陸自配備、石垣島に変更? 中山市長、外間町長「何も聞いていない」
与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備問題で、政府が配備先を石垣島に変更する検討に入ったと産経新聞が4日、報じた。町との用地取得交渉が難航しているためという。外間守吉与那国町長、中山義隆石垣市長はともに「何も聞いていない」と述べた。
地元では、用地取得交渉が暗礁に乗りあげている事態を打開するため、防衛省が揺さぶりをかけてきたとの見方が浮上している。
外間町長は「防衛省から何も聞いていないので何とも言えず静観するが、一歩も譲る気はない」と述べ、市町村協力費10億円を求める考えに変わりないことを強調した。
一方、「国が防衛ラインとして重要と考えた沿岸監視部隊配備の場所を、予算の問題で二転三転するのはいかがなものか」と防衛省の対応を疑問視した。
中山市長は「まったく聞いていない。与那国町との交渉の中での話ではないか。市に打診もないので特にコメントのしようがない」と話した。