【シリーズ復興】水産特区 対立する県と漁協の声を聞く
最終更新日:2013年4月20日
沿岸漁業権を企業に開放するため、宮城県が国に申請した水産業復興特区の認定が迫っています。しかし宮城県などと県漁協の対立が続き、対立は復興の歩みに影響するとの声も。お互いの主張に耳を傾けてみましょう。
*「シリーズ復興」は週1回程度、週後半に掲載予定です。
これまでの経緯は?
- 宮城県の水産特区について - これまでの販売体制と特区の図説も。勝川俊雄 公式サイト(2012年9月2日)
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- 復興特区って何?
- 質問なるほドリ:復興特区って?=回答・堀井恵里子 - 毎日新聞(3月9日)
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- 漁業権って何?
- 勝手に魚を獲ると密漁に…「漁業権」ってどんな権利? - web R25(2011年9月15日)
県と漁協、漁師の思いは
宮城県知事
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- 第5章 宮城県が掲げた「水産業復興特区」とは? - アカデミーヒルズ(2012年6月11日)
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- 水産業復興特区に係る復興推進計画の認定申請について - 宮城県(4月11日)
宮城県漁協
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- 漁業の葛藤 - 47NEWS「日本を創る」(2011年7月3日)
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- 水産特区慎重審査を 宮城県漁協、農相に申し入れ - 河北新報(4月18日)
漁師
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- 石巻市桃浦 浜を残したい! 苦渋の選択・会社設立 〜 なぜ特区か?の疑問も - 震災日誌 in 仙台(2012年9月6日)
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- つむぐ:2013・1 桃浦 カキの生育状況見る「試し剥き」 変わらぬ地道な作業 /宮城 - 毎日新聞(1月31日)
メリットとデメリットは?
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- 日本の漁業は変われるか - NHK クローズアップ現代(2012年3月5日)
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- <水産特区>自前の販路、競争力に 宮城・桃浦漁港 - 毎日新聞(4月14日)
水産特区に関する意見を、まとめて読む
小松正之
- 日本漁業、改革のモデルに - 毎日新聞(4月14日)
- 県漁協の反対には、漁業権を失うと、組合員からの共販手数料など既得権を失うという背景もある。だが、手数料などは水産物価格に上乗せされるので、消費者の利益に大きく反する。
河北新報
- 水産特区申請/合意得られぬ「発車」は残念 - (4月11日)
- 特区で着実に成果を積み重ねつつ、理解を求めて漁業者らとの対話を続けていく。対立の収束そして協調へ、県にはそうした姿勢が必要ではないか。
出村雅晴
- 水産業復興特区に欠ける漁場管理の視点(PDFファイル) - 農林中金総合研究所(2012年9月14日)
- 何を目指すのか、漁業の復興なのか漁村の復興なのか、漁業者の自立なのか漁業従事者の生活なのか、「民業の活用」とは具体的にどういうものなのか、など事前に明らかにしたうえで議論を尽くすべき問題。漁場管理と漁業間調整を担保する仕組みのあることが前提。
濱田武士
- 視点・論点 「漁業再生」 - NHK「解説委員室」(2012年3月8日)
- これまで漁民は、漁業権という「権利」を得るだけでなく、漁場利用のためのコストを支払って、秩序形成を図ってきました。それは漁民の「責任」です。水産特区は、漁場を自ら管理してきた、漁民の自治を無視した考えと批判されてもしかたないのです。
山本洋一