【安倍龍太郎】民主党公認で衆院熊本3区から立候補を予定していた元衆院議員秘書、本田浩一氏(45)が民主党を離党する意向を固めた。日本維新の会からの出馬を検討しているという。民主党熊本県連は強く反発しているが、本人の意思は固いとみて、慰留は断念する考えだ。
民主党県連によると、本田氏は18日、鎌田聡・県連代表を訪ね、「党のマニフェストが守られていないことに違和感がある」と述べ、離党と維新からの出馬の意向を伝えたという。鎌田代表は取材に対し、本田氏が昨年、3区総支部長に就任して以来、党から約2600万円の活動費を支出してきたと説明。「(離党は)あり得ない選択。活動費の返還を求めるなど法的手段も辞さない」と述べた。一方で「民主党の求心力が低下した(表れ)と受け止めている。このような事態になり、おわびしたい」と話した。
本田氏は会社員を経て、熊本1区の松野頼久・前衆院議員(維新国会議員団幹事長)の秘書を務め、2010年の参院選熊本選挙区で立候補し、落選した。