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政治
地元の「迷惑料」要求で迷走…陸自与那国配備見直しも
2013.3.26 12:43
[自衛隊]
小野寺五典防衛相は26日の記者会見で、与那国島(沖縄県与那国町)への陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備計画について「地元の理解が得られない状況なら、今後、全体計画も含めた形で検討していく」と述べ、町側との用地取得交渉が折り合わない場合、計画を見直す可能性に言及した。
小野寺氏は「もともとこの議論は地元自治体の要請から始まった。その地元の要請が全く違う方向になれば前提自体が崩れる」と指摘。一方で「一義的には地元の理解を得る努力をすることだ」とも述べ、町側の軟化に期待を示した。
与那国島は日本最西端に位置し、中国が周辺で活動を活発化させている尖閣諸島から約150キロの距離。防衛省は町側の要請を受け、与那国島にレーダーを配備し、100人規模の沿岸監視部隊を常駐させる計画を立て、今年度から町有地などの取得交渉に入っていた。
ところが、町側が「迷惑料」として10億円を要求したことから、防衛省は「世間に説明できない支出はできない」(幹部)と反発。今夏に町長選を控えることもあり、先行きが見通せない状況になっている。
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