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事件
在デンバー総領事館、機密漏洩か 対テロ文書や個人情報
外務省査察、不正経理も
【ワシントン=佐々木類】米西部コロラド州の在デンバー日本総領事館で昨春、外交機密文書の漏洩(ろうえい)と不正経理疑惑が浮上、外務省が査察に乗り出していたことが明らかになった。産経新聞も内部文書など漏洩したとされる一部文書を入手したが、外務省は査察実施を認めた上で、結果についてはコメントできないとしている。
関係者によると、疑惑は昨春、総領事館と外務省に届いた2通の告発文がきっかけで浮上した。
邦人テロ対策に関する機密文書のほか、前総領事の私的資料や電子メールアドレスなど職員の個人情報、在留邦人リストが漏洩している疑いを指摘する内容だった。飲食店経費の水増し請求など職員による不正経理も指摘されていた。
産経新聞が入手した一部資料は、平成22年7月にフィリピン南部で起きた邦人誘拐事件に関する「対外発信要領」や前総領事の個人的な資料など。誘拐事件に関する資料は、記者会見での応答要領をまとめたもので、外務省内の回覧部署を指定、「取扱注意」の印が押してあった。
(次ページ)査察が入るという情報は、事前に漏れて…
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