日本マイクロソフト(MS)の樋口泰行社長は19日、2012年10月26日に発売したパソコン向け基本ソフト(OS)「Windows(ウィンドウズ)8」搭載パソコンの販売状況について「11~12月はもう少し伸びてほしかった」と語り、販売が伸び悩んでいることを認めた。同日開催されたNTT東日本の中堅・中小企業向けパソコン導入支援サービスの発表会で、日本経済新聞記者の質問に答えた。
■スマホやタブレット好調の影響受ける
調査会社のIDCジャパン(東京・千代田)が18日に発表した12年10~12月の国内パソコン出荷台数は前年同期比5.4%減にとどまった。特に家庭向けは同10.4%減と不振で、ウィンドウズ8がパソコン販売をけん引する効果はみられなかった。
樋口社長はウィンドウズ8の伸び悩みの理由について、「タッチパネル不足が一番痛かった」と述べた。ウィンドウズ8はパソコンに加えてタブレット(多機能携帯端末)にも対応し、画面に指先でタッチして使えるよう操作体系を大幅に変更した。
パソコンメーカー各社はウィンドウズ8の発売に合わせ、上位モデルを中心にタッチパネル搭載パソコンのラインアップを増やした。しかし、同様にタッチパネルを搭載するスマートフォン(スマホ)やタブレットの市場が好調に推移していることもあり、肝心のタッチパネルが供給不足に陥っている。樋口社長はこうしたタッチパネルの供給不足の影響で、タッチパネル搭載パソコンの出荷も落ち込んだとの見方を示した。
今後の見通しについて樋口社長は「タッチパネルは3~4月に向けて供給が増え、不足は改善するとみている」と語り、春の新年度商戦ではパソコン上位モデルの出荷がタッチパネル不足で滞る事態は起きないとの認識を示した。
タッチパネル、日本マイクロソフト
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