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(4時間20分前に更新) |
PAC3関連車両が陸揚げされた那覇新港では18日、沖縄平和運動センターのメンバーら約200人が詰め掛け、「PAC3配備反対」を訴えた。2度の一時配備を経ての常時配備。「北朝鮮の動きに乗じた軍備強化だ」。雨の降り注ぐ港に、抗議と批判の声が広がった。
防衛省や空自は「北朝鮮を刺激しかねない」といった理由で、搬送計画や配備状況など、マスコミからの問い合わせに回答しなかった。昨年の一時配備の際には広報担当者が現場での撮影に配慮するなどの手厚い対応をとったが、今回は緊迫ムードを漂わせた。
沖縄平和運動センターは昼食時間に抗議集会を開催。多くの港湾関係者も顔を見せる中、山本隆司副議長は「軍隊は住民を守らないというのは沖縄戦の教訓。PAC3では沖縄を守れない」と強調した。
PAC3関連車両6台はミサイル本体を搭載しておらず、民間輸送会社の職員の運転で、国道58号などを通り、那覇基地や知念分屯地へ到着した。
同分屯地に近い南城市知念吉富区の新垣強区長(61)は「配備に関する国からの連絡はない。区民の安全を守るためにも情報がほしい」と指摘。北朝鮮への対応には「外交で解決してほしい」と話した。