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【大リーグ】

田沢、上原らが“完全救援” Rソックス5連勝で10勝 地区一番乗り

2013年4月19日 紙面から

◇レッドソックス6−3インディアンス

 ボストンが負った“傷”は俺たちが勝利でいやす−。爆弾テロが起きたボストンを地元とするレッドソックスは17日(日本時間18日)、敵地クリーブランドでインディアンスに6−3で快勝。5連勝で強豪ひしめく最激戦区のア・リーグ東地区で10勝一番乗りとなった。5−3と詰め寄られた6回無死二塁で登板した田沢純一投手(26)が2イニングを無安打無失点。相手に傾きかけた流れを断ち切ると、上原浩治投手(38)が1イニングを三者凡退で続く。9回を新守護神アンドルー・ベイリー(28)が締めるという“完全救援”で逃げ切った。一方、ボストンではテロ後初のプロ興行、NHLのブルーインズ−セーバーズ戦が行われたが、両軍の選手全員がヘルメットに「BOSTON STRONG(ボストンは強い、へこたれない)」のシールを付けてプレー、観客を勇気付けた。

 ファレル監督の言葉が象徴していた。「試合を分けたのはタズ(田沢)の2イニングだ。コウジ(上原)もいつも通り好投をしてくれた。2人がブルペンにいてくれてハッピーだよ」

 田沢は圧巻だった。6回に5点リードを一挙に2点差まで詰められ、なお無死二塁から登板。あっさり2死を取ると、スタブスをこの日最速タイの96マイル(約154キロ)直球で空振り三振(K)に抑えた。続く7回は3者連続Kで前の回から4連続K。ど真ん中の直球を空振り三振した主軸のカブレラは、信じられないという表情で田沢をにらみ付けた。

 「真っすぐで押せたのが良かった。体の 状態も良く、強気にいった。ピンチから(の救援)だったので、何とか抑えたいという気持ちでマウンドに上がった」。共同電などによれば、田沢は力強く語った。

 “後 輩”の快投を意気に感じたのが上原だ。8回にスウィシャー、ジアンビ、レイノルズと合わせて通算827発トリオを三者凡退。最後はレイノルズを宝刀フォークで空振り三振に仕留めると、駆け足でベンチに戻りながら捕手のミットに右拳をたたき付けた。

 「タズが流れをうまく切ってくれて、その中で(試合に)入っていけた。日本人がこうやって活躍できるのもうれしい」。上原はこれで昨年9月1日から続くメジャー自己最長の連続無失点を21試合に更新。それでも、「(連続無失点が)何試合かとかは、もういい。明日に気持ちは切り替わっている」と頓着しなかった。

 球団公式サイトも「“日本人タッグチーム”と呼ぼう」と絶賛。昨季は4勝10敗スタートのチームが、これで5連勝、10勝4敗スタートを切ったのは“日本人必勝リレー”のたまものだ。

 

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