ガイジン天国再び。ノア「グローバル・タッグリーグ戦」に初出場中のオーストラリア・ＴＭＤＫのマイキー・ニコルズ（２７）、シェーン・ヘイスト（２７）組が大番狂わせのＶを予告した。

　２人は現ＧＨＣタッグ王者の矢野通、飯塚高史組、そして杉浦貴、小峠篤司（丸藤の代役参戦）組と同じＢブロックにエントリー。条件は厳しいが、成長著しいオーストラリアコンビは「ヤノたちが反則をするなら、同じことをするだけだ。ミーたちの国の先祖はプリズンなんだぜ？　根はワルいんだよ」（ヘイスト）と意外にも「反則、ラフファイトＯＫ」のワルい一面も見せた。

　２年半前に留学生として初来日。日本に来るたび、必ず３か月は道場に寝泊まりして、日本のプロレスを学んできた。昨年１１月の「グローバル・リーグ戦」ではヘイストが丸藤、齋藤彰俊から金星を挙げ、ニコルズはＫＥＮＴＡと３０分ドローの殊勲を挙げている。

「ノアのマットは生存競争が厳しい。だからやりがいがある。優勝してタイトルを取って、ハンセン＆ブロディやロード・ウォリアーズのようなナンバーワン・ガイジンチームになりたい」とヘイストが豪語すれば、ニコルズは「もしチャンピオンになってもオーストラリアにベルトを持ち帰るようなことはしない。ミーたちは日本で成長したんだから」と泣かせるセリフを吐いた。

　ヤマ場となる矢野組戦は最終戦（２８日、後楽園）。「オーストラリアにはまだＴＭＤＫのメンバーがいる。優勝してそいつらも呼ぶよ。最終的には５人以上になる」と不敵に言い放ったヘイスト。オーストラリアコンビが春の嵐を巻き起こすか。