「ワクチンで高配当」詐欺
80代女性555万円被害・上越
上越署は19日、上越市の無職の80代女性が、医療用のワクチンに関する債券の購入を持ち掛けられ、555万円をだまし取られたと発表した。ワクチン債をかたった詐欺被害は全国で発生しているが、同署によると、県内で明らかになったのは初めて。
同署によると、3月下旬、ワクチンに関する債券購入を勧めるパンフレットが女性宅に届いた。数日後に製薬会社の社員を名乗る男が「各県200世帯しか配られていない。高い配当が付く」などと電話で勧誘。4月2~11日の間、女性は自宅を訪れたワクチンを扱う医療法人の職員を名乗る男らに計3回、現金555万円を渡した。
上越市内の金融機関の職員が18日、女性から被害の話を聞いて不審に思い、上越署に通報した。女性は近く、被害届を提出する見込み。