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2013年4月18日(木) 東奥日報 ニュース



■ 「大函丸」広くて快適

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写真
座席の間隔が広々としている「バリアフリールーム」。車いす専用のスペースもある
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 大間・函館フェリー航路に18日就航した「大函丸(だいかんまる)」の第1便に乗船した。広く快適な船内、従来より10分短い90分の船旅を体感した。

 真新しい大間フェリーターミナルの2階から、空港の搭乗橋を思わせる「ボーディングブリッジ」を通って船内に乗り込んだ。階段の上り下りがなく、お年寄りも軽々と乗船する。

 大函丸が掲げるのは「バリアフリーで快適」な船内。通路は幅広く、「バリアフリールーム」の座席間隔は1メートル弱もある。車両甲板から客席まではエスカレーターに乗って−と念が入っている。

 午前7時出港。穏やかな津軽海峡を進む。気になるほどの揺れはない。30分ほどで函館山の大鼻岬がくっきりと見えてきた。大間・函館の近さを実感する。

 やがて船は函館港へ。「登別温泉が楽しみ」「市場で海鮮丼を食べたい」。乗客らは、北の大地の旅に期待を膨らませる。8時半ごろ、フェリー埠頭(ふとう)に着岸。函館フェリーターミナルに降り立った。

 熱気あふれる見送りを受けた大間港とは対照的に、函館側ではこの日、歓迎行事もなく、見物客も少なかった。下北の観光振興と航路維持への課題の一端がうかがえた。

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