Updated: Tokyo  2013/04/19 07:59  |  New York  2013/04/18 18:59  |  London  2013/04/18 23:59
 

米国株:下落、決算低調を嫌気-S&P500種は6週ぶり安値

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  4月18日(ブルームバーグ):米株式相場は下落。ユナイテッドヘルス・グループやeベイの決算が期待外れだったことから失望売りが広がった。S&P500種株価指数は6週間ぶりの安値となった。

ユナイテッドヘルス は3カ月で最大の下げ。eベイも安い。同社決算では売上高が一部市場予想を下回った。モルガン・スタンレーも値下がり。トレーディング収入の落ち込みが大手米銀中で最大だったことが嫌気された。一方ベライゾン・コミュニケーションズは上昇。同社の決算では携帯電話の新規契約者数の増加などが寄与し、利益が市場予想を上回った。ペプシコも高い。

S&P500種 株価指数は前日比0.7%安の1541.61。ダウ工業株30種 平均は81.45ドル(0.6%)下げて14537.14ドル。

ジャネイ・モントゴメリー・スコット(フィラデルフィア)のチーフ投資ストラテジスト、マーク・ルッシニ氏は電話取材で、「経済面でネガティブなサプライズを目にしている状況だ」と述べ、「揺り戻しであろうと調整局面であろうと、私は単なる小休止だと考えている。基本的な支援材料の悪化が進んでいるとは思わない」と指摘した。

この日の経済指標ではフィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想に反し低下。また景気先行指数も予想外に下げ、7カ月ぶりのマイナスとなった。こうした状況を背景に株式相場は軟調な展開が続いた。S&P500種は50日移動平均 を今年初めて下回った。

決算シーズン

S&P500種 は11日に過去最高値の1593.37を付けて以降、3.3%下落。中国経済成長の予想外の減速や一部の米経済指標が市場予想を下回ったことなどが背景にある。

ブルームバーグのデータによれば、今決算シーズンで発表を終えた82社のうち74%で利益、49%で売上高が予想を上回った。アナリスト調査では、S&P500種構成銘柄の1-3月期利益は1.4%減と見込まれている。

S&P500種の業種別10指数のうち7指数が下落。テクノロジーやヘルスケア、選択的消費関連が特に下げた。

米国株オプションの指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX )は6.4%上昇し17.56。同指数は3月に6年ぶり低水準を付けたが、その後55%上昇している。

eベイ、モルガン・スタンレー

医療保険で米最大手のユナイテッドヘルスは3.8%安の59.69ドル。

電子商取引サイト運営最大手eベイは5.9%安の52.82ドル。同社発表によると、1-3月期の売上高は37億5000万ドルで、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均を下回った。同社はまた、4-6月(第2四半期)の売上高が予想平均を下回る水準となる見通しを示した。

モルガン・スタンレー は5.4%安の20.31ドル。第1四半期の債券トレーディング収入は前年同期比で42%減少、株式トレーディング収入は19%減となった。

ベライゾンは2.8%高の50.91ドル。ペプシコは3%上げて81.25ドルと上場来高値。

原題:U.S. Stocks Decline to Six-Week Low, Led by UnitedHealth,EBay(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lu Wang lwang8@bloomberg.net;ニューヨーク Whitney Kisling wkisling@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Lynn Thomasson lthomasson@bloomberg.net

更新日時: 2013/04/19 06:52 JST

 
 
 
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