NHK東海のニュース　名古屋放送局

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法廷での偽証教唆で弁護士逮捕

岐阜県弁護士会に所属する３９歳の弁護士の男が、盗みなどの罪に問われた被告の裁判で、無罪判決を得ようと、証人にうその証言をさせた疑いなどで警察に逮捕されました。調べに対し、この弁護士は容疑を一部否認しているということです。
逮捕されたのは岐阜県弁護士会所属の弁護士、坂井田吉史容疑者
（３９）で、岐阜県警察本部は容疑を裏付けるため１９日午前中、岐阜市内の弁護士事務所を捜索しました。警察の調べによりますと、坂井田弁護士はことし２月、岐阜地方裁判所で開かれた窃盗事件の裁判で、共犯者とされた男に「犯行はすべて自分が１人でやったもので被告は一切関与していない」とうその証言をさせたとして、偽証をそそのかした疑いなどがもたれています。
警察によりますと、坂井田弁護士は被告から受け取った、「俺の言う通りに公判で証言を訂正しろよ」と書かれた文書を証言者の男に読ませ、偽証をさせていたということです。
警察によりますと、被告は暴力団員で、仲間の男らと、岐阜県内の駐車場で、車からゴルフバッグなどを盗んだ罪などに問われていて、坂井田弁護士が弁護を担当していました。
うその証言をした男は盗みなどの罪で有罪判決を受けたあと、ことし２月、偽証の疑いで逮捕され、その後、起訴されています。
坂井田弁護士は１８日ＮＨＫの取材に対し「共犯者とされた男から『被告の裁判で証言をするけど、どうしたらいいか』と聞かれたので、『偽証はいかんぞ』と答えました。それ以降は連絡を取っていません」と話し、偽証への関与を否定しました。逮捕後の警察の調べには、「事実に一部間違いがある」と容疑を一部否認しているということです。警察は、捜索で押収した資料を分析するなどして、いきさつを詳しく調べることにしています。

04月19日　19時03分

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