対馬アリラン祭:朝鮮通信使行列 抗議の中止
毎日新聞 2013年04月18日 19時18分(最終更新 04月18日 22時05分)
長崎県対馬市で8月に開催される「厳原(いずはら)港まつり対馬アリラン祭」のメーンイベント、朝鮮通信使行列が中止されることが分かった。地元商工会や市の代表者らでつくる「朝鮮通信使行列振興会」の事務局を務める市によると、対馬の寺から盗まれた仏像が韓国で見つかったものの返還されないことに抗議するため中止を決めたという。
17日にあった振興会の総会では、祭りの名称から「アリラン」を外すべきだとの意見も出たといい、5月にある祭りの実行委で名称を正式決定する。
行列は振興会が1980年から始め、参加者が民族衣装を着て同市厳原町を練り歩く。昨年は地元住民や、韓国から招いた高校生、舞踊団ら約400人が参加した。
今年は8月3、4日に開催。昨年は約2万9000人が来場した。【樋口岳大】