やる夫のハイドライド3
このお話はMSX版を元に作成されております。
一部アイテムや戦闘描写が他機種と違う場合がありますが、
大筋は変わりません。
また、多少のアレンジ等ありますが、細けえところは良いんだよ!の
精神で見て頂けると幸いです。
食人樹怖いお・・・。
人を貪る化け物樹を前にして、ちびってしまいそうだお。
普通だったら動けないアイツを無視するんだけど、
今は「門」の前に居るから無視出来ないお・・・。
体力回復剤はさっき、ジェリーとの死闘で使いきっちまったおー!
「まあ、しょうがないだろ。俺が裏に回るから囮になって奴の気を引いてくれ」
やらない夫・・・。でもそうしたら、やらない夫が危険だお!
「俺の方が体力も残ってる。後ろに行ければアイツが向きを変えてから攻撃するまで隙が出来る。常識的に考えて、その隙を突けば倒せるさ」
わかったお!挑発するのは得意だお。
「ただ気を付けろよ?数発喰らったら、今のやる夫じゃきつい。無理しない程度の囮でな」
大丈夫だお。それじゃやるおー、と目で返答する。
食人樹がこちらに気が付く射程ギリギリに身を潜める。
スリングでもあれば届くかも知れないが、あいにく小さなナイフしか持ってない。
だが囮をするのであれば、戦う以外の方法がある。
そこら辺に転がっている石をいくつか拾い投げつけた。
「ガガッ!」鋭い咆哮と共に、異形の樹は枝を伸ばした。自分の守備範囲に動くモノがある。やる夫の投げた石は届かなかったが、注意は引けたようだ。
「やーい、こっちだおー!動けないお前なんて怖くないんだお!プギャーwww」
やる夫ダンス(彼が命名した変な踊り。見てると非常にムカついてくる)をしていると
葉っぱを飛ばして攻撃してきた。それは葉っぱと呼ぶには相応しくない程鋭利な切れ味を持っている。
幾度となく味わったやる夫は、唾を飲み込み歯を食いしばって逃げそうな両足を叱った。(まだだお。もっとこっちに気を引き付けないとやらない夫が危ないお)
生憎やる夫の位置までその葉っぱは届かない。この『届かない』距離を体で覚えたからだ。
「プギャーwww、NDK(ねえ今どんな気持ち)、NDK?馬鹿なの、死ぬの?」
派手に騒いでるやる夫を遠めに見ながら、やらない夫はため息をついた。
「調子に乗りすぎなきゃいいけどな・・・。と・・・、・・・オラっ!!!」
後ろに回りこんだやらない夫のこんぼうが、食人樹に襲い掛かる。
レベルの割りには高い機敏さでメッタ打ちにし、結局一撃も貰う事無く戦いは終わった。
「やったぞー!」「やったお!」
二人はハイタッチを決め、「門」改め「森の街」へと戻っていくのだった・・・。
酒場で飲み交わしながら、二人は昔話に話を咲かせる。
それは初めて二人が出会った頃の話であった。
[やる夫のハイドライド3 ~フェアリーランド?って何処だお?~]
その日もやる夫は引き篭もって、エロゲをしてたんだお。
賢者モードに移った時に、コーヒーを淹れようと思って台所に立ったところまでは、
はっきりとに覚えているお。砂糖を下の戸棚から出そうと思って屈み込み、
取り出して上体を起こしたら貧血で倒れたお・・・。
目が覚めたら、前方に大きな「門」がある草原に居たお。
「キター!!!異世界だおー!」
・・・若しくはあの後倒れて、病院で見てる白昼夢かも知れないお・・・。
ほっぺをつねると痛い。現実か、よっぽど良くできた夢だお。
あの「門」は一体なんだろう?行ってみるお!
嗅いだ事ない位きれいな空気と、見渡しの良い草原。そして不思議な「門」。
・・・「門」の近くまで来ると近くに、怪しげな巨木が立っていた。
なんというか、とっても邪悪な気配がするお・・・。
モンスターかお・・・? お、おおお、おおお!!!
近寄ってく最中に、嵐の様な音がして嫌な予感はしたんだお。
覚えているのは体を切り裂く痛みと、「門」から誰かがまるでワープの様な移動をしてきた事。それと断片的な言葉。
「出た途端に・・・よ、・・・だろー!・・・、・・・ !おい、だい・・・ぶか?
しっか・・・ろ・・・、・・・」
・・・チェリー、チェリーさえあれば全ての扉が開くお・・・。
ちちち、ちがうお。やる夫はチェリーじゃなくて、玄人だおー・・・!
はっ!
ガバっと身を起こした。体中に包帯が巻かれている。もっと切り刻まれた気がするお・・・。
辺りを見渡すと、小さな机と窓が見えた。
ああ、誰かの家なんだお。きっと気を失って助けられたんだお・・・。
ピキーン!これは美少女フラグだお!きっと美少女と恋のフラ・・・
「目が覚めたか。良かった良かった」
・・・エ?めっちゃマキシブルな人が隣の部屋から来たお?
美少女どころかやる夫と同じふぐりの鼻で、やる夫の顔を縦に潰した様な顔だお・・・。
しかも、似合ってない上に筋肉でパッツンパッツンの僧侶服着てるお・・・。
「俺の名はやらない夫。お前さん危ないところだったんだぜ」
ハハハと笑いながら、ベッドの近くの椅子に座り青い果実の皮を剥く男。
「ああ、・・・異世界なら女の子とのフラグも立つと思ったのにおー!!!
と、失礼したお。助けてくれてありがとうだお、やる夫って言うお」
「安静にしてな、まだ傷は完治してないんだから。下手な治癒ですまんな」
「えーと、やらない夫さんが治療してくれたんだお?」
「そうさ、俺は<僧侶>だからな。呼び捨てでいいぞ、俺もやる夫って呼ばせてもらうぜ」
ああ、やっぱり僧侶なんだお・・・。絶対、職業:武道家の方が似合ってるお・・・。
RPGの癒し役 僧侶。あの名作では、青い服と帽子のかわいい女の子だったのに・・・。
男の僧侶?え、誰も使わないよね?男賢者はイケメンだけど男僧侶はねえ・・・。
「食人樹は、レベル上げるか飛び道具ないと危ないからな」
剥いた果実を八等分にし皿に乗っけて出された。
「食人樹?」
「お前さんを襲ったモンスターさ。動く物なら枝で捕食し食っちまう。遠くに居ても葉っぱを飛ばして攻撃してくる嫌な敵だよ」
シャクシャク果実を食べながら聞いた。
「やらない夫、・・・一つ聞いてもいいかお?」
「?なんだ?」
「・・・ここってどこかお?」
「おいおい、どうした。まさか記憶喪失にでもなったか?ここは「森の街」じゃないか。やる夫は「地下の街」の奴か?それとも、「水の城」から来たのか?」
「いや、そうじゃないんだお・・・。・・・うまく説明できないんだけど
ほ、他の世界から来たんだお・・・。」
「他の世界?このフェアリーランド以外からって事は・・・、どこだ?」
「べ、別の世界。地球って言うところだお・・・。」
「ハハハ、どこだよそれ。やる夫、お前寝ぼけてるな?さあ、それ食ったらまた寝ろ。
完治してから色々聞くさ。あんなところに、装備も無しで居た理由とかもな」
笑いながら、隣の部屋に行ってしまったお・・・。
フェアリーランド?って何処だお?
妖精さんが居るヘブンの様な世界かお・・・?
ヘブン状態!!!
からは程遠い奴に助けられたけど、とりあえずは眠いからねるお・・・Zzz
やる夫 職業 無職(魅力・運のみ高いニート) 装備:なし
レベル1 体力10 腕力10 魔力10 精神力50 魅力85 攻撃力10
防御力10 機敏さ10 器用さ10 教養10 運77
重量1400g 使いこなす500g
やらない夫 職業 僧侶(体力・機敏さが高い、不器用・不運)
装備:こんぼう
レベル1 体力60 腕力22 魔力18 精神力66 魅力42 攻撃力21
防御力16 機敏さ33 器用さ2 教養83 運3
重量3080g 使いこなす1200g
ステータス補足説明
腕力:持てる荷物の重さと命中率。腕力1=140g
精神力:その者の属性を決める値。0~33 悪人
34~66 普通の人 67~100 善人
善人だとゲーム内で物が安く買える。
悪人?割増料金頂きます。
魅力:高いと物が安く買える。ゲームだと死にステ。
機敏さ:回避率。どんな攻撃も当たらなければ怖くない。
これが異常に高い敵が居る・・・。
器用さ:宝箱空ける際の罠回避率。ゲーム中は魔法で空けた
方が無難。大抵大切な物は罠付き宝箱の中に。
ボス倒して空けたら罠付き、ええ、死にました。
教養:ゲーム中は、ほぼ死にステ。作中ではやる夫と
やらない夫の初期値を比較する指針の一つってだけ。
運:回避率・命中等色々。ゲームでは恐らく左記同様だが
初期値のみ有効って意味フなステ。死にステっぽい。
重量:腕力に比例するその人の持てる荷物の重さ。
食料500g ナイフ500g 体力回復剤100g・・・
数値を超えると移動速度が鈍くなる。
大幅に超えると動けない。
お金も10、100、1000コインとあり一律10g。
動けなくなって、泣く泣くお金を捨てるプレイヤー。
ハイドライド3のとっつきにくい仕様の一つ。
使いこなす:この数値を超える武器は装備しても、武器性能
活かす事が出来ない。
1000gのこんぼうをやる夫は持っても、
装備後の攻撃力は変化しない。
文字通り「使いこなす」事が出来ない為。
こんぼうに振り回されるだけです。
アイテム補足説明
体力回復剤:安い・臭い・まずい。少しだけ回復。100g。
スリング:固定攻撃力20の武器。やらない夫が装備すると
21→20の攻撃力。やる夫が装備すれば10→20に!
しかも遠距離可能で安いんです、奥さん!
・・・1000gする為、やる夫は現在装備出来ず。
ナイフ:素手よりマシで安い。500g。
こんぼう:硬くて太い。ナイフより多少攻撃力あり。
チェリー:出てきません。お城のどこかにありそれを取った
者は、うわ、なにをするやめ・・・。
MSX ザ・キャッスル おすすめです!
モンスター補足説明
食人樹:このゲーム開始直後のトラウマモンスター。
ゲームスタートは作中同様フィールド門前。
いきなりこいつに殺されたり、街から出た途端
やられる経験が経験者はあるはず。
レベル2~、若しくはスリングで戦うか、
近寄らない様にしましょう。
ジェリー:所謂スラ〇ム的存在。やる夫はこいつにすら
苦戦する。服を溶かしたりはしない。
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