泉佐野市 犬のふん放置、7月にも1000円徴収へ 警告効果なく
産経新聞 4月18日(木)15時9分配信
犬の放置ふん対策として、大阪府泉佐野市がふんを放置した飼い主から過料千円の徴収を始める方針を固めたことが18日、分かった。7月にも徴収をスタートさせる。昨年1月に過料徴収できる条例を定めていたが、これまでは徴収していなかった。今年2月からふんの放置箇所にイエローカードを置く作戦を始めたものの「効果が少ない」と、徴収に踏み切ることにしたという。
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千葉県市川市や岡山県倉敷市などでも同様の条例があるが、過料徴収は行っておらず、実際に過料を徴収するのは異例。
市によると、徴収員として、取り締まりなどの経験がある警察官OB2人を採用することを検討しており、6月補正予算案に人件費を盛り込む。週5日間勤務で、犬の散歩にでかける人が多い朝夕に、2人一組でパトロールを行い、ふんの放置を現認すれば、過料を徴収する仕組みを想定している。
犬の放置ふん対策をめぐっては、千代松大耕(ひろやす)市長が昨年6月、清掃や見回り費用を捻出するため、犬の飼い主に課税を行う“犬税”を平成26年度に導入することを検討していると表明していた。
市が行った調査では、泉佐野市内で1カ月間に1400〜1800カ所のふんの放置を確認。今年2月には「放置フンGメン」と名付けた専従員が放置箇所にイエローカードを置く取り組みを始めたが、それでも3月の放置箇所は千カ所を超えたという。
千代松市長は取材に対し「犬のふんは減少傾向にあるが、なくなったわけではない。やはり過料徴収をせざるを得ない」と話した。
市は過料徴収を始める7月以降も、イエローカード設置などの取り組みを継続。それでも、大きな改善傾向がなければ、26年度にも犬税導入に踏み切る考えだという。
最終更新:4月18日(木)19時27分