7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:21:52.08 ID:Nj/y0CpM0
人の業は人に終始する
(自分にしかわからない断片も多い。
そういう時は少し補足をいれます)
8:パソのブラウザはninjaLV4で連投できない…スマヌ:2013/04/19(金) 19:22:51.15 ID:Nj/y0CpM0
主観の作る客観
人格、心理と理屈と
意味を見出すとすれば、1対1で憧れる他ない。
その人間全体に憧れるということだけに、
意味が生まれるのだと思う。
もちろん、対象が唯一である必要はない。
様々な対象に、同等の憧憬を。
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:34:54.82 ID:Nj/y0CpM0
これは、客観というものにあまり大きく価値をおいてはいけない、
という意味で書きました。
自分への警句です。
客観的にみてしまうと、ありとあらゆるものがつまらなくみえ、
それこそが真実だと思うことで、厭世的になってしまったりしますが、
客観が先にあるのではなく、主観が本来、先にあるはずなんですね。
すべての人の主観が集まって、客観というものが形作られているように思うんです。
それならば、「意味」とか、「価値」が先にあるんではなく、
「感情」とか「心理的なもの」こそ、先にあるべきで、
そこを大切にしなくてはならないよ、ということです。
人格、心理と理屈と
意味を見出すとすれば、1対1で憧れる他ない。
その人間全体に憧れるということだけに、意味が生まれるのだと思う。
もちろん、対象が唯一である必要はない。
様々な対象に、同等の憧憬を。
この二つは組み合わせで、自分の生きる意味というものがあるとするならば、
誰かへのあこがれということ、ああいう人になりたいという気持ちこそが
まさしく生きる意味になれるものなのではないのかな?
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:43:38.18 ID:+0+2mcbbO
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:46:08.15 ID:Nj/y0CpM0
理屈で云々ということよりも、心理的に、自分が好きか嫌いか、
どうなのか、ということを、もっと前面に押し出す自信を持とう、
というようなこともあります。
嫌なことは嫌でいいんだと。
話が若干それますが、人間の持っている個性というのは、
全て好みで決まるんじゃないかと思うことがあります。
自分が好きか嫌いかを信じて判断していくことこそが、
その人の尊厳を守る唯一の術なのではないでしょうか。
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:57:47.15 ID:+0+2mcbbO
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:23:38.55 ID:Nj/y0CpM0
風景写真を撮るときは、その場所に行った人と同じだけの体験が、
情景が浮かぶような写真を撮らなくては?
良い写真の定義、絵、客観描写に含まれる主観、深層心理
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:24:24.69 ID:Nj/y0CpM0
本当はやらなくていいことも、やりたくなってしまう
本当にやらなくてはいけないことなんて、本当は何にもない
原始生物へのあこがれ、そこを超え、静物へのあこがれ
静かな部屋で、じっとしていたい
小さな箱のなかで、いつまでもひとりでいるほうがいい
何にもしない、ということが一番良いこと。
何かをする、少しでも何かをすることは、罪である。それが一般的に良いことだと思われていようが。
何もしないこと、それだけでいい。だが、それが難しい。
できるだけ、何もしないこと。
動物、静物の間の違いは、しなくてはならないことの次元で、
動物ってのは種と個体の保存を目的とした、本能にしたがって、その限りで生きている。
それ以外のしなくても良い物は全てほうっぽっておく。
人間は物事を複雑に捉えることで、より多くのものを、関係のあるものとみなしてしまう。
だから、やらなくてはならないことが増えていく。
だが本来は、やらなくてはいけないことなんてなんにもない。本能さえ否定してしまうなら。
植物の本能に関しては、かなり物理法則的である。
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:25:52.26 ID:Nj/y0CpM0
理屈では、自我の存在を否定している。私自身はドミノ倒しの一ピースだと理解している。
しかし、それを認められない気持ちがある。というより、体得し得ない心がある。
因果律は、客観を前提とする。因果律では、始まりから、終わりを想定しなくてはならなくなる。
原因がすべて揃い、初めて結果ということになる。
種が芽吹くためには、温度や湿度などの諸条件が揃う必要がある。
はじめにすべてがあり、それから行われる、
減っていく、崩されていく、ということでなくてはならなくなる。
始まりにはすべてがあった。
ビックバン以前が考えられないならば、一旦、それこそが始まりであり、全てということでいい。
そこにすべてがあって、それが解されていく。
そいつは、また収縮するわけではない。拡散して霧散する。外見はともかく、そういうことになる。
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:27:00.71 ID:Nj/y0CpM0
例えば、「海」と書かれていたとして、
しかし、その「海」は記号でしかないので、想像する海は、それぞれに違うわけで、
「青い海」だったり、「荒れた青い海」では、より限定はされますが、
それでも完全に限定することはできず、何を想像するか、というところで、
半分くらいは読者が世界の創造に関わらざるをえないんです
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:29:34.52 ID:Nj/y0CpM0
詩とは、生きて働く心理学である
萩原朔太郎の言葉。
人に与える影響を無視して、
作品というものは作られるべきじゃない。
意図とその外側。
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:31:01.80 ID:Nj/y0CpM0
純文学と、所謂アニメ、ラノベ、サブカルチャーとの違いは、
それらのものが、人間を箱に入れることを問題にしない、
実際には、積極的にそうしているところ。
小説の場合は、キャラクターを決め、
人物を一面的に捉えるのは明らかにやってはいけないことだ。
反応が"らしくない"といって、その一面を例外として
切り捨てるようなところを否定しなくてはならない。
アドリブでやらせて、人間の本当が描けるというのは明らかに嘘で、
自分だけが知っている自分のほんとう、人には見えないところを、
全ての人物に反映させることで人間を描かなくてはいけない。
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:32:01.03 ID:7Ghp/9Qp0
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:33:44.57 ID:obs+gODn0
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:36:03.09 ID:obs+gODn0
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838724748/
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:36:37.49 ID:Nj/y0CpM0
自分の感じた、もしくは描きたい感動をあらわすために、
それを生み出す過程のすべての要素を書き出さないと、
その感動をあらわせないとする、その考えが小説をかかせる。
理想を書いて理想郷を表すものと、
現実を書いて理想郷を表そうとするもの
後者が結果的に理想郷を表せないとしても、
そちらを選ぶほかはない。
後者は、何を思って書いたかというと、前者はけいおん、後者は川端康成を想定してみました。
ただ理想をおうだけでは意味がなく、現実を見た上で、理想をおうということが大切なのです。
前者は逃避、後者になって初めて闘争です。
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:37:43.21 ID:Nj/y0CpM0
なんでもないもの、なんでもないことを、そのままに書けるか(装飾はしない。素朴に、放りっぱなしに)
何にもしなくても、いいんだ
人も動物も、ほかには全くだれもいない世界を行きたい
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:37:47.50 ID:aQ8cTg8J0
っての思い出したわ。決して馬鹿にしているわけではないが
なんというか厨二の時考えていたことをグレードアップした感がな
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:40:31.85 ID:Nj/y0CpM0
哲学関係ないですwただの思いつきの羅列です
・失っていき、最後にすべてをなくすということが、どういうことなのか。宗教者の生活というもの。
・受動性ということ。石や樹木などといったものの受動性を獲得した人間とは?(スズキダイセツ)
・すべてを失い、慰めを受けず真空を保って起こる、神の恩寵(シモーヌ・ヴェイユ)
・上を踏まえた、自分なりの幸福論。
・"けいおん"を、リアルで描いた時の矛盾、暗さ、葛藤など。(暗さ、不幸を踏まえた上での幸福。)
・平凡、脇役の尊厳。スポットライトの当たらない部分、日常の幸福。
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:41:27.90 ID:Nj/y0CpM0
言わないで伝えるということ。分からせるということー表現
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:42:53.96 ID:Nj/y0CpM0
眠りは時折死に喩えられる(その逆もまた然り。
何にしろ、似たものだと考えられているのである)が、その共通点として、
どちらも記憶に深いかかわりを持つことが言える。
後者は、記憶の喪失であるが、前者は記憶の機能的な処理である。
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:43:57.60 ID:Nj/y0CpM0
優しい声か、厳しい声か、その違いは猫でもわかるようだ。
人間の言葉っていうのは、音の効果から発展していったと見ていいかと思う。
「こらっ」という音声、「よし」という音声、
音の違いなど無視して、その音感のみで、
猫や犬にもある程度ニュアンスは伝わるかと思う。
あるとき、結晶に、優しい声をかけると、美しい結晶ができるという本の流行ったことがあった。
虚偽、誤りを指摘する人もいたが、その本の真偽問わず、大いにあることだと思う。
そのことから考えて、物質と一つながりの人間を考えうると思う。
本能というものや、理性というものまで、物質の欲、つまり物理法則、
重力で、「落ちたい」と思う物質の気持ち(性質)が、
食べたい、眠りたい、性交したいというようなところに、行き着いたと思う。
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:46:03.17 ID:obs+gODn0
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:48:24.93 ID:Nj/y0CpM0
脳は本能――つまり、生存欲、主に食欲、睡眠欲、性欲を満たすためにあるはずなのに、
なぜ自殺は可能なのであろうか?
私は「人間は理性によって本能に打ち克つことができる。
そこに人間の尊厳があるのである。」という言葉を否定する(なにしろ、本能は理性と一続きなのだ)が、
こう言い換えるならば喜んで肯定することになろう。つまり、
「人間は自殺をすることができる。そこに人間の尊厳があるのである。」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:57:47.15 ID:+0+2mcbbO
理性と本能の連続という部分が気になります
また、自分は死を選べることに尊厳があるというのは同意見です。
だから何だという話ですが、重い病気で呼吸器など繋がれて
無理に延命されているのを見るたびにそれを考えます
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:59:34.70 ID:Nj/y0CpM0
そこは書いた当時変に肩肘張ったから文章読みづらくて貼らなかったけれど…一応貼っておきます
「人間は理性によって本能に打ち克つことができる。そこに人間の尊厳があるのである。」
そんなことがまことしやかに語られるのであるが、
実際のところ、本能と理性の間に、明確な断絶はなく、
つまり本能と理性に大した差があるわけではない。
本能的行動、理性的行動、そんなことを言うが、では、理性的行動とは一体何であるか?
理性的行動を生み出す部位は、これは反論の余地なしにこの脳というやつが生んでいるわけで、
動物に比べ大きな脳みそのおかげで、人間は理性的な行動を起こせる。ということになっている。
しかし、良く考えてみればわかることだが、脳を持っているのは人間だけではなく、
それは猫にもあれば、犬にもあり、さて、彼らはいわゆる"理性的な"生き物であろうか?
いや、理性的、とは、人間的、の意味で使われるように、彼らは一般的にいう理性的な生き物ではない。
脳は、小さなものでも本能を抑え込むような絶対的なものでないことは、この例でわかる。
では、人間の場合どうだろう?
一般的に、理性的に動けるのは人間だけだ
――もしかすれば、猿の仲間にそれに似た行動を見いだせるかもしれないが――
ということになっている。
しかし前述の通り、脳を持つのが人間の特権というわけではない。
それは、猫や犬などにも似たような部位を見いだせるからだ。
それは、つまりどういうことか?単純な話である。
脳も身体の一部、それが本能を満たすために存在するということである。
考えてみれば、脳とは入れたものを出すための能力、五感によって手に入れた情報を、
より複雑に処理するための能力である。
複雑に処理することで、人間はより生き延びることを目標としているのであって、
脳の働きはどうみても本能に基づくものなのである。そこに反論の余地は見当たらない。
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:49:11.30 ID:Nj/y0CpM0
「人間は情報のより複雑な処理の試みによって、生存に基づく思考回路の果てに、
自殺を見出すまでに至った」
ということである。
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:50:03.81 ID:WNoy7Bgd0
すばらしい
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:50:36.30 ID:Nj/y0CpM0
アナログを打つか、ちまちまひとりで書きためた小説か詩でも乗せるか、どうしよう…
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:52:56.32 ID:aQ8cTg8J0
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:53:31.92 ID:Nj/y0CpM0
いわゆるサラリーマンマンですよ…これといって取り柄もないし…
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:52:41.59 ID:Nj/y0CpM0
方法論を持ってしまえば、そこでおしまいだ。大切なのは信念だ。
小説とは何か?
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:54:18.94 ID:Nj/y0CpM0
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:56:32.43 ID:Nj/y0CpM0
・声
ちいさな声でとおく呼びかけることはできないかしら
・かなしみ
ビー玉ころがして、音を楽しんでいた
・かなしみ
気づけば、この手のひらで、ビー玉が温まっていたが、柔らかくはならないのだった
・かなしみ
両手を合わせていたのを、いずれ離した
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 19:58:05.45 ID:Nj/y0CpM0
・恥じらい
空想で、そこでは私がびっこひいていた
前の方と後ろの方とで
二人の私がびっこひいているようだった
この私を挟んで、二人の私がびっこひいていたのだった
・かなしみ
雨の日の窓辺から、
自分が何を見ているのか
わからずにいた
・かなしみ
木々は木々で、静かに見られているだけだった
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:00:18.00 ID:aQ8cTg8J0
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:03:09.88 ID:Nj/y0CpM0
2.雨の詩
・雨
雨が弾けると小さな音がする。
それがいくつも集まって、こんな雨の日だと、
誰かが待ってくれているようなひとりになる。
・雨
雨が降って、ひとつ数え終わった心持ち
・ame
こんなにあめが
つづくなら、
こんなに
いいにおいで
みたされると
いうのなら
あめのひ
あめのひ
あめのひに
あめのひらしく
ひとりを
している
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:00:47.70 ID:Nj/y0CpM0
・恥じらい
ほとんどが言い訳で、働いて来た、考えてきた私なのだった
・はる
春でもまだ、時には寒い風がある
・ひとり
目を離していた、猫がひとりで遊んでいた
・ひとり
影のほうで、猫が毛づくろいしている
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:04:15.82 ID:aQ8cTg8J0
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:04:26.24 ID:Nj/y0CpM0
・あめ
あめのおとをきいていたいとおもっていたこの日だった
・あめ
あめがたくさんふっていて、今日はなにをしようか
・あめ
あめの降る音がぴたっとやんでから、
緑茶を淹れた
・雨
雨の夜で眠る
・雨
眠れない夜に雨が降らない
65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:04:42.96 ID:oc3xpwUD0
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:07:52.60 ID:Nj/y0CpM0
「感傷はジーンズのようなもので、おとなになると恥ずかしくて履けなくなるものだ」
三島由紀夫が言っていました。そのとおりだと思って、少し恥ずかしいです。
3.そのほか
・声
ちいさな声でとおく呼びかけることはできないかしら
・やあらかいたま
やあらかいたまさわった
くずれそうに
やあらかいたまさわってしまった
やあらかいたまさわった
くずれそうな
やあらかいたまがあった
やあらかいたまさわった
くずれそうな
やあらかいたまさわった
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:04:56.24 ID:aQ8cTg8J0
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:05:59.47 ID:Nj/y0CpM0
・さびしい日に
寂しい日に雨が降ってきた
寂しい日に雨が降ってきた
・雨
あめがふるとあなたは悲しい
雨がふらないと、
わたしのこころはかなしい
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:07:19.52 ID:obs+gODn0
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:09:51.83 ID:Nj/y0CpM0
・悲しみ
乳房から、漏れていそうな悲しみを
必死に抑えている妄想と
静かに手で受けている妄想と
そんなことにはひとつも
気づかずに歩いている妄想が、
私自身のこころにある
・冬桜
冬桜を眺めていると一つくらいは済んだ気でいる
74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:11:49.02 ID:Nj/y0CpM0
・クラゲや、ビニールを見ていられるのならば
拾い集めた、ほつれた幾つものボタン
冷えた、手元の暗かった夜
(理想の国を作れるならば、と、夢想していたかったあの日々)
海にクラゲや、ビニールが浮かんで、
それが漂っているのを、見ていられるのならば、
まるで全てが済んでしまう
(神社の池に、投げ入れられた十円硬貨)
(蓮の葉が、ぶつかり合い、金属の、硬い音を鳴らせば)
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:09:11.17 ID:aQ8cTg8J0
主観的に生きている猫に対して自分は……と思うとネガティブだけど
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:13:12.41 ID:Nj/y0CpM0
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:13:58.52 ID:Nj/y0CpM0
・雪の路
雪は青い夢の街路に降り来たる
凍った電柱が、木々の真似をする
足跡、ひばりの影が通る
雪は月の光、水晶の、児等の頬
雪は街を湖にする
雪はこの街に降り来たる
雪を受けるために、このてのひら
雪は街路に白く降り来たる
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:16:08.28 ID:Nj/y0CpM0
・今日
詩になるか、夕べ今日の日を占う
・夜の湖
夜の湖 風止んで
キリスト様が水の上を
こちらへ向かう静けさを聞く
・曇りの予報
曇りの予報に雨が降ってて
太陽も照ってて、しかし薄暗い。
今、傘なしに外を歩けば、
眠いトラックが横を通ってって
それで、ころっころっと
水晶やひすいやこはくの玉が
荷台から逆流して
ぽんぽん跳ねまわりながら坂道を、
誰も居ない方へ下る
78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:15:07.34 ID:Nj/y0CpM0
7.乙女
軒に吊るしたビードロの
風鈴カランと鳴いてみる
座る乙女の掌の
ガーネットが
濁った情熱をしている
青空に打ち上げられて
ロケットが雲を引く
私は木陰に空をみる
木々は豊かにゆすられて
8.一日
朝
生まれたてのシャボン玉が
淡い水色に
鈍く灰色混じりに
不透明で
音もなくはじけた
昼
ガラスの竹林に
青い血の手首が生える
夜
轍がうめき声で
虚しい幸福感だった
82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:17:54.81 ID:Nj/y0CpM0
小説、というかほぼ詩の一番短いのを貼ります
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:19:25.35 ID:Nj/y0CpM0
竹と恩寵
1.竹の花 2013/3/22
竹には知られず花が咲く。
稲のような緑の花が咲く。
発芽して、数十年経ち、稲のような花が咲く、そうして咲いたあと、竹は一斉に枯れてしまうという。
竹林を歩いていると、花びらが降ってきた。
桃色の、桜のような花びらが降ってきた。
それで、竹の花ということを思った。
その花が一体何だったのか、次も降ってくるのかと思った。
次降ってきたら、掌で受けたいと思った。
2.夜の竹林 2013/3/22
竹林は冷たく張り詰めて、枯れた地の葉が、踏まれてくすくすと、乾いた音を鳴らす。
竹の繊毛は、濡れているように触れられる。
繊毛の柔らかさに、潤いを求めてしまう。
葉がさわめき、辺り一面果てしないような空想だ。
繁華街の魅惑がある、その一方、突き立つ闇の竹は、牢屋の格子のように見える。
この中を延々と逃げ惑う囚人がどこかにいる。
その囚人の逃れ得ない焦りが、この竹林に奇妙な弛緩を呼んでいる。
人恋しいのとは違うが、寂しいのには違いない、
何か、白く、石膏像の顔面か、トルソーのようなものが、転がってはいないかと思う。
こんな中をかき分けて歩く私の姿は、何に例えられるか、
背の低い何かではあろうと、腰の曲がった老婆を想像している。
雨が止んだら、すべての綻びが解け、金色の竹が姿を表してくれるような気がする。
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:20:22.25 ID:Nj/y0CpM0
3.雪の竹林 2013/3/24
冷える朝だったが、窓に雪の降るのがちらちら見え、起きだした。
コートで、あの竹林にでかけようと思った。
まだ積もってはいなかった。
空は雲なのに明るく、不思議に世界は澄んでいた。
雪の明るさだろうと思った。まるで汚れなさだった。
車の通る排気ガスさえ良い匂いで、それだけ気分が良かった。
竹林は道路に面して、誰の管理かも良く知らなかった。十分ほどでついた。
霜か雪か、竹は繊毛に、薄く白い膜で覆われ、濡れていた。
青ざめていた。触ってみると、冷たくて指先がさっと赤くなった。
風はなかったが、雪でざわめいていた。
地面の方からわずかな振動を受けているのか、唇の痙攣のように、竹は震えていた。
分け入った中で、自分も竹のつもりで立っていた。
竹のつもりでいると、なんだかこの場所が暖かく感じられた。
それぞれかすかに、音を発している、そのわずかな声を感じられるようになってきていた。
竹をかすかに震わせていた震度零の地動が、足裏に感じられていた。
幸福感でいっぱいだった。
その後、何時間いたのかわからなくも、すっかり冷えて家に帰ったが、
時計を見ると一時間経っていなかった。
思えば、ほんの数分間立っていただけのような気もしてきた。
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:22:01.37 ID:Nj/y0CpM0
4.雪の竹林二 2013/3/24
夕方五時過ぎから、思いがけず雪が酷くなっていた。
ここでは年に一度あるかないかの大雪で、傘もさせないほどだった。
もう一度、竹林に行かないといけないと思った。
外に出てみると、歩くので辛いほどだった。
人影もなく、暗闇だった。雲が厚く、月もなかった。
五分ほど歩いたが、進まなかった。暗くて寒い。足の指が腫れているように思われた。
竹は病気のように青白く、しなり、たわんで、射す月光が竹だけ照らすようだった。
竹の細かな震えが、声にならない叫びだった。
竹だけを照らす月が、望遠鏡で覗くより、団子で迎える時より、真実だった。
その竹林に、蜘蛛の巣が張っていた。
背に赤い斑点のある蜘蛛だった。雪解けが、シロップのようでしめやかに、糸を伝った。
銀の杯をもって、清酒で、雪を受けながら、ほのかに酔っ払った。
たどり着かないもどかしさが、そんな妄想をさせた。
恥じらいを感じ、たどり着く前に気を変えて、家に帰ってしまった。
あの想像が続くとしたら、破滅の方向を期待した。
あのあたり一帯、ウジ虫がわっと湧いて、竹が茶色くしなびて腐り果ててしまう。
ウジ虫は蝿になって飛び去り、夢が醒めてしまう。
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:19:55.87 ID:aQ8cTg8J0
87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:20:19.29 ID:BdvTpsTa0
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:24:33.91 ID:Nj/y0CpM0
・少年と湖
桜の咲く湖の岸辺に座って、少年は何かを読むような目つきで、空を眺めていた。
肝心の空には青だけだった。ざらざらした平面に見える。気持ちが落ち着かなくなる。
青空の向こうには、果てしないいろいろがあるようなのだが、ただ青色でからっぽである。
石を投げた時のような水音がするが、何がおちているのかわからない。
波打って、そもそもはじけている音かも分からないでいる。
そのままやはり空から何も読み取れないでいて、それでも眺めていた。
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:23:39.50 ID:Nj/y0CpM0
・湖
この湖で、二人が死んだ。一人はまだ赤ん坊だ。丸い、小さな子だ。
赤ん坊の母親の、それは私の妹の発狂だ。
赤ん坊を背負ったまま湖に入ってった、
その場面を後ろから見ている映像が、見ていたもののように思われる。
雲の覆う晩、穏やかな一歩一歩の沈む波紋が、湖面を揺らして、
無音の中に、水音が、余計に静かだろう。
そうやって二人で沈んで死んだのだった。
水ぶくれに、溶けかかった死体は、他人だけが見た。私や親族は見なかった。
こんなことを、この湖を眺めていると、思う。
しかし、そんな事実は、どこにもない。
そもそも妹なんて最初からいないのだ。
しかし、その映像が、確かに、この湖の思い出になっている。
いつ見た夢なのかも知らないが。
その思い出に、時々、別の展開のものが浮かぶことがある。
そのまま沈んでしまう妹らの映像と枝分かれして、割り込んでくる。
私がその赤ん坊をとりあげて、湖に投げ込んでしまうというものが。
その想像の中のその妹の顔は、私の顔にそっくりである。
それで、映像のなかの二重の、どちらのパターンにしろ、ただ私が赤ん坊を殺すだけにも思える。
そんなことを思いながら、ただ湖を眺め続けていた。
すると、遠くのほうから、誰かが歩いてくるような気がした。
キリスト様か、仏様か何か、ありがたい人が、湖面を渡ってくるように思える。
私は、どこか、隠れるところを探した。隠れられる場所なんてなかった。
しかし、結局、その想像はそのまま少しずつ薄れ、いつかたち消えてしまった。
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:26:10.34 ID:Nj/y0CpM0
結構な量貼れたと思うので、もうこんな感じで…?
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:27:51.86 ID:aQ8cTg8J0
77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/19(金) 20:14:23.35 ID:aQ8cTg8J0
2chでスレ立ちそうだな
ちょwwww
俺の兄貴がなぞのメモ保存していた件wwww
みたいな
【ワンピース】シーザー愛されてんなぁwwww
【画像】素人のハメ撮りって生々しさがあってヌケるよなwwwwwww
【悲報】うちの爺ちゃんが厨二病になる
引用元:俺の思ったことメモが溜まってきたから貼っていく