地震 パキスタン軍が救助活動

4月17日 21時18分

イランとパキスタンの国境付近で日本時間の１６日夜起きたマグニチュード７．８の地震は、パキスタン側での死者が４０人に上り、被災地では、一夜明けてパキスタン軍が救助活動を本格化させています。

日本時間の１６日午後７時４４分ごろ、イランの南東部、パキスタンとの国境付近を震源とするマグニチュード７．８の大きな地震がありました。
パキスタン南西部、バロチスタン州の当局者によりますと、この地震で、イランとの国境付近で数百棟の建物が倒壊し、これまでに４０人が死亡、１９０人以上がけがをしました。
パキスタン軍は１６日夜、現地に部隊を派遣し、一夜明けた１７日朝から、倒壊した建物の下に生存者がいる可能性があるとみて救助活動を本格化させているほか、女性や子どもなどの重傷者をヘリコプターで高度な治療が受けられる軍の病院に搬送しています。
さらに、家を失った被災者が数千人いるとみられることから、テントの設置や食料の配給などの支援活動にも乗り出しています。
一方、イラン国内では、地元の当局によりますと、南東部のシスタン・バルチスタン州で女性１人が土砂崩れに巻き込まれて死亡したほか、けが人も出ているということです。
イランの救援隊は１７日、被災地にテントを設置するなど、支援活動を行っていますが、地元当局は、揺れが大きかったのは人があまり住んでいない砂漠や山間部で、被害が拡大する可能性は低いという見通しを示しました。