国内屈指の盛り上がりを見せるダービーマッチへ向け、Ｊ１浦和のＤＦ森脇良太（２７）が「怪しい人」になっているという。

　２０日にＮＡＣＫ５スタジアム大宮で行われる大宮―浦和の「さいたまダービー」は、今季Ｊ１で唯一の“同一市”ダービー。さらに今季リーグ戦では両チームとも負けなしで浦和が２位、大宮も３位と好調。大宮のＪ１連続不敗新記録達成もかかっており、当日はかなりの盛り上がりが予想される。

　もともと国内ダービーマッチのなかでも、このカードはスタジアムにすさまじいブーイングが起きるなど異様な雰囲気が漂う。今季、広島から移籍した森脇はそんな状況を聞き、大宮の街を歩くだけでも緊張してしまうという。

「妙にびくびくして、頭を伏せながら歩きましたよ。何か言ってくる方は全くいないので完全に僕が怪しい感じです…。でも選手たちからダービーがどんなものか聞いているので」（森脇）

　Ｊリーグ随一のお祭り男が思わず顔を隠しながら歩くほど、緊張したムードになるとか。とはいえ、ピッチに入ればブーイングに負けずプレーするのみ。「しっかり勝ち点を取って、浦和に帰ってきたいです」と本番ではお祭り男の真価を発揮するつもりだ。