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1000度で燃えないマグネシウム合金の開発に夢ふくらむ

熊本大学が燃えないマグネシウム合金の開発に世界で初めて成功したそうです。米連邦航空局(FAA)からもお墨付きをもらっているようで、実用化に期待が高まっています。

更新日: 2013年04月18日RSS

imanangoroさん

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【17日】
熊本大の河村教授らは、強くて燃えにくいマグネシウム合金を開発したと発表

さらに、世界で初めて米連邦航空局の燃焼試験をクリアした

河村教授は「世界初の航空機への実用化に向け大きく進展した」とコメントしている

開発されたマグネシウム合金とは?

開発されたのは『KUMADAI不燃マグネシウム合金』と『KUMADAI耐熱マグネシウム合金』の2種類

1つはレアアースを加えた合金で、高温でも強度があり、875度まで発火しない

もう1つは、レアアースではない別の元素を加え、発火温度が1050度以上の合金

強度と燃えにくさを備えた点が特徴

2種類ともマグネシウムの沸点(1091度)を超えた1117度まで燃えない

強度、耐熱性とも市販のマグネシウム合金の2~3倍ある

高価なレアメタルを使っておらず、低コストにもつながるという

通常のマグネシウム合金は

実用化された金属の中で最も軽いが、発火温度が500度程度と低い

燃えやすいことが難点だが、資源量が豊富というメリットがある

発火しやすいため、航空機の機体への使用が禁じられている

電磁波をさえぎる機能が高く、近年特に携帯用電子機器、カメラなどに使われている

GettyImages Photo by Brand X Pictures / Brand X Pictures

熊本大・河村教授のコメント

「航空機の素材に採用される可能性が高まった」

「5年後をめどに実用化したい」

熊本大の河村能人教授(右)と谷口功学長

今後の展開については

機体への応用に向けた共同研究の協議を米ボーイング社と始める

さらに、素材の量産技術の確立と応用製品の開発をめざすという

米連邦航空局は、機体軽量化の要請を受けてマグネシウム合金を航空機に使えるよう燃焼試験法の基準を現在策定中

GettyImages Photo by Digital Vision. / Digital Vision

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