井上副大臣 党支部寄付で税還付

4月19日 11時46分

自民党の井上信治環境副大臣が、みずからが代表を務める政党支部に３７０万円を寄付して、１５０万円近い所得税の還付を受けていたことが分かりました。
井上氏の事務所は「正当な手続きと考えているが、今後は誤解されるおそれがあるので、還付は受けない」とコメントしています。

井上氏の事務所や政治資金収支報告書によりますと、井上氏はおととし、みずからが代表を務める自民党の支部に合わせて３７０万円を寄付し、所得税の控除で１４８万円の還付を受けたということです。
同じ年には、この党支部から井上氏の資金管理団体に合わせて１０００万円が寄付されています。
政治家が自分の資金管理団体に直接寄付をした場合には、所得税の還付は受けられないことになっていて、井上氏は結果的に党支部をう回することで還付を受けた形になります。
これについて、井上氏の事務所は、「公の政党支部に個人献金をして控除を受けたものであり、正当な手続きと考えている。ただ、今後は誤解されるおそれがあるので、控除を受けない」とコメントしています。
国会議員が党支部をう回した寄付で所得税の還付を受けたケースは、自民党のほか民主党や日本維新の会でも相次いで見つかっています。