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大津市は19日、中華そば専門店「天下一品」を運営する天一食品商事が下水道料約1億5770万円を不正に免れていたと発表した。
市によると、同社は2009年4月から今年1月までの約36万立方メートルの下水道使用料を支払っていなかった。徴収を不正に免れていた過料処分として、大津市は条例に基づき、使用料の2倍の額を加算した計約4億7000万円の支払いを同社に求める。
大津市と天一食品商事によると、同市にある本社工場では敷地内の井戸から水をくみ上げて使用しており、余った分などを下水道に排出。その排出量を市に申告し、料金を支払っていた。
08年にスープなどをつくる工場で必要な水を確保するため、同社は井戸から100メートルほど離れた場所に新たに井戸を設置。翌09年4月から使用を開始したが、その際、月に1度、井戸の取水量をチェックする責任者が新しい井戸の存在を把握しておらず、従来の井戸の取水量だけを計測していた。
昨年12月に付近で、別会社の工場が稼働するにあたって市が下水道の調査を行ったところ、天一食品商事の過少申告が発覚した。
天一食品商事はこの日、ホームページ上で「差額分などを速やかに支払うとともに、市の指示に誠実に対応する。多大なご迷惑とご心配をおかけし深くおわび申し上げる」と陳謝。大津市も、法的措置をとる予定はないという。
天下一品は濃厚なこってりスープが人気で、ホームページによると店舗数は国内外で計約230店。同市の工場ではスープが製造され、麺はグループ会社が担当していた。
(2013年4月20日06時03分 スポーツ報知)
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