お久しぶりです。
本日は予告通り、前回・前々回の記事

海外記事「スター・ウォーズ日米コミック比較。マンガの方が上手い。」①
海外記事「スター・ウォーズ日米コミック比較。マンガの方が上手い。」②

に対する、海外サイトでの反応をご紹介したいと思います。




Burd
この記事をつくった意味が全く理解できない。
マーベル版は実際の映画を見ておらず、形式にも制約があったと正直に書いておきながら、「マンガの勝ち!」だと誇らしげに宣言してるじゃないか。
こういう「マンガ vs. 西洋コミックス」のバトルが余りにも多すぎるよ。
スタイルの違いをもっと公平に比較する為に、西洋の優秀なコミック作家の描いたSTAR WARSを僕は是非とも読んでみたいね。


とは言っても、マンガの画像がカッコイイ!
あの2ページ使ったベイダーの顔、物語のあの場面で・・・驚いたよ、ただただ驚いた。

Nettle
STAR WARSにマンガ版があることを知らなかったよ。出来は良いの?オススメ?原作にどれくらい忠実なの?

FFKid03
おー、マンガ版がとってもいい感じだね。でも確かに、これは不公平な比較だよ。


メモ書き:どうしてハン・ソロはハリソンフォードではなく、Mega Manに似ているの?

※Mega Man=ロックマン

Ace0fClub5
STAR WARS + manga ・・・


本当に?


俺はたった今、昇天したよ。

miguelcar808
このマンガ版が発売された時に見たことある。でも、私は日本語が読めないから、興味が湧かなかった。

God Len
全部読んだことある。自分で言うのも何だけど、とっても良かったし原作に忠実だったよ。


◇◆◇

xadrian
面白い記事。引き分けのようだな!


http://www.starwars.com/eu/lit/comics/f20080227/index.html

ScottEwen
ふむ。マンガ版の方がアメリカのより物凄くカッコイイね。

jacon
公平を期するために言うと、マンガとマーベルコミックの製作時期は20年離れてるぞ。

lost-spartan
マンガのチューイが大きくなり過ぎたコッカースパニエルに見える。でも、どちらにもそれぞれ魅力があるよ。

019

WolfSpiritZero
ドキュメンタリー『Star Wars: The Legacy Revealed(スター・ウォーズ~伝説は語り継がれる)』によると、ルークの父親がダース・ベイダーであるという事実は映画の公開まで極秘扱いされていて、(ルーク役の)マーク・ハミルでさえも、そのシーンが撮影される数分前まで知らなかったそうだ。そして、この事実を知っていたのは僅かな人間だけ。


つまり、マーベルの人たちも知っていたという事。この秘密を守らなければいけない苦労を想像できるだろうか。

weirdozhead
純粋に技術的な点において、マンガの方が上であることはある程度認めざるを得ないけど、僕はマーベル版の方が読んでいてはるかに楽しいね。


それに、マンガ版には原作から離れすぎてる部分がいくつかある。チューバッカがチューバッカだと全く認識できないデザインになってると個人的には思うし、他のキャラクターたちの間抜けな顔も作品をぶち壊してるよ。

NickGuy
俺はSTAR WARSのマンガ版を全部持ってる。マーベルコミックでは出来ないことをマンガではやってるからね。


キャラクターたちが動いてる!


デススター攻撃のシーンは大量のスピード線と巨大な擬音文字を用いて2ページまるまる使って描く方がはるかに良い。


エピソードⅠのポッドレースのシーンでさえ、Kia Asamiyaが描いたマンガでは素晴らしいものとなってた。


追記:話が変わるけど、このベイダーがカッコイイね

俺は今でもエピソードⅡとⅢのマンガ版が発売されることを待ってる。


◇◆◇

Ariolander
日出ずる国ではSTAR WARSが30周年。そして、日本人の手による、このアメリカの名作が興味深いんだ。


http://www.starwars.com/eu/lit/comics/f20080227/index.html


本当にアメリカが出来ることは何でも・・・日本はもっと上手く出来るんだな。
でもまあ、俺の書き込みにはバイアスがかかってるかもしれない。*肩をすくめる*


もし俺が"Tokyopop嫌い"じゃなければ、絶対に手に入れるだろうな。

Kraco
マンガはストーリーを上手に表現してるように見える。

それに、レイアが原作の映画よりはるかに可愛いね。でも、これが本当に良いことなのかどうかは分からない。最後の彼女は完全に"戦うお姫様"だったからね。
まあ少なくとも、読む楽しみを増やしてるとは思う。

supergalkate
うおおお。とっても良い作品に見える。


でも、もしアメリカの作家たちがマンガ版の人たちと同じ資料を持っていたならば、「(コミック版とマンガ版の)どちらが優れてるか」は五分五分の勝負となっていただろうね。
たとえ実際の所、一般的にマンガの方が質が高いとしても。


版権を取得したのがTokyopopで残念だよ・・・俺はこの会社が大嫌い・・・=[


◇◆◇

Dr-Baa
素晴らしい記事だね。

このページがとっても好きだよ。

DU
皮肉なことに、爆発するコマは、超論理的で遵法者とされている日本で作られたバージョンの方が上手だよね。
そして一番印象的なのは、ギュウギュウに詰められたアメリカ版の見た目。

dubold
マーベルのコミックは、どれも映画が編集段階の頃に作られたものであり、作者は映画を見ていないのである。脚本と、いくつかのキービジュアル、そして多分いくつかのコンセプトアートだけを基に、作者たちは仕事をしていたのだ。また、彼らは1977年~1983年当時におけるニューススタンドコミックスのページ及び印刷の規格に適応させる必要があった。つまり、スター・ウォーズにおける全てのアクションを6冊に詰め込む必要があったということだ(『ジェダイの帰還』においては、たったの4冊)。


この条件の中で、マーベル版が映画そっくりであることに俺は驚いたよ。

Artw
もちろん、コミック版にはもう少しスペースに余裕のあるページもあったよ。それでも、(日本のマンガ版と)同じページ数を与えられたHoward Chaykin版が一体どのような作品となるのかは誰もが気になる所。


多分、そこまで良くならないと思うね。
アメリカ版は仕事で描いてるだけの独特の空気が。一方で日本版には、もっと多くのキャラクターが登場していて、エネルギーに溢れているように見える。


22ページで少なくともストーリーは十分に理解できる昔の簡素なスタイルをなつかしいと感じるほど、最近では大きくページを使う日本のテクニックがアメリカのコミックの間でもかなり一般的になっているよね。

GhostintheMachine
冗談はよしてくれ・・・非常に多くの制約(厳しいスケジュール、資料がほとんどor全くなし、アメリカのコミック倫理規定)に縛られていた1977-1982年のアメコミスタイルと、1997年の日本のコミックスタイルを比較だって?本気で言ってるのか?


もし今のアメリカの作家によって描かれていたら、一体どれだけ見た目が違ったものになるのか想像できるかい?

Dr-Baa
おそらく、マンガ作家の作品と少し似たような感じになるだろうね、おそらく。

martinrebas
もし今のアメリカの作家によって描かれていたら、一体どれだけ見た目が違ったものになるのか想像できるかい?


映画のコミック版は今でもクソじゃん。相変わらずページとコマが少なすぎる。

『スーパーマンリターンズ』における屋上での銃撃戦を覚えてる人いるかな?こんな感じのシーン。

(俺がクソ画質のYouTubeの映像を繋ぎ合わせてコミックにした)


そして、こっちが公式のコミックでの同じシーンの全て。

俺がつくったコミックは理想には程遠い(もし自分で描くのなら、例えば違ったアングル、違ったコマの形、そして動きを表現するために様々なカートゥーン技法を使うだろうね)。
でも、公式コミックにおけるこのシーンは全く意味が分からない。無価値だよ。

doctor_negative
オリジナルのアメコミは30年前の作品で、その当時でさえ"上手な"絵だとは思われていなかった。
もし、今の主流の作家に描かせれば、全く異なった作品となるだろうね。

それに、マンガ版ルークの見た目が少女じゃん。げげっ。


Lord Chancellor
それに、マンガ版ルークの見た目が少女じゃん。げげっ。


それには理由があるんだよ。

flatluigi
このページが見事だね。

Squeak Attack
マンガの奴隷レイアは胸のある10歳に見えるよ。


僕はSTAR WARSのコミックを全部持ってる。発売されると、母親がTargetで買ってくれた。本当に大好きだったんだ、1作目の小説版と一緒に何度も何度も読み直したね。


映画のコミック版に対する僕の愛情が冷めたのは『 Raiders of the Lost Ark(レイダース/失われたアーク)』の絵がめちゃくちゃ酷かったのが原因。

※Target=アメリカの大型量販店

sonic meat machine
マンガのレイアの方が、間違いなくキャリー・フィッシャーよりも魅力的だよ。

obiwanwasabi
マンガ奴隷レイア > 奴隷レイア。


以上、すべて

http://www.japanator.com/star-wars-comics-vs-manga-manga-wins--7472.phtml
http://www.penciljack.com/forum/showthread.php?83598-Star-Wars-American-Comics-vs.-Manga
http://forums.mangatraders.com/index.php?topic=3120.0
http://www.metafilter.com/69488/I-like-the-part-where-they-blow-up-the-planet

より抜粋。




スター・ウォーズ公式サイトに掲載されたこの記事は反響があったようでして、様々なサイトで紹介されて話題になっていました。


案の定、「1977年のコミックと1997年の漫画を比較する意味」についてツッコミがいくつか。
たしかに、この両者を比較評価するのはフェアではないですね。
アメコミ側にとっては不利な条件が揃いすぎています。
その理由は、記事や反応コメントで指摘されている通り。


ですので、記事の冒頭でも触れられている通り、「両者の優劣をハッキリさせる」のではなく、「『STAR WARS』という同じ題材に対して、コミックと漫画がどのようにアプローチしているのかを比較すること」に重点を置いたならば、この記事は大変興味深いものとなるのではないでしょうか。


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ちなみに、こちらはダークホース・コミックス社から発売された『エピソードⅡ クローンの攻撃』の日本語版
小学館プロダクションから2002年6月28日に発売されたものです。(映画の公開は米が同年5月22日、日が同年7月13日)


アメリカで4つに分けて発刊されたものを1冊にまとめてあり、もちろん全てカラーページ。ページ数は数えたところ、約140Pでした。


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完全分業制が一般的なアメコミ。
このコミックのために大勢のスタッフが関わっているのが分かります。


下絵を描く「PENCILS」、それにペン入れをする「INKS」、色づけをする人「COLORS」の数は5名+1社、ふきだしの台詞を書く「LETTERS」、そして「COVER ART」は表紙担当。


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スキャナーを持っていませんので、デジカメで撮影した中身。
見づらくて申し訳ない。気になる方は、買ってください。


上は、惑星カミーノのクローン製造施設を見学するオビ=ワンのシーン。
映画を何度も御覧になられた方ならば、このコミックとの違いにきっと気づくでしょう。
映画では施設内と思われる場所をクローン兵たちが行進していますが、コミックでの背景は嵐が吹き荒れる屋外になっております。

どうやら、このコミックも映画の完成を待たずに制作されているようですね。


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同じく、カミーノでのオビ=ワン vs. ジャンゴ・フェットのシーン。
7Pにも渡って、両者の激闘が忠実に描かれています。
このコミックで一番の見所と言って良いのではないでしょうか。
はい、一部光の反射で見づらいですね・・・気になる方は、買ってください。


前回・前々回でご紹介した昔のアメコミと比べた時に印象的なのは、やはりコマ割りの変化。
随分と自由度の高いデザインとなっています。


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こちらは惑星ジオノーシスでのメイス・ウィンドゥ vs. ジャンゴ・フェットのシーン。
マスターウィンドゥにあっさりと首を跳ね飛ばされるわけですが、規制は一切入っておらず、映画と同じように描かれています。


前回の記事でご紹介した昔のアメコミ版では、手首を切られるシーンに規制が入っていましたからね。
やはり、昔と比べると、この辺りの基準も緩くなったという事でしょうか。


ちなみにマスターウィンドウのライトセーバーの色は紫。
なんですが、右下のコマで彼が持つライトセーバーはなぜか青色。
謎です。


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同じくジオノーシスでのヨーダ vs. ドゥークー伯爵のシーン。
映画館で、このシーンを初めて見た時は度肝を抜かれました。
まさかヨーダがあんな動きをするとは・・・。

しかし、コミックの方はルーカス監督による徹底した秘密主義の影響なのか、何とも地味な戦闘シーンに。


コミックのご紹介は限が無いので、この辺で止めておきましょうか。
とりあえず、記事で紹介したアメコミは昔のものであって、最近のアメコミとは別物であることに注意して欲しいです。


ならば、このエピソードⅡのコミックと日本の漫画を比べれば、先の比較よりもフェアになるのでは?とおそらくツッコむ方がいるでしょう。
しかし、残念ながらエピソードⅡ、Ⅲの漫画版は今のところ存在しておりません。
エピソードⅠだけは、麻宮 騎亜氏の手による漫画版が発売されていますので、コミック版と比較してみると面白そうですね。
残念ながら、その漫画版を私は持っていませんので、それはまたの機会にでも。


普段、アメコミを読まない管理人ですので、こういったアメコミ関係の記事を取り扱う事ありませんでした。
このような漫画とアメコミの比較も中々面白いものですね。
今回はSTAR WARSでしたが、今度は別の何かを、機会がありましたら是非とも紹介したいものです。


という訳で、この話題はこれでお終い。
遅くなって申し訳ありませんでした。もう体は元気です。