【菅野みゆき】長崎県対馬市で毎年8月に開かれている厳原(いづはら)港まつり対馬アリラン祭の中心行事、朝鮮通信使行列が、今年は中止されることになった。市内の寺から盗まれた仏像が韓国から返還されない問題で、韓国側に抗議するためだという。
行列を実施する朝鮮通信使行列振興会(稲田充会長)が17日の総会で決めた。まつりの主催団体も、名称から「アリラン」を外すことを検討している。
朝鮮通信使は朝鮮国王が日本に派遣した外交使節。1607年から1811年までに12回来日し、対馬藩が江戸までの案内や警護を担った。祭りの行列は1980年に始まり、韓国からの舞踊団なども含めて約400人が色鮮やかな衣装をまとってパレードする。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部