【スラバヤ(インドネシア)=宮崎健雄】環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加11か国は、20日の閣僚会合で、日本の参加を全会一致で承認した。
これを受け、11か国は閣僚声明で、「日本の参加でTPPは世界の国内総生産(GDP)の40%近くを占める」と意義を強調した。
日本は7月下旬にマレーシアで開催が検討されている次々回会合から交渉に合流する見通しだ。通商交渉で韓国などに後れをとっていたが、TPP参加をテコに巻き返す。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合出席のため、当地を訪問していた茂木経済産業相は、TPP閣僚会合に招かれ、日本の参加が正式に承認されたと伝えられた。
茂木氏は記者団に「TPPの議論に最大限貢献すると表明した。国益をかけた交渉をしっかり進めたい」と述べた。