ハーメネイー師は、18日木曜に当たるイランイスラム共和国軍の日を前に、「イスラムの教えに従うイランは、その発生場所がアメリカのボストンであれ、パキスタンやアフガニスタン、はたまたイラクやシリアであれ、罪のない人の殺戮やテロ爆破には一切反対であり、これを非難する」という点も強調しています。
ハーメネイー師はまた同日、イラン軍の司令官やその関係者を相手に、イランのイスラム共和体制における軍の特徴、イラン軍と覇権主義国の軍隊の相違点に関する重要な演説を行いました。
イラン軍、民兵組織バスィージ、イスラム革命防衛隊は、世界の大部分の軍隊が持つ覇権主義的、植民地主義的な方向性に対する模範となる、ある種の文化や新たな方向性を、世界に提示しました。イラン軍も、同国の他の組織や機関と同様に、1979年のイランイスラム革命の勝利以後、根底からの変革を遂げました。イラン軍は、文化、教育の面で、イスラム革命の理念に基づいて結成されており、防衛設備の面でも国内の専門家や人材の能力をより所として、最新鋭の防衛設備を備えています。イラン軍は、イラクの旧サッダーム政権軍の侵略による、1980年代の聖なる防衛即ち、イランイラク戦争の期間中に、いくつもの軍事作戦によりイランのほかの武装軍と共に、自己献身の精神をもってイラン領への侵略者と勇敢に戦い、イラン分割やイスラム共和体制の転覆を狙う覇権主義体性の工作を粉砕しました。このため、ハーメネイー師は17日水曜、列席していた軍隊の関係者らに対し、誇りある軍人として、自らの優れた特徴を維持し、その強化に努めるよう呼びかけています。
ハーメネイーは又同日、演説の一部において大量殺戮兵器への反対をアピールするアメリカ政府関係者の主張にも触れました。アメリカとその同盟国は、イラクとアフガニスタンに対する戦争において、陸と空からの大規模な攻撃によりこの両国の国民を殺害したことに加え、近年においては無人機を使用してアフガニスタンとパキスタンにおける、女性や子どもを初めとした罪のない民間人の殺害に手を染めています。さらに、イラクとシリアでも、アメリカの支援を受けたテロリストが、残忍極まりない方法でイラクとシリアの国民を殺害しているのです。
アメリカは、国際的な非難をよそに、無人機によりアフガニスタンとパキスタンを攻撃し、人道に反するこの行動を続行しており、こうした空爆により無残に殺されていく女性や子どもに対する同情心は全くありません。しかし、アメリカは同国東部の町ボストンで起こった爆破事件の後、世界中で騒ぎを引き起こしています。
イスラム国家であるイランは、爆破テロに対する矛盾した行動を却下しており、それはアメリカとその同盟国の政治家の非論理性の表れだとしています。