待ってろ！　元Ｋ―１ヘビー級王者の藤本京太郎（２６＝角海老宝石）が１７日、ボクシングのロンドン五輪金メダリストでプロに転向した村田諒太（２７＝三迫）戦へ猛デモを行った。

　昨年大みそかに東洋太平洋ヘビー級王座取りに失敗。この日、東京・後楽園ホールで復帰戦に臨んだ。相手は同じ元Ｋ―１戦士のファブリス・ウォーレン（３１＝フランス）。威圧感はすさまじかったが、藤本は果敢な攻撃で圧倒。１、２、４Ｒにダウンを奪うと、７Ｒ１分１１秒、ロープ際での連打でＴＫＯ勝利を収めた。

　一時は引退も覚悟する崖っ縁からの生還劇。次戦は５６年ぶりに復活するヘビー級の日本王座決定戦（７月２６日、後楽園ホール）に出撃するが、その先には浮上した村田戦も視野に入れる。

　１６日は村田のプロテストをテレビで観戦。「（村田の）相手は（前）日本チャンピオンですし、（村田は）強かった。上半身の柔らかさがあったり、４連打もすごい。今の体重でもやれるんじゃないか…。ダテじゃないですね」と早くも対策を練る。

　両者には体重差があるため、対戦までには時間がかかる。藤本は「練習をしてみたいですね。すごい技術だと思うんで」とスパーリングでの“前哨戦”を希望。「日本、東洋、世界って取っていきたい」と村田に負けじと大野望をブチ上げ、臨戦態勢を固めた。夢の扉は開かれるのか。