも相変わらず同じような日々を送っていた。 

しかし事件が起きる。 

それはGWが終わろうとしていた頃だった。 


37:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:11:58.62 ID:fAEzlPiTO

今もあるのかはわからないけど当時は学校裏サイトというものが流行っていてほとんどの学校にあった。 

俺の高校にもあってその時は同じ学年のDQNのホームページが貼られていて祭が行われていた。 
テレビを見る傍ら何気なくそのDQNのホームページを見てたらそいつのリンクの女の子のさらにリンクに前田の友人のホームページがあった。 


俺『もしかしたら前田のことが何か書いてあるかも!』 
なんて期待を抱きながら見てたら半年くらい前の日記に 


『今日は前田ちゃんとテスト勉強したよ~』 

と書かれた日記を見つけた。 
キターーー(゚∀゚)ーーー 
ってテンション上がって読んでいった。 
内容は普通に喫茶店みたいなとこでテスト勉強したってだけだった。 
しかしその日記の最後に写真が貼られていた。 

その写真は女の子が何か柱のようなものに抱きついており柱には編集で 

ダイスケ love 

と書かれといた。 


38:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:22:08.59 ID:fAEzlPiTO

写メは画質が悪いし顔も写ってないからそれが誰なのかわからなかった。 

そして文字は何回見ても 

タナカケイ love 

では無かったです。はい。これで写ってるのが前田なら俺完全にオワタじゃね?\(^o^)/ 

てか誰だよダイスケw 
とかいろいろ考えてたら不安になって不安になって気づいたら自分の中で勝手に前田はダイスケ君が好きなんだと決めつけてました。 
普通に考えたらそのホームページをやってる女の子がうつっているって思うのに俺のメンタル弱すぎw 
人のホームページとかは勝手に見るもんじゃないですね。 


39:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:27:13.71 ID:fAEzlPiTO

それから俺は廃人のようになってしまいました。 

『俺はしょせん友達なのか~フラレるくらいなら告白しなくてよかったよかった!』 
なんて思ってた。 

その日から毎日のようにしていたメールを止めてしまい前田を忘れることに努めた。 
休憩時間は極力会わないようにと教室に引きこもり放課後は部活にうち込んだ。 
夜も余計な事を考えないよいに早く寝た。 

しかしすでに前田の存在は俺の中で大きすぎたのだ。 
忘れられるわけもなくすぐに苦しくてたまらなくなりとうとうメールを送ってしまった。 

忘れもしない5月上旬にも関わらず暑い暑い日だった。 


43:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:39:02.56 ID:fAEzlPiTO

メールを送ったのは昼休みでした。 
『久しぶり。いきなりメールを止めてしまってごめんなさい。』 

と言う書き出しから始め、なぜメールを止めるに至ったのかという理由を書いていった。 
そして最後に 

『わかってたかもしれないけど俺は前田さんのことが好きでした。 
だから苦しくてたまらなくなったけど、少し気持ちが落ち着いたから前田さんが他の人が好きなら応援するよ。だからこれからも友達として仲良くしてください。』 

みたいな感じでメールしめくくった。 

そして返信メールを見るのが恐くて送信後に携帯の電源を切り友達とサッカーをしにグランドへ行った。 


44:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:42:21.43 ID:fAEzlPiTO

そしてサッカーから帰ってきて気持ちもすっきりした俺は授業が始まる前のわずかな時間に弁当食いながら覚悟を決めて携帯の電源を入れた。 


メールが来ていた。 

前田からだった。 

震えながらメールを開いた。 


45:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:48:35.89 ID:fAEzlPiTO

前田『そうだったんだね。田中君からメールが来なくなって本当に寂しかったんだよ!みんなからも元気がないねって言われてたし。 
田中君が言ってるのってもしかしてこの写真? 
この写真ならうつってるのはそのホームページの友達だよ(笑) 
(最後に例の写真が貼られていた) 』 



俺は安心したのと嬉しさと恥ずかしさで泣きそうだった。 

とりあえず俺は必死に謝った。 

俺『そうだったのか…ごめんなさい!』 
前田『本当だよ~(笑)早とちりしてメールくれないとかひどすぎる(笑)』 
俺『うわ~恥ずかしい。本当にごめんなさい!』 
前田『もうそんなに謝らなくていいよ(笑) 
てか他の人が好きなら田中君と遊んだりしないよ(笑)』 
俺『ありがとうございます(笑) 
そうか。一安心です(笑)』 
前田『てかさ、私のこと好きって言ってくれてたけど本当? 
本当ならすごく嬉しい。 
私も田中君のことずっと好きだったんだよ(笑)』 

…えっ(((;・Д・))) 


46:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:54:05.92 ID:+ZSZlJ240

ktkr 
甘酸っぱい… 


47:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:54:42.40 ID:SYfmNxQW0

えんだあああえあああ 


48:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:57:35.76 ID:fAEzlPiTO

ここまで授業とか俺の部活でメールできない時間があって結構時間がたってて夜になってました。あと書き忘れてましたが前田は帰宅部でした。 


完全に諦めてたから急な展開にビックリした。 
もう告白するしかないと思った。 

ここで葛藤。 
メールで告白とかっていいのかな?メールではダメだって聞くし…いやもうなんでもいいか! 

ってことでメールで改めて告白しました。本当にヘタレで情けないw 
俺『俺は前田さんがやっぱり好きです。ずっと一緒にいたいです。だから付き合ってください。』

これを送ると怖くなってお風呂に入りましたw 


50:名も無きひじき:2012/02/17(金) 00:02:44.70 ID:fAEzlPiTO

お風呂あがりに携帯を見ると前田からメールがきてました。 
前田『うん!嬉しい!よろしくお願いします!!てかどんだけ待たすんだw』 
俺『やった!俺も嬉しいー!!こちらこそよろしくお願いします!うっ…お待たせしてすいません(笑)』 


こうしてとうとう俺たちは付き合うことになりました。 

 
49:名も無きひじき:2012/02/16(木) 23:58:52.52 ID:uiOMexuO0

夢どころかこないだ家の前にいた 


51:名も無きひじき:2012/02/17(金) 00:09:40.44 ID:1X9M7qJ/O

>>49 
なんか怖いですねw 

それからは夢のような毎日でした。 

日々のメールに加えて部活が無い日は一緒に帰ったり休日はいろんなところに遊びに行ったり。 

そして再び季節は梅雨になりました。 
雨で部活がほとんど無いため毎日のように校門で待ち合わせをして一緒に傘をさして駅へと帰りました。 
この時期レミオロメンの『傘クラゲ』って歌かなり聞いてました。なんか情景がすごい合ってて。 
レミオの活動停止寂しいです(´・ω・`) 


52:名も無きひじき:2012/02/17(金) 00:14:03.38 ID:1X9M7qJ/O

前田にあの初めて会った日に一目惚れをした話しをしました。 

前田も体育祭で俺を初めて見たとき一目惚れ(というのか?)をしたという話をしてくれた。 

また前田は中学時代に部活(ソフトボール)に明け暮れていたため俺は初めての彼氏だったらしい。 
俺も初めての彼女だったから、お互いそれがすごい嬉しくてたまらなかった。 

そしていよいよ夏休みになりました。 

夏休みは前田と遊んだり一緒に宿題したりした。 
そして去年断られたあの花火大会に行くことになりました。 


53:名も無きひじき:2012/02/17(金) 00:24:43.63 ID:1X9M7qJ/O

昼前に待ち合わせして二人で花火大会の会場に行きました。 
早すぎたのか花火大会に来たって感じの人はまだ全然いなくて『俺ら気合い入りすぎだねw』なんて笑ってました。 

前田は浴衣で来ていてかわいすぎてヤバかったです。 

あと付き合ってからお互い下の名前で呼ぶようになりました。 

俺『去年断られたから敦子と来れて嬉しいです。』 
前田『だってもう友達と地元の花火大会行く約束してたししょうがないじゃん。第一会ったことも無い人と花火大会ってどうなのかな~とかすごい悩んだんだよ!』 


何故か説教される俺。 
俺『その通りです。…すいません』 
前田『わかったならよろしい(笑)』 
俺『ありがとうございます(笑)』 

なんか俺謝ってばっかりw 


54:名も無きひじき:2012/02/17(金) 00:36:28.04 ID:1X9M7qJ/O

そんな感じでぶらぶらしたり話をしたりしてたら浴衣を着た人たちがだんだん増えてきました。僕たちはしっかり場所を確保してたこ焼きとかき氷を食べて花火を待ちました。 

そして夕日がもうほとんど沈んだかな~って頃に花火が上がりました。 

周りからすごい歓声が上がって前田もとても嬉しそうに笑ってました。 

すごい大きくてキレイで本当に人生でこんなにキレイな花火は見たことないと思いました。 

花火が上がるたびに僕らは何回も顔を合わせてにやにやしました。 

前にいた大学生っぽいカップルがちゅっちゅしはじめましたが僕にそんな勇気はありませんでした…w 


結構長い時間があったんですけどあっという間に花火大会は終わってしまいました。 
案の定人混みがすごかったんですけど二人で離れないように手を繋いで駅まで帰りました。 


55:名も無きひじき:2012/02/17(金) 00:43:40.88 ID:1X9M7qJ/O

そして夏休みはあっという間に終わろうとしていました。 

夏休みが終わろうという頃いよいよ受験がちらつきはじめました。僕は親から予備校に通えと言われました。 

学校の化学の先生がしゃべり方がなまってたおじいちゃんだったため僕は完全になめてしまい化学の授業中は寝たり本を読んだり他の科目の勉強をしてました。そのため化学にかなり不安を抱いていたので高校の近くにある某大手予備校に通うことになりました。 

するとある日前田から 

『私数学が苦手だから2学期から予備校に通うことにしたの。』 

ってメールがきた。 


56:名も無きひじき:2012/02/17(金) 00:47:19.53 ID:1X9M7qJ/O

俺『もしかして予備校って○○?』 
前田『そうだよ~』 
俺『俺も2学期からそこ通うよ(笑)』 
前田『本当に?すごい偶然だね(笑)』 

なんてメールした。 

メールしててわかったんですが、驚いたことに僕と前田は同じ予備校の同じ金曜日の同じ時間帯にある授業(僕は化学で前田は数学)をたまたま同じ時期から受けることになったのです。 

前田は一人で大手予備校に通うことにかなり不安を抱いていたみたいですごく喜んでくれました。 

こうして2学期が始まりました。 


57:名も無きひじき:2012/02/17(金) 00:56:01.24 ID:1X9M7qJ/O

2学期からは本当に毎日が楽しすぎました。 

今までのような毎日に加えて週1で学校が終わってから二人で電車に乗り予備校にかよいました。 

体育祭で前田にいいとこ見せようと頑張ったり学園祭でお互いのクラスの模擬店の食べ物を買ったり中間テストに向けて二人で図書館で勉強したり。 
順調に行事が進んで行きいよいよ修学旅行になりました。 

修学旅行の際、僕の高校は予定がスムーズに進むようにA団B団とそれぞれのクラスをふり分けて人数を少なくしてから別日程で行動する。 
残念なことに前田のクラスはA団、僕のクラスはB団となりました。 
前田のA団は僕のB団より1日早く出発します。 

行き先は海外のリゾート地。ホテルは一緒ですが当然携帯は使えないので会えるかどうかは運次第。 


58:名も無きひじき:2012/02/17(金) 01:05:24.49 ID:1X9M7qJ/O

前田が出発の日、僕はクラスの体育祭、学園祭の合同打ち上げに行っていましたが内心寂しくてたまらなかった。 


打ち上げのどんちゃん騒ぎが終わりみんなとわかれようとした時、前田から電話がかかってきました。 

前田『ゴメンね~ 
どうしても日本出る前に圭ちゃんの声が聞きたくて』 

あ、圭ちゃんは僕のことです。名前の一部にちゃん付けで呼ばれてたので圭ちゃんでいきます。 


僕はなんかずっとそばにいた前田が遠くに行ってしまうようで泣きそうになりました。 

僕たちは3つの約束をしました。 

1つ目はお互いにお土産を買うこと。 

2つ目は絶対に向こうで会おうという約束。 

そして3つ目は会ったら部屋番号を交換してホテルの内線を使って電話をしよう 

というものだった。 


59:名も無きひじき:2012/02/17(金) 01:14:08.40 ID:1X9M7qJ/O

その後前田が行ってしまったと思うと寂しくて寂しくて僕は友人にメールで愚痴りまくってしまいました。 
この友達後で少し出てくるから仮に山口とします。 

そしていよいよ次の日、すなわち僕たちの出発の日になった。 


夜の飛行機で行くため僕は昼間早く出発したくてそわそわしてました。 

いよいよ時間となりはりきって集合場所へ。 
そこからバスで空港へ移動しようやく飛行機に乗り込んだ。 

やっと前田に会いに行ける… 

そう思うとかなり嬉しかったです。 

なんか僕かなり重いっすねw 

行きの飛行機は機内食を食べた後チキンリトルという映画を見てから寝ました。 


60:名も無きひじき:2012/02/17(金) 01:24:39.84 ID:1X9M7qJ/O

少し眠ってから目を覚まして時計を見たら日本時間で3時半ごろだった。 
二度寝しようとしたができず、顔を洗って音楽を聞いていた。 

ある程度時間がたつと周りもちらほら起き始めた。 
隣の友達も目覚めたから音楽を止めて話していた。 

近くに座ってた女子が 

『あ~彼氏に会いたいな~』 

なんて言い合ってて俺も俺もなんて共感したり。 

朝ご飯を食べて窓のカーテン(?)みたいなのを開けると下には美しい光景が広がっていた。 

僕はついに前田のいる修学旅行先へと到着しました。 
入国手続きを済ませまずホテルへと向かいました。 
そして荷物を置くとその日はグループにわかれて地元の大学の大学生に案内してもらい観光しました。 

この街のどこかに前田がいる。 

そう思うといてもたってもいられなかったです。 


65:名も無きひじき:2012/02/17(金) 23:43:55.66 ID:1X9M7qJ/O

しかしこの日の観光では前田どころかA団の人たちには一人も出会わず夕方になりホテルに戻りました。 

同室の友人たちが部屋ではしゃいでいましたが僕は何かと理由をつけてホテル内を徘徊してました。 

するとフロント付近でA団のクラスの友達に会った。 


A団もホテルに戻ってきているのか! 

そう思うと心拍数が上がるのがわかりました。 

しかしこれ以降ホテル内でA団の人たちにたくさん会いましたが前田には出会うことができないまま夕食の時間になりました。 

 
64:名も無きひじき:2012/02/17(金) 23:40:38.45 ID:QOViEWgJ0

俺も…定期的に元カノが夢に出てきて忘れられない… 
支援 


66:名も無きひじき:2012/02/17(金) 23:49:18.75 ID:1X9M7qJ/O

>>64 
夢見るって人が意外に多くて安心しました。まわりには全然いないんでw 

夕食後に街で買い物ができる時間がありましたがこの時も出会えず、買い物を終えてからホテルの売店近くで友達とダベっていました。すると買い物から帰ってくる人たちの中に前田を見つけたのです! 


でもお互い周りには友人がたくさんいたためこのときは話せませんでした… 

しょんぼり部屋へと戻りこの日は遅くまで寝ずに遊んでました。 


67:名も無きひじき:2012/02/17(金) 23:55:42.89 ID:1X9M7qJ/O

僕は昼間は別々に行動するので会えるとするなら夜だな、と夜に焦点をしぼることにしました。 


そして次の日も夕食が終わりいよいよ夜になりました。 

前田にとってはこれが最後の夜になります。 
この日会えないと帰ってしまいます。 
僕は必死でした。 

俺は出発前に愚痴を聞いてもらった友人山口と愉快な仲間たちを引き連れ再びホテルの売店でねばることにしました。 

書き忘れましたがこの友人を山口にしたのはサンボマスターのボーカルっぽいからですw 



するとしばらくして前田が売店にやって来ました! 


68:名も無きひじき:2012/02/18(土) 00:00:28.20 ID:1X9M7qJ/O

状況を察した山口は空気を読んで愉快な仲間たちを引き連れて部屋へと戻ってくれました。 
マジでGJでしたw 

前田の友人たちも空気を読んで部屋へ帰って行きました。 


こうして僕らは約束通り会うことに成功しました。 

売店でジュースとお菓子を買うとホテルのロビーで話をしました。 


69:名も無きひじき:2012/02/18(土) 00:08:39.79 ID:3Dq6mgnDO

お互い修学旅行の話をしました。 

どんなことをしたとか何を食べたとか。前田は次の日のことでアドバイスやオススメの店などを教えてくれました。 

そして部屋番号を交換すると電話する約束をしてお互い部屋へ帰りました。 


夜も深まってくると僕は同室の友人を部屋から追い出し深呼吸をしてから前田に電話をしました。 

友人たちは非常階段で遊んでたらしいです。申し訳ないですw 

ロビーで話しきれなかったことなどくだらない話を長々としてました。 


今考えると前田の部屋の友人たちはどうしていたのだろう。 
会話を聞かれていたらかなり恥ずかしい…笑 


こうして前田は日本へと帰って行きました。 

3日目の夜は前田がもういないと思うと寂しかったですが友人たちとばか騒ぎをして過ごしました。 
ベランダ開けといたら部屋にゴキブリ(?)が入ってきて追い出すために奮闘しているとうるさいと先生に怒られてテンション下がってみんな寝ました。 


こうして僕も修学旅行を終え、日本へと帰りました。 


70:名も無きひじき:2012/02/18(土) 00:15:33.93 ID:3Dq6mgnDO

お土産にはネックレスとポーチを買いました。 
前田はブレスレットを買ってきてくれました。 

そして帰国後も今まで通りの楽しく幸せな日々が続きました。 

予備校通いは本当に楽しかったです。 

最寄りの駅から予備校まで少し距離があったんですが、駅の売店でパンとジュースを買って二人で予備校までの道を歩きました。 
前田と歩くとそんなに遠く感じませんでした。 
あの距離を一人で通ってたら鬱になってたと思いますw 


そしてクリスマス、年末年始と季節は巡って行きました。 

この間もいろいろなところへ行きましたが長くなるので省略。 

僕たちはいよいよ高校三年生になろうとしていました。 


71:名も無きひじき:2012/02/18(土) 00:19:19.97 ID:3Dq6mgnDO

春休みから僕は予備校の自習室に入り浸り勉強するようになりました。 

この時僕には行きたい大学ができました。 
でもその大学は高校に入学してから二年間定期テストの勉強しかしてこなかった僕には遥か雲の上の存在の超一流大学でした。 

でも定期テストの成績自体はよかったので一年死ぬ気でやればどうにかなると根拠の無い自信に溢れてました。 

前田も行きたい大学があったみたいで 
『二人とも合格できたらいいね』 
なんて言って応援してくれてました。 


72:名も無きひじき:2012/02/18(土) 00:26:19.84 ID:3Dq6mgnDO

春休みが終わり僕たちは受験生になりました。 

前田とは春休みに一度遊んだのを最後に遊ばなくなりました。 

僕は少しでも成績をあげるため勉強時間を作ろうと必死でした。 

予備校を今まで行っていた高校の近くの校舎から通学中に行ける駅のそばの交通の便のよい校舎へとうつしました。 

そして授業が終わると一目散に予備校の自習室へと通いました。 

僕は本当にバカでした。 

今まで通り前田と遊んだり一緒に帰ってやることもない。 
楽しかった予備校通いも無くなってしまった。 
当然勉強中はメールもしません。 


僕は前田にかなり寂しい思いをさせてしまっていたのです。 

でも前田はそれを愚痴ったりせず僕を応援してくれていました。 


そんななかGW明けにある球技大会の種目がこの年からソフトボール→サッカーへと変更になったのです。 

この球技体育が前田が僕の『彼女』であった時の最後の楽しい思い出となりまし。 


73:名も無きひじき:2012/02/18(土) 00:34:15.73 ID:3Dq6mgnDO

うちの高校のサッカー部はかなり弱い上に指導者がクソらしく中学時代に都道府県選抜に選ばれていたような先輩も何人かサッカー部に入らず僕の入っていた同好会にいました。 
そういった先輩たちに二年間鍛えられた僕は体育の授業のサッカー程度では無双できる程上達していました。 

僕はチームのキャプテンに選ばれ、メンバーやフォーメーション、戦術を考えました。 

問題点はいくつかあった。僕たちのクラスは一応進学クラスだったので高3のこの時期に部活をしているやつはいませんでした。 
つまり運動量が他のクラスに比べて少ないと考えられます。 


さらにサッカー経験者はいましたが高校でサッカー部に入部しているヤツはいませんでした。 


僕たちはGKとDFをサッカー経験者で固め失点を最小限にし、中盤は経験の有無に関わらず体育で使えると思ったやつを起用。FWは元ラグビー部のフィジカルやばす君をワントップにして放り込みをする。 


つまりイタリアのような堅守をかがげるサッカーをすることにしたのです。 



大会前日はそわそわして勉強に集中できないと思っていましたし前田も予備校まで時間があると言っていました。一年記念日ももうすぐだったので久しぶりに出会って話をしました。 

球技大会のサッカーについて熱く語る僕の話を前田は笑って聞いてくれていました。 

そして 

俺『絶対優勝する!だからちゃんと試合観に来てね~(笑)』 

前田『当たり前じゃん。もちろん観に行くよ(笑)』 
と笑顔で言ってくれました。 


そしていよいよ球技大会の日を迎えました。 


74:名も無きひじき:2012/02/18(土) 00:43:43.42 ID:3Dq6mgnDO

クジ運最強な僕たちの一回戦の相手はサッカー部や元サッカー部がたくさんいるいわゆる優勝候補でしたw 

僕たちは優勝候補ではなかったですが勝てる自信がありました。 


試合前僕たちは何度も戦術を確認し、それから僕は音楽を聞いてリラックスをして過ごしていました。 


そしていよいよ試合となりました。 

会場にはたくさんのクラスメートが応援に来てくれていて完全にホームの雰囲気でした。 
前田も来てくれていました。 


しかしヘタレな僕は選手入場の時から足が震えて力が入らなくなりました。 

そして試合が始まりましたが情けないことに緊張で全く周りが見えず足に力が入らなかった僕は普段のように上手く攻撃に絡めず、それならば守備でと相手キーマンをひたすら必死で潰してました。 

僕の守備はそこそこ効いていましたし作戦も上手くハマり前半は完全に僕たちのゲームでした。 
フィジカルやばす君はやはりフィジカル最強すぎてサッカー部といえど相手を弾きとばしていました。そして彼の強引な突破やポストプレーから次々とチャンスを生み出しついに前半終了間際にフィジカルやばす君がDFを背負いながらの強烈なシュートを決めました。 

相手GKはサッカー部の正GKでしたがシュートが強烈すぎて一歩も動けてなかったです。 

恐ろしいw 


75:名も無きひじき:2012/02/18(土) 00:50:37.49 ID:3Dq6mgnDO

しかし前半調子に乗りすぎた僕たちは後半ばててしまい足が止まりました。 
そして相手の猛攻にあう。 
徐々に僕たちの意思は追加点を奪うことではなく1点を守り抜くことで統一されていきました。 


僕たちは猛攻に次ぐ猛攻を受けたましたが全員守備でなんとかしのいでいました。 
誰もが追い付かれたらもう勝てないと感じ始めていました。 
しかし後半半ばあたりでうちのDFがクリアーをミスし、それを相手の元サッカー部のDQNがかっさらうとミドルを放った。 
これが無情にもゴールに吸い込まれてしまいました。 

誰もがもうダメだと思いました。 

ぶっちゃけると僕も思いました。 


するとミスしたやつにフィジカルやばす君がマジギレをしはじめました。 

『てめぇふざけんなよ!』 

場が凍りつきました。でもこれのおかげで逆に僕は冷静になれました。 

俺『あ、俺キャプテンだったんだ』 

そう思うと言い合う二人の間に割って入りなだめました。 

俺『今は言い争う時じゃない。悪かった点は試合後に話し合ったらいい。とりあえず今は切り替えて点を取りに行こう。』 


76:名も無きひじき:2012/02/18(土) 00:59:38.11 ID:3Dq6mgnDO

案外二人とも素直に分かってくれました。かわいいヤツらですねw 
そこで再び 
『まだ同点だから焦らずもう一度いい流れの時を思い出そう』 
とチームに声をかけました。 

リスタート後も相手の猛攻は続きました。 

でも僕の気持ちは変わってました。 

この時 
『俺はみんながキャプテンに選んでくれたのに何もしていない。前田だって見てるのに醜態をさらしたままで終われるか。』 
と強い気持ちを持っていました。 
足の震えは止まっていた。 


それまでと打って代わり僕は本来の攻撃的なポジションに上がりました。 

なかなかボールは前線に来ませんでしたがみんな必死に守り逆転は許していなかったしチャンスは必ず来ると信じてました。 

すると試合終盤で元バドミントン部のIがボールをインターセプトしました。 

僕は素早く手をあげてボールを要求しました。 

パスはドンピシャリできました。 

相手は前がかっていてDF陣がかなり手薄な状態。 
僕はボールを受けるとドリブルを始めヒラリとマークしていた相手DFをかわしました。 


77:名も無きひじき:2012/02/18(土) 01:05:20.95 ID:3Dq6mgnDO

残るはGKのみ。1対1でした。 

僕はもう何も考えず右足を振り抜きました。 

僕の右足から放たれたボールはGKの脇をすり抜け一直線でゴールへと向かっていき、ゴール右すみのネットを揺らしていました。 

僕は興奮しすぎてわけもわからずパスを出した元バドミントン部のIのところに走っていくとみんな抱きついてきて揉みくちゃにされた。 

でも嬉しくて痛みなんか全然感じませんでした。 

こうして僕たちはこの1点を守り抜き優勝候補を見事に撃ち破ったのです! 


78:名も無きひじき:2012/02/18(土) 01:13:27.68 ID:3Dq6mgnDO

この激闘を終えて教室へ戻るとメールが来ていました。前田からです。 

前田『勝ったね。おめでとう!ゴールもかっこよかったよ(ハート)』 
みたいな感じだった。にやけた(笑) 
クリアーミスしたやつには礼を言われました。 

礼には及ばねーよ(`・ω・´)キリッ笑 

それから僕は完全に調子を取り戻しましたし優勝候補を破った僕たちは乗っていました。 
僕は準決勝、決勝と攻撃の中心としてゲームをコントロールしてやりました。 

そしてフィジカルやばす君の大爆発によって僕たちはトーナメントを制しました。 
やばす君様々ですw 

前田は準決勝は自分の競技があって来れなかったようですが決勝には来てくれていました。 


優勝チームとして自分のクラスが呼ばれた時は感極まりました。 


79:名も無きひじき:2012/02/18(土) 01:18:22.27 ID:3Dq6mgnDO

キャプテンとして賞状を受け取りに行く準備をしていたのにサッカーは時間を押しすぎたせいで後日配布と言われた時は悲しかったです(笑) 

サッカーで優勝したチームがよくやっているように賞状を中心においてみんなで写真を撮りたかったのに… 


閉会式が終わり教室に戻るとまた前田からメールが来ていました。 


『優勝おめでとう。圭ちゃんって本当にサッカーうまいんだね。すごくかっこよかった(ハート)』 

みたいな感じの文章が長文で書かれていました。 
またにやけました(笑) 


こうして幸せに包まれながら球技大会は終わりました。 


だが前田とわかれてしまう日はもうすぐそこまで来ていたのです… 


80:名も無きひじき:2012/02/18(土) 01:25:02.97 ID:3Dq6mgnDO

球技大会も終わり僕は再び受験勉強にはげむ毎日を送っていました。 

前田とは相変わらずたまにメールするくらいでかなり疎遠になってました。 

前田にはかなり寂しい思いをさせていたようです。 

今まで何も言わなかった前田が6月半ばあたりから愚痴を言い出すようになりました。 


徐々に僕たちはささいなことでケンカするようになりました。 

そして前田とケンカするたび気持ちが不安定になり勉強が手につかなくなりました。 

7月に入るとひどい週は毎日のようにささいなケンカを繰り返していました。 


この頃、成績が思うように上がらず夏休みにかける僕の気持ちは相当なものでした。 

こんな状態で夏休みに入っても勉強できないんじゃないのか… 

僕は今まで何があっても考えなかったことをこの時あっさり考えてしまいました。 


もうわかれてしまおうか… 


本当に愚かな考えでした。 

夏休みに近づいても前田との小さないざこざが収まらないとなるやこの考えはますます大きなものとなっていきました。 


そしてとうとう僕は後々何度も何度も後悔することになる決断を下してしまうのです。 


81:名も無きひじき:2012/02/18(土) 01:30:27.40 ID:3Dq6mgnDO

一学期の期末試験テストが終わりテスト返却のために昼までで終わる日がありました。 

その日、僕は前田を話があると言って呼び出しました。 

前田はうすうす何かに感ずいていたようでした。会うとすぐに謝ってきました。 

前田『なんか最近わがままばっか言っちゃって勉強の邪魔してごめんなさい』 
俺『いいよ。俺も勉強ばっかりで悪かった。ごめんね。』 


少し間が空いてから僕は口を開きました。 


俺『ごめん。今は勉強に集中したい。敦子にかまってあげられる時間も少なくなると思うしもっと寂しい思いもさせると思う。だから…わかれてほしい』 

前田『…ごめんなさい。本当に圭ちゃんは勉強ばっかりで寂しかったよ。でもわかれるくらいなら寂しくても我慢する。もうわがままも言わないから。』 

前田は泣きながらそう言ってきた。 


矛盾しているように感じるかもしれないですけど、この時も前田のことは普通に大好きでしたしその前田に目の前で泣かれたら辛くてしょうがなかった。気持ちが揺るぎました。 


一方で女の子はいっぱいいるけど行きたい大学はあそこ以外にない。前田のことは時間がたてば忘れられるだろう。 
という考えもありました。 


82:名も無きひじき:2012/02/18(土) 01:38:09.53 ID:3Dq6mgnDO

本当にバカすぎます。 
今の僕に言わせれば何より前田がいなくなることが一番辛いことだったのです。タイムマシンがあるならこの頃に行って全力で阻止します。 

僕はなんと前田に声をかけたらいいかわからずしばらくうつ向いてしまいました。 


前田はしばらく嫌だとかごめんなさいとか言って泣いていましたがやがて真っ赤な目をしながら無理して笑いました。 
そしてこう言いました。 

前田『わかった。圭ちゃんが勉強頑張ってるのはわかってるし応援するよ。ただ条件があるの。いきなり圭ちゃんがいなくなる生活は無理。だからしばらく今まで通り勉強の邪魔にならない程度にメールとか続けたいの…いいかな?』 


僕はこの時前田がいとおくてたまらなくなってしまいました。 
同時にとんでもないことをしてしまったと思いました。 
たまらず前田を抱きよせてしまいました。 
前田は『もうわかれたんだからそんなことしたらダメだよ~』なんて言っていたけど僕の胸に顔を埋めてきました。 


こうして僕たちはわずか1年2ヶ月たらずでわかれてしまうことになりました。 

僕の制服の胸部は前田の涙で濡れていました。 


84:名も無きひじき:2012/02/18(土) 01:53:35.15 ID:3Dq6mgnDO

それから夏休みは毎日のように朝から晩まで勉強しました。 

そして夏休みが終わり夏休み最後の模試で若干成績が上がった僕はテンション上がりながら2学期をスタートさせました。 

夏休みの間はほとんど前田に会わなかったけどいざ2学期になって毎日会いだしたらやっぱり前田のことがまだ好きでまた苦しくなってきました。 

そして高校最後の体育祭、学園祭が終わり秋を迎えました。 

前田は成績が伸び悩み志望校を変えるかもしれないと話していました。 

僕も同様に秋以降伸び悩み苦しい思いをしていました。 

でも志望校を変えるつもりはありませんでした。 
この頃からなんとしても成績を上げて見事、志望校に合格したら前田に再び告白しようかな、なんて考え始めてました。 
前田はやっぱり自分にとって無くてはならない存在だと思っていたのです。 


90:名も無きひじき:2012/02/18(土) 22:40:57.40 ID:3Dq6mgnDO

そして季節はめぐり冬になりました。 
新年を迎えいよいよ受験。 

僕は結局最後まで成績が伸び悩んだのですが浪人覚悟で志望校に出願させてくれと担任に頼みました。 
担任は僕の気持ちをくんで了承してくれました。 

ですがセンター、二次と共にあまりできず志望校にあまりにもあっさりと落ちてしまいました。 


僕は志望校に落ちたら浪人することに決めていたので浪人することになりました。 

前田も国公立に落ちてしまったようでした。そして滑り止めで受けた私大に行くことに決めたらしいです。 


こうして僕は浪人生、前田は大学生として春を迎えました。 


少し時間をさかのぼることになりますが二次試験の翌日に卒業式がありました。 

卒業式は感動的なんてものではなくみんな二次試験を終えてやれやれという感じ。 

それでもお世話になった学舎を後にする時は何か込み上げるものがありましたし、前田と離ればなれになるのもすごく寂しかった。 

卒業式の後、前田からメールでこんなことを言われました。 

『卒業おめでとう。圭ちゃんのおかげで三年間本当に楽しかった。いい高校生活を送らせてもらいました。ありがとう。』 

泣きそうでした。 
僕は 

俺『それは俺もだよー。本当に敦子に出会えてよかったよ。ありがとう』 
と返信しました。 


91:名も無きひじき:2012/02/18(土) 22:53:39.48 ID:3Dq6mgnDO

志望校には落ちてしまいましたが前田に告白するかどうか迷いました。ですが浪人生のくせに大学生の前田に告白するなんて図々しいと何かはばかられて出来ませんでした。 
結局僕は告白を見送ってしまいました。 

何故か僕はこの時、 

前田は僕の知らない土地で大学生になっていろいろな人に出会って行く。 
そしてそのうち彼氏もできてしまうだろう。 
そうなった時は心からお祝いしてあげよう。 
だけどもし前田に彼氏ができないまま来年の春を迎えることができるなら今度こそ志望校に合格して告白しよう。 

こんなことを考えてました。 

春休みに一度遊んだのですが前田は未だに僕のことを引きずってるみたいでまさか他の男を好きになるなんてあり得ないと心のどこかで思っていたのです。 


92:名も無きひじき:2012/02/18(土) 23:04:57.54 ID:3Dq6mgnDO

僕は通っていた予備校の高卒クラスにそのまま入りました。 

春休みもあまり遊ばず自習室に通いつめました。 

前年度の学生がいなくなり今年度の学生はまだいない自習室はガラガラ。 

ですが僕はストイックに勉強しました。 

それだけ志望校への思いは強かったんです。 


そうこうしてる間に前田は入学式を終えて晴れて大学生となりました。 

僕も本格的に浪人生活が始まりました。 


浪人が始まっていきなりテストがありました。 

このテストで僕の今までの血と汗と涙の成果がようやく現れたんです。 

なんと志望大のコースの校舎内順位が5位で得意の物理にいたってはなんと1位だったのです! 

成績上がるのおせーとか笑いながらも歓喜しました。 


実は物理が得意になったのは前田のおかげなのです。 


94:名も無きひじき:2012/02/18(土) 23:15:08.13 ID:3Dq6mgnDO

高校時代、物理の担当は有名なスパルタ教師で一年生のころサボり気味だった俺は全くついていけてなかった。 

ある日、前田と苦手科目で勝負しようという話になりました。 

単純に苦手科目をそれぞれ選んで点数で勝負し負けたらチュッパチャップスをおごるという勝負です。 

苦手科目は英語だが点が低いのは物理だったので僕は物理を勝負する科目に選んだ。 

当初、僕は負けっぱなしでした。 

それが悔しくて物理をかなり勉強するようになりました。 


そして気づけば僕の物理の成績は学年トップを争うまでになっていたのです。 

 
93:名も無きひじき:2012/02/18(土) 23:08:48.61 ID:DGnDOmDM0

ちゃんと読んでるよ。 
あなたのお話し聞かせてね。 


95:名も無きひじき:2012/02/18(土) 23:24:56.51 ID:3Dq6mgnDO

>>93 
ありがとうございます!嬉しいです。 


このテストの結果を前田に報告するとかなりびっくりしていました。 
そして『圭ちゃんは本当に物理得意だね~』なんて言ってほめてくれました。 

それからも僕は朝から晩まで予備校で勉強しました。そして5月の模試では始めてA判定を取ることができました。 


一方、前田はテニサーに入ったらしい…です。 


なんでよりによってそんなチャラチャラしたところに入るんだと思いました。 

テニサーの人いたらごめんなさいw 

当時の僕の脳内は 

私大+テニサー=チャラすぎて前田速攻喰われるオワタ\(^O^)/ 
って変換されました。 

相変わらず毎日メールしてましたがテニサーでよろしくやってる前田にだんだん萎えていってしまいました… 

長い間会わなくなってたこともあってなんかだんだん冷めていってしまいました。 


96:名も無きひじき:2012/02/18(土) 23:33:09.06 ID:3Dq6mgnDO

僕は予備校まで通う方向が同じ下のクラスの子とひょんなことで仲良くなりだんだん気になり出しました。 

そして夏休みになりました。 


夏休みくらいから前田とメールする頻度は徐々に減っていきあまりメールしなくなっていました。 


そんなこともあって俺は気になってた女の子と仲良くなれたことが嬉しかったです。 

でも夏休み最後の模試で僕は浪人生活史上で最悪の成績をとってしまいました。 
悪くても前期はC判定をキープしていたのですがD判定をとってしまったのです。 
あと7点でC判定というギリギリD判定ってとこだったんですがさすがに青ざめました。 


97:名も無きひじき:2012/02/18(土) 23:38:32.97 ID:3Dq6mgnDO

夏休みもかなり勉強したつもりでしたが前期成績がよかったことと女の子と仲良くなってしまったせいで気がゆるんでいたのでしょう。 


僕はいろいろなことを思い返しました。 

志望校への思い。 
そしてその志望校へ合格するため前田とわかれたこと。 
なのに今僕は他の女の子に鼻の下を伸ばして成績を落としている。 


僕は自分が許せなくなりました。 
後期に入ってからは前期以上に一心不乱に勉強にのめりこみました。 
その女の子とも話さなくなりました。もはやどうでもよくなったという感じでした。 

おかげで無事10月下旬には成績は元通りに戻りました。 


98:名も無きひじき:2012/02/18(土) 23:48:41.77 ID:3Dq6mgnDO

この頃前田との関係は模試の成績をメールで報告する程度でした。 

ですが前田は僕が模試でいい成績を取るたびまるで自分のことのように喜んでくれました。 


最後の模試でもA判定まであと10点でB判定でした。 


そして好調のまま新年を迎かえ二度目のセンターを目前に控えていました。 

僕の胸中では今年もダメだったらという不安と今年こそやってやるぞという気持ちが入り交じっていました。 

最後の調整を行いながらいよいよセンター前日となってました。 


僕は落ち着かずそわそわしてました。 
予備校も普段より人が少なく感じました。 

すると夕方、前田からメールがきました。 

内容は 
『この一年間本当にがんばってきたね。あとは本番にぶつけるだけ。頑張れ圭ちゃん』 
って感じ。 

かなり嬉しかったです。なんかすごい安心したんですよね。 

夜は前田とメールしながら地理や英語の熟語なんかの暗記物を読みながら過ごしてました。 


そして日が変わる頃に布団に入ったのですが緊張してほとんど眠れなかったんですw 
僕メンタル本当に弱すぎますねw 

翌朝、両親に送り出されて僕は会場へと向かいました。 


99:名も無きひじき:2012/02/18(土) 23:55:26.11 ID:3Dq6mgnDO

電車とバスを乗り継ぎ会場には少し早く着きました。この日、この冬初めての雪が降っていました。 

朝の8時ごろなのに前田は起きてくれていたようでまたメールをくれました。 
短文で 

『大丈夫だよ。しっかり!』 

僕は腹をくくりました。 

こうして二日間のセンターを乗り越え、自己採点するとかなりできていました。 

センターリサーチでは志望校はB判定でした。 


今度こそ本当に合格できる… 

そう確信しました。 

そして二次試験までの約1ヶ月の間に二次試験の勉強をやりまくりました。 

滑り止め私立にも無事受かりました。 

この間、僕は春に憧れの大学に入学してる自分を何度も何度も思い浮かべていました。 


模試からセンター、そして私大と勢いを感じていましたしこの勢いのまま突っ走れば落ちるはずないと思っていました。 


100:名も無きひじき:2012/02/19(日) 00:04:34.19 ID:3Dq6mgnDO

そしてとうとう二次試験前日になり、もう何をしていいやらわからず浮わついていました。 
休憩中にコンビニでるろうに剣心読んだりしてましたからw 

夜に前田がまた応援メールをくれました。 
本当に本当に嬉しかったですし力になりました。 

そして当日になりました。 
僕はYUIの『It's all too much』を聞いてました。 
気分はカイジw 
浪人生から超一流大生になって人生逆転するぞーって感じでしたw 

この時、去年決心していた 
『絶対受かってもう一度前田に告白する』 
ということを絶対実行してやると決めていました。 

本当にモチベーションが高かったです。 
そして試験にのぞみました。 

しかし…数時間後、僕は泣いてました。 


101:名も無きひじき:2012/02/19(日) 00:11:59.42 ID:/XmvkgT1O

1日目の数学が全く出来なかったんです。 
数学の配点は一番大きくて数学でこけるとそれを取り戻すことはかなり厳しいことでした。 


もともと数学の成績には波があったのですがこの一年受けてきたテストの中でも最悪のできでした。 
試験会場をでると他の受験生はみんな 

数学簡単すぎw 

って話しをしてました。 
いそいで大学受験板も見にいきましたが 
『数学簡単すぎワロタ』 
『数学の問題なめすぎやろw』 
みたいな感じでした。 

僕は1日目にして落ちたと確信しました。 

1日目のテスト後、ホテルに帰って2日目の勉強をするわけでもなく休んで疲れをとるわけでもなくホテルの近くの川のほとりでぼーっとしていました。 


11:名も無きひじき:2012/02/21(火) 00:29:54.94 ID:s1qmXc0oO

この時、悲しいとか悔しいとかじゃなくて本当に何も考えられなかったです。 

ふと誰かに今の気持ちを聞いてほしくなりました。 
僕はたまらず前田に電話しました。 

俺『今から電話していい?』 
前田『いいよ~』 

で、電話しました。 
前田は 
『みんな出来てないかもしれないよ。』とか 
『まだ2日目があるじゃん』 
とか励ましてくれてました。 
でも僕はいじけていました。 


14:名も無きひじき:2012/02/21(火) 00:48:37.48 ID:s1qmXc0oO

僕は 
『絶対無理。もうオワタわ。俺の一年何だったんだろ』 
とか言ってました。 

すると前田は口調を強めました。 
前田『まだ1日目が終わっただけじゃん。圭ちゃんが得意な物理とか一緒に予備校に通って勉強した化学だって残ってる。よくわかんないけど理科で満点取ったら逆転できるでしょ。』 
俺『それはまぁ…』 
前田『圭ちゃんのこの一年は無駄なんかじゃないよ。精一杯やってきたんだし胸はって2日目受けてきなよ。いじけたまま2日目にのぞんで何もできないまま落ちちゃったら本当に不完全燃焼のまま終わっちゃうよ』 

一言一言が重く胸に突き刺さった。 

前田の言うことに間違いは何一つない。 

僕は目が覚めました。 


15:名も無きひじき:2012/02/21(火) 00:54:59.05 ID:s1qmXc0oO

ダメでも2日目も全力でやろうと思いました。 

それから前田は最近通い始めた自動車教習所の話とか大学の話とかいろいろして和ませてくれました。 

最後に一言 

『明日も頑張ってきてね』 

って言ってくれた。 

僕は2日目も全力で入試を受けました。 

結果はやっぱり数学が足を引っ張り不合格でした。でも理科の点数は受かった友達のほとんどに勝っていました。 
なんか落ちたけどスッキリ、ってわけではないですけど最後までやりきれてよかったなって思いました。 


結局僕は滑り止めで受けた他の大学に入学することになりました。 


16:名も無きひじき:2012/02/21(火) 00:59:10.67 ID:s1qmXc0oO

そしてやっと短い短い春休みになりました。 

志望校の入試後からまた毎日前田とメールするようになりました。 

僕はやっぱり前田が必要だと強く強く思うようになってました。 


志望校には落ちてしまいましたが前田にもう一度告白しようと考えていました。 

そして3月末、前田と遊ぶことになりました。 

これが前田と会った最後の日になります。 


17:名も無きひじき:2012/02/21(火) 01:12:32.01 ID:s1qmXc0oO

一年ぶりに再開した前田の変わりように僕は焦りました。 
色白で黒髪ロングの髪につやつやでキレイだった肌。 
それがテニスで日焼けしたのか肌は少し黒くなっていて髪の毛は茶髪パーマ。ピアスもあけてました。 

現れたのは僕の知っている女子高生の前田ではなく僕の知らない女子大生の前田でした。 

一年間浪人してた僕は前田に比べてさぞイモっぽかったと思いますw 

でも接していると何も変わらない僕の知っている前田でした。 

この日、前田とは高校時代よく一緒に遊んだところとは別の少し離れた街で遊ぶことになりました。 


付き合っていたころ一度だけ来たことがあったんですが相変わらずよくわからず二人で迷いながらうろうろしてました。楽しい時間が過ごせました。 

本当に付き合っていたころと同じような感じでした。 


やり直したいという気持ちは本当に強くなっていました。 

ですが高校時代と同様にヘタレで好きだと言えませんでした。 

あの頃のようにまた次言えばいいか~なんて考えてました。 


18:名も無きひじき:2012/02/21(火) 01:22:33.06 ID:s1qmXc0oO

その日、途中まで一緒に帰って前田が乗り換えをする駅で降りて前田の乗る電車の入ってくるホームまで送っていきました。 

電車を待ちながら話をしました。 

前田は春から下宿するらしく僕も下宿するので『お互いの家に遊びに行こうね』なんて言ってきました。 

僕は嬉しくて 
『もちろん』 
と答えました。 

そうこうしている内に前田の電車が入ってくるアナウンスがなりました。 

僕もそろそろ電車が来るので行かなければいけなくなりました。 


俺『もう行くね』 
前田『わかった。気をつけてね。』 
俺『ありがとう。前田もね』 
前田『うん。次会うのは圭ちゃんの下宿でね(笑)』 
俺『うん(笑)じゃあまたね。』 
前田『うん。またね~』 

そして手を振ってわかれました。 

でも…または来ませんでした。 


19:名も無きひじき:2012/02/21(火) 01:27:30.04 ID:s1qmXc0oO

それからすぐ前田は大学が始まったらしいです。 
そして遅れて僕も入学式があり大学生になりました。 
大学に入学してから1週間くらいメールしてましたがある日突然返信がこなくなりました。 

まあ忙しいんだろうなんて思ってましたけど何日たっても返信が来ない。 
だから僕から 
『どうした?忙しいの?』 
なんてメールしたら次の日 
『うん。二回生になったからちょっと忙しくなってね。圭ちゃんは大学どう?近況が知りたいな~(笑)』 
って返信が来ました。 

僕は久しぶりのメールにテンションがあがり近況報告と遊びの約束を取り付けようと電話をしました。 
声も聞きたかったんです。 
ですが前田は出てくれませんでした。 

僕はそのうちまた前田がかけなおしてくるだろうと思っていました。 

ですが何日たっても電話はかかって来ませんでした。 

僕はピンときました。 

あぁ…新しい男ができたのか…… 

そう思いながらも前田からの連絡をひたすら待ちました。 
ですが一向に連絡はありませんでした。 


疑惑は確信に変わっていきました。 


20:名も無きひじき:2012/02/21(火) 01:33:07.80 ID:s1qmXc0oO

ここで前田に好きだ他の男のところになんて行かないでくれと言えばもしかしたら何か変わったかもしれないです。でも僕は強がって 

『最近前田全然メールくれないね(笑) 
近況知りたいって言ってたから報告します。 
(近況を書いた) 

最後に、俺は前田の幸せを願ってます。前田が幸せならそれでいいです。幸せになってください。返信はいりません。じゃあまたいつか会いましょう』 

とメールを送った。 

返信はありませんでした。 

でも前田が忘れられずある日我慢できずメールを送ると 
『宛先を確認してください』 
というセンターからのメールが僕の携帯を鳴らしてました。 


21:名も無きひじき:2012/02/21(火) 01:37:29.44 ID:s1qmXc0oO

とりあえずこれで完結です。 
なんか最後あっさり終わっちゃいますね。 
美化しちゃってたり脚色とかあるかもしれないですけどほぼ実話です。 


22:名も無きひじき:2012/02/21(火) 01:52:18.05 ID:wqESfvhKi

おつかれー 


23:名も無きひじき:2012/02/21(火) 02:03:54.94 ID:s1qmXc0oO

>>22 
ありがとうございます! 
こんな誤字脱字だらけの文章読んでいただけて嬉しいです。 


24:名も無きひじき:2012/02/21(火) 02:13:45.19 ID:s1qmXc0oO

このスレをたてたのがきっかけで前田のことが吹っ切れたらなって思ってたんです。 
でも思い出して書いてる内にやっぱり好きなんだな~って感じました。 
連絡取れなくなった時は前田が前田なりに考えて僕と連絡を断ったのならそれを受け入れてあげるのがいいのだと思ってました。 
わかれを言い出したのも僕ですし一時期他の子に気があったのも事実ですし自業自得と言われればそれまでですよね。 


でもこのまま前田が他の人と結婚してその人の子供を生んで育てて…ってのを知った時受け入れられるかって言われたら自信無いんですよね。 
他のスレとかで彼女が死んだって人の話を聞いてると、前田はまだ生きてて僕は本気出せば会えないこともないのに本当にこのままでいいのだろうかって思い始めました。 

なんかグダグダですいませんw 

とりあえずそんなに簡単に吹っ切れるもんじゃないみたいですw 

重くてすいませんw 


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