韓国の自動車メーカーが世界市場で競合する日本、米国のメーカーが復活を遂げている。言い換えれば、韓国メーカーの世界市場での競争環境がさらに悪化していることになる。
米国市場では、2008年の世界的な金融危機による影響を受けたメーカーが復活を見せている。ゼネラル・モーターズ(GM)は米国市場で1-3月の販売が前年同期比9%(約4万6000台)伸びた。フォードは9%、クライスラーも8%の販売増を記録し、本格的な回復局面に入ったとの見方が有力だ。
日本メーカーも同様だ。トヨタが8%(約4万2000台)増、ホンダが5%(約1万8000台)増だった。これに対し、現代自は横ばい、起亜自は8%減だった。
米国メーカーは金融危機以降、人件費など生産コストを大きく削減。工場別の生産シフトも自由になった。トヨタは高齢の従業員を退職させ、組織の若返りを図り、体質改善に努めた。一時は燃費で現代・起亜自に抜かれたが、最近再逆転した。
日本メーカーは円安も追い風になり、さらに攻撃的に市場を攻略するとみられる。