ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(27)が16日、東京・後楽園ホールで行われたプロテストに合格した。ついにプロ転向した金メダルボクサーに対して、元Kー1世界ヘビー級王者の藤本京太郎(26=角海老宝石)が挑戦状を叩きつけたことが判明した。
“格闘技の聖地”後楽園ホールに集まった満員の観客が見守るなか、村田は前日本ミドル級王者の佐々木左之介(25=ワタナベ)相手に3Rのスパーリングに挑み、堂々の戦いぶりを披露した(=写真)。グローブは大きめでヘッドギア着用と慣れ親しんだアマチュアのルールに近かったが「これが(通常の)試合だったらヤバかったかも」と佐々木に言わしめた。
結果はもちろん合格。村田は「誰もが認めてくれるチャンピオンになりたい」と抱負を語った。
気になる今後は、夏ごろにデビュー戦を予定。対戦相手について所属予定の三迫ジム関係者は「少なくとも日本ランカーぐらいの選手とはやる。対戦に手を挙げている選手は何人かいます」と話す。その「手を挙げている」選手の1人が判明。なんと、元Kー1世界ヘビー級王者の藤本だ。
Kー1のリングでは、ピーター・アーツ(42=オランダ)やジェロム・レ・バンナ(40=フランス)ら強豪を撃破。2011年にプロボクシングに転向してからも、下馬評を覆して5勝1敗の戦績を残している。
ただ、この6戦はすべてヘビー級で戦っている。ミドル級の村田との対戦には体重差があるが、藤本の所属ジムの萩森健一マネジャー(47)は「京太郎の体格を考えると1つ下のクルーザー級(90・7キロ以下)でやることも真剣に考えています。村田選手はライトヘビー級(79・3キロ以下)までを視野に入れているようですが、もう一つ上まで来てくれればぜひ対戦したい」と明かした。
2人の身長は藤本が183センチ、村田が182センチとほぼ同じ。村田がライトヘビー級での対戦を望んでも「京太郎はああ見えて食事制限とかもまじめにコツコツできるので、落とすことは不可能じゃないと思います」(萩森マネジャー)と、対戦実現のためなら20キロの減量もいとわない構えだ。
金メダリストと元Kー1王者がボクシングで対戦するとなれば前代未聞。「世界王者になりたい」という村田の目指す正統派路線とは少々ずれる感じはするが、萩森マネジャーは「ボクシングマニアの方は『?』と思うかもしれませんが、話題性という意味ではビッグマッチになることは間違いないですよね」と実現に意欲を見せる。さらには「今年の大みそかなんてどうでしょう?」と、大みそか決戦までブチ上げた。
村田は一貫して「マッチメークに関してはプロモーターに一任。決められた相手とやりたい」と語っている。一方で「プロ転向する以上、金メダルはおいしいエサ」とも覚悟しており、今後も世界中から続々と“刺客”が現れるのは間違いない。
あの「機動戦士ガンダム」が遂にパチンコ台となって登場! 人気ライター・かおりっきぃが、話題のこの台を徹底解剖する。 勝利の栄光をつかみたい君は、必ずチェックしよう!! (C)創通・サンライズ
本紙でもおなじみの競馬評論家の清水成駿や本紙虎石、血統評論家水上学&〝生ける伝説〟安藤勝己元騎手が参戦!「東スポ@競馬 春のGⅠ大討論会 安藤勝己も登場with競馬ラボ」がニコニコ生放送された。春のGⅠ戦線を心から楽しみたい競馬ファンは絶対にチェック。