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(4時間20分前に更新) |
【カイロ共同】日本の人権団体「ヒューマンライツ・ナウ」は18日、2003年に始まったイラク戦争後、同国中部ファルージャで生まれつき体に障害のある子どもが増加しているとする報告書を発表した。原因として、米軍などが使った劣化ウラン弾や兵器用の重金属に含まれる汚染物質が疑われるとの専門家の見方を示した。
ファルージャはイラクが米軍主導の占領統治下にあった時期を含めて米軍などが激しく攻撃した地域。同団体は今年1月上旬から約1カ月間、地元の総合病院で医師や家族から聞き取りした。
報告書によると、03年以降、この病院で生まれた子どものうち約15%は肢体が不自由で、同団体は通常より数倍多いと指摘。今回の調査期間中だけでも無脳症のほか、両脚が外側に曲がった赤ちゃんが生まれた。臓器の一部がない場合など、出生時には確認できない症状も多いという。