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《腎臓の病気のため29歳で亡くなった村山聖(さとし)九段の生涯を描いた「聖の青春」などの著書がある作家で、元「将棋世界」編集長の大崎善生さんの話》 A級棋士にコンピューターが勝つとは驚愕(きょうがく)の結果のはずですが、そのことに、さほど自分が驚いていないところに、現実のすごさを思います。
将棋電王戦、最終局もソフト勝利第3局を観戦しましたが、定跡や手筋など人間が先入観として持っていることが、裏目に出たような感じがしました。自分たちが作り上げた感覚が、コンピューターの正確な読みで弱点を突かれる――。そんな恐怖感をプロ棋士はコンピューターに感じているように思いましたね。
コンピューターの指し手が人の心を動かすかどうかに興味を持って見ていたのですが、感動の連続でした。単なる機械が計算しているのではなく、何かを表現しているように感じました。一つの物語を作っているようにさえ思いました。知性に近い気がしました。
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朝日新聞放送取材班