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(24時間32分前に更新) |
【嘉手納・読谷】17日午後10時40分ごろ、読谷村渡具知沖約1キロの海上で米軍ヘリからプラスチック製のペン型蛍光ライトが落下するのを操業中の漁師が目撃した。被害は確認されていない。18日、嘉手納町が明らかにした。米空軍嘉手納基地第18航空団は「落下物ではなく、夜間訓練のために置いた」と説明している。
回収されたのは3本1束の蛍光ライトで長さ約15センチ、重さ約80グラム。ひもを含めると全長約140センチ。
同町によると、漁師は嘉手納漁港を出港し、読谷村沖を北向けに航行中、低空飛行するヘリ2機を発見。船から約50メートル離れた所に、2機目のヘリから物体が落下するのを目撃した。その後、海上に浮かぶ物体を回収した。
翌18日午前8時5分、漁師の知人が同町に連絡した。同町によると、漁師は「船が見えていたはずなのに、なぜ落としたのか」と疑問を呈していたという。
状況確認のため漁港を訪れた當山宏町長は「軽量のペンライトとはいえ付近には漁民もいる。危険で事故につながる可能姓があり、看過できない。早急に事実関係を確認したい」と語った。
第18航空団は本紙の取材に対し「17日夜、落下傘救急兵が許可された訓練地域で訓練していた。その時、夜間訓練で視野を確保するために光る棒を置いた。落下物ではない。無毒で環境上安全で、日常的に救助訓練に使用している」と回答した。