2013-04-07 22:33:44

たとえ遠く離れていても

テーマ:ブログ

「お前という奴は、私が官位をねだる大貴族を嫌っていると分かっての所業なのか」
 戦後まもなく、エリーヌが王室近衛除隊を申し出たとき、ミカヤは呆れを通り越して怒りかけているようであった。近衛隊から西方軍への異動というのは一般的には左遷に相当するため、ミカヤは終始渋い表情をしており、苦々しげに心情を吐露した。超級脂肪燃焼弾
「お前に不当な扱いはしたくない。異母姉上《あねうえ》の不興は買いたくないからな」
 他に頼れる者が思いつかなかったとはいえ、この件についてミカヤに直訴するのはあまりに非常識だっただろう。加えて、カレニーナは、ミカヤが顔色を窺う必要のある数少ない人間であり、ミカヤが渋るのも当然であった。
「……伯母上にはわたくしから説明いたします」
「まずは私にその説明とやらをしてはくれないか。西方軍への異動、相応の理由があってのことだろうな?」
「ぬるま湯に浸かり続けていた自分に嫌気が差したからでございます」
 エリーヌが正直に答えると、ミカヤは肩を震わせて笑い出した。
「それで西方軍とは酔狂だな。北方軍ではならんのか。他に、王都の駐留軍にも欠員のある部隊などいくらでもあるが?」
「いえ、父のもとは避けたいのです。できれば王都から離れることを望んでおります」
 エリーヌが明確さとは程遠い返答をすると、ミカヤは困り果てたように深く息を吐く。
「なぜお前はわざわざ自分を追いつめようとするのだ? お前のような生まれの者は勉学や武芸に血道を上げずとも、それなりの幸せは約束されていただろうに」
 沈黙するエリーヌに、ミカヤは宥めるように重ねて告げた。
「お前は、私やルキアとは違う。勝ち取っていかねばならぬものなどないはずだ。アシュレイも異母姉上も、お前にそのようなことは望んでおらんぞ。まあ、お前はそれが気に入らんのだろうがな」

 それは、エリーヌにとって強い自己否定につながる言葉だった。彼女はこれまでミカヤに忠義を立て、誠心誠意勤め上げてきたつもりだったが、傍で仕えることが許されていたのは能力を認められてのことではなく、ミカヤでさえ軽んずることのできないカレニーナの存在によるものであったことを嫌ほど思い知らされたのだ。
 元々エリーヌは明確な意思をもって武官を志したわけではない。彼女は幼いころから勉学にしろ武芸にしろ、なんでも幼なじみの少年の真似をしたがった。その果てに、かつてのルキアに倣い、近衛士官となるに至ったのだ。文官を目指さなかった理由にしても単純なもので、学問ではなに一つルキアに敵わず、自身の才に早々に見切りをつけていたからであった。といっても、ルキアは十歳でエクシュール大学への入学が認められ、ミカヤの学友となるまでの約二年、法学を学んでいたような神童であり、張り合う相手としては不適に過ぎたのだが、それを知る機会さえ与えられなかった。
 要は、あまりに視野が狭く、育った環境が貴族の娘としては特殊であったことが、彼女の今につながっている。武官向きではない、退役してはどうか、とまでルキアから言われたとき、エリーヌは強い腹立ちを覚えたが、その怒りは己の未熟さを自覚していたゆえのものであった。生来の負けず嫌いが顔を出し、彼女は意地でも退役を選択しなかった。
 そして今またその悪癖のために軍規を犯す羽目となっていた。

 強い西日が差し込む鍛錬場の一室にて、五十を超える下士官たちに囲まれた二人の尉官が剣を交えている。
 剣戟の音に混じって品のない野次が乱れ飛んでいたが、それがエリーヌの心を乱すことはない。相手のぎらついた眼光と重い一撃をさらりとかわしつつ、次の太刀筋を冷静に見定めている。鼓動はわずかに高まっているが、薄紅を帯びた白い頬に緊張は見えず、琥珀の瞳にも静かな気迫が宿っていた。
 再び一撃が繰り出された。だが、それは使い手の心のままに粗雑な剣捌きであったため、一打の後は体勢が乱れ、左半身ががら空きとなる。
 その一瞬の隙に、エリーヌは一気に足を踏み込み、すばやく突きを繰り出した。鋼の切っ先が相手の右上腕の内側を掠め、剣が固い石床にごとりと落ちる。灰色の軍服が裂け、うっすらと血が滲んでいた。
「勝負あり、双方引け!」
 立会人の一声により、エリーヌは剣を腰に収めた。納得がいかないとばかりに立会人を睨みつける男に一礼し、騒然とする下士官たちに背を向ける。颯爽とした足取りに反してその表情は硬く、銅の五稜星が付された細い肩はかすかに震えていた。


         ◇ ◇ ◇


 西方軍の主力部隊は従来通りキウロス要塞に駐留しているが、旧ファジール大公国のダンテクト要塞に改修が加えられており、完成次第、そちらへ西方軍の一部が移動することが決定している。
 戦後に行われた三か国協議により、ファジール大公ジョアンは廃位され、ザイード家はファジールの統治権を剥奪された。今後ファジールの北部はケーニヒスに割譲されて王領となるが、セルバンテス王家はその王領の一部をザイード家に与え、公爵位を授ける方針である。
 現在、ダンテクト要塞は占領軍の司令塔となっており、改修中である今もそこから軍への指示が出されている。戦後に中将に昇進したケールセン・グラッドは、ファジール統治及びケーニヒス監視のため頻繁に行き来をしているが、その際、エリーヌ=フィーア・ディラ・グレンヴィル少尉を伴うことが多くなっている。
 キウロス要塞の司令官室において、グラッドは堅固な椅子に腰掛け、王太子からの書簡に目を通していた。すべてを読み終えると、長い溜息を吐いて背を深くもたれかからせる。
『グラッド、お前には苦労をかける』終極痩身
 手紙はそう締め括られていた。グラッドの目に、その文字はどこか面白がっているようにも見えた。それは、ほんの数年とはいえミカヤの元で仕えたゆえの勘であろうか。
 それにしても、このような手紙をわざわざ書いてよこすなど、ミカヤがどれほどグレンヴィル家に気を遣っているのか、窺い知れるというものである。

 異例の人事であった。その後処理を引き受けよというミカヤからの頼みは、グラッドにとって否やの選択肢など残されてはおらず、どうしたものかと彼は思案した結果、自らの側近としてエリーヌを使うことを思いついた。グラッドがエリーヌをなるべく手元に置いているのは、保護目的の監視であり、監視目的の保護でもあり、目的と手段が時と場合によって入れ替わる。
 西方軍という組織は、その重要度のわりに質の悪い兵が集まりやすく、また徴兵制が導入されているために末端の入れ替わりは激しく、長らく『軍の規模と軍規の乱れは国軍一』と不名誉な肩書が付されてきた。そんな軍の荒くれ者を束ねる司令官や師団長、連隊長等は大貴族出身者ばかりで、その他の士官は無位無官の貴族、もしくは新興の中流階級の子弟で占められていた。士官たちには王都から派遣された上官への反発心が強く、前司令官マーテル・バルフォアの代にはなにかと悶着が絶えなかった。その後、司令官に着任したグラッドは、異例の下級貴族出身者であったために、彼らの仲間意識に溶け込むのは容易かった。
 このように、西方軍が閉鎖的な組織であるからこそ、元王太子付き近衛隊所属であったエリーヌの西方軍異動には懸念されるべき点があった。

 誰の目から見ても、エリーヌを王太子直々に取り立てられた人物でないことは明白である。むしろ、家名により優遇されている大貴族将校の代表格と言っても過言ではなく、先の戦での軽率な振舞いからして、信頼に足る部下にはなりえないだろうとグラッドは考えていた。高位司祭を救った功績は大きくとも、その動機は元婚約者を救うためでしかなく、職務に忠実な人間と看做すことはできなかったのだ。
 もっとも、あの一件の顛末に関してはエリーヌがメフィス少将の失策の尻拭いを押しつけられたというのが陸軍内で暗黙の了解となっている。戦後、メフィスは左遷されており、西方軍の軍人たちは無能な上官の更迭劇に嬉々としていた。そんな中、近衛から西方軍という一見左遷にしか見えないこの人事により、エリーヌには同情の目が向けられていた。このことは、彼女が西方軍に溶け込むためには好都合であったのかもしれない。
 そもそもグレンヴィル家は第二王女の降嫁先であり、子供のいないカレニーナが姪を溺愛しているのは有名な話である。また、王太子の縁戚に当たる娘に危害を加えようとする者などいようはずがない。グラッドはそう高を括っていたのだが、その考えが甘かったことを、彼は数時間前、腹心の部下の報告により思い知ることとなった。

「決闘を行ったと聞いたが?」
 グラッドの問いに、エリーヌは書類に走らせていたペンを止め、躊躇いがちに顔を上げる。その顔には動揺が浮き出ていた。
「いえ、あれは決闘などというものではなく、ただの手合わせにございます。周囲が囃し立てたために少々大事になってしまいましたか……」
 その返答に、グラッドは苦り切った笑みを漏らした。
 双方ともに死んでおらず、重傷も負っていないことから、決闘ではなく手合わせという処理になっている、という部下の報告をつい先ほど彼は聞いたばかりである。
「軍規を乱すことになりかねないと思いましたが、手合わせである以上、断る理由もありませんでしたので相手の申し出を受けました。また、断ることが却って騒ぎを大きくすることになりかねませんでしたので」
 エリーヌはグラッドの思考を読んだような言葉を冷静な声で返した。
 決闘は表向き軍規にて禁じられているが、血気盛んな若者が多い西方軍においてその規則が徹底されているわけもない。ただ、勝負が完全に決するまで続けられることは稀で、一太刀を与えられた時点で立会人が中断させることも多い。軍内で決闘が起こる場合、当人だけでなく上官にまでその累が及ぶため、なるべく小さく納めようというのが昨今の風潮である。
「……して、勝利したのはそなただそうだな?」
「剣と銃の腕だけは常に磨いておるつもりです。私は自分の無力さを実感しておりますから」
 謙虚な物言いであった。秘めた傲慢さが透けて見えることもない。。
「まあよい。たまには余興も必要であろう。私が着任してから少々軍規を締め過ぎているためか、不平を持つ輩がいるようだからな」
「いえ、彼らが不平を抱くとすれば閣下に対してではなく、私に対してでしょう。こちらへの異動を願い出たとき、このようなことが起こる覚悟はしておりました」
「私がそなたに言えることは、くだらぬ嫉視など捨て置けということだけだな。ここでは大貴族の睨みなど物の役に立たぬが、だからこそ、すべてが公正なのだ」
 アルト=ヴィジェ王の御世を『熟れ過ぎた果実』と評していたのはダラス公アンジェであったが、年々華美になっていく近衛についても王宮の飾りだと揶揄しつつ、それは成熟と繁栄の証に他ならないとも口にしていた。
 式典の際、近衛将校たちは礼装用の絢爛たる白い軍服と大きな羽飾りのついたトリコルヌを身につける。それは、ダラス公が冷笑的に『飾り』と評するにふさわしい出で立ちだが、実際の王室近衛将校たちは剣技に優れ、王家への忠義に厚く、幅広く深い知識を持つ優秀な人材が揃っている。
 エリーヌもまた同様で、実践の伴わない知識とはいえ教養は非常に深く、ケーニヒス語もグラッドよりはるかに堪能である。西方軍所属の将校の中では充分に使える人材のため、こうしてファジールの占領統治に関する資料作成を任されてもいるのだ。少尉のエリーヌに機密文書を扱わせるなど、大貴族ゆえの優遇であるとの不満を燻らせる輩もいようが、この件に関しては、実力ゆえの起用であるため配慮など不要のものである。
「もうすぐ、西方軍の一部がダンテクト要塞へと移る。私はそなたもファジールへ連れて行く。そのつもりでいてくれ」御秀堂 養顔痩身カプセル
 エリーヌは思慮深げに少しの沈黙を挟み、了承の意を告げた。


 午後九時過ぎ、書類事務を終えたエリーヌは、要塞内の自室に戻った。キウロス要塞においてエリーヌに与えられたのは、簡素な寝台と書き物机、そしてクローゼットが備えつけられた相部屋である。士官学校時代に特別待遇で割り当てられていた私室とは比べものにならない粗末さであるが、エリーヌはいささかの不満も抱いていなかった。むしろ、特別扱いによって生じる弊害のほうを恐れていた。グラッドにかなり気を遣わせていることに気づかないほど彼女は鈍くない。
 中綿の薄い肘掛け椅子に腰を下ろし、灰色の軍服を無造作に脱ぎ捨て、シャツの襟元をくつろげる。軍服はどの国においても羊毛製が主流であるが、近衛の軍服は礼装と同程度に上質な絹製であった。皺になりやすく、引きつれにも弱い絹で軍服を仕立てる感覚は、今のエリーヌには理解しがたいものとなっている。

 同室のリゼット・カナン少尉は、寝台に腰掛け、要塞内で発行されている機関誌に目を通している。この三つ年上の少尉は下級貴族の出で、四年前に士官学校を出てから西方軍に所属しており、戦前はエーヴェル要塞勤務であった。
 王室近衛隊ならば家柄、家族、教養、思想等のすべてが綿密に考慮されて入隊が決まる。当然のことながら、王太子付きにハーシェリオンに連なる者はおらず、王弟付きにギルベイドに連なる者はいない。北方軍も近衛ほどではないが、家柄による選別や縁故採用が多々ある。昨今の西方軍は裕福な平民が下級将校の半数を占めるようになっており、末端の貴族は贅沢など言っていられないとカナンは話していた。
 カナンはエリーヌが西方軍勤務となった真実の経緯を知らない。もし知れば彼女は不愉快に思うだろう。王太子に願い出てまで近衛から西方軍に異動するなど、西方軍所属の士官からすれば『大貴族のお遊び』でしかない。また、エリーヌの教養や挙措、そしてその甘さは大貴族の傲慢さの片鱗を漂わせている。彼女が望むと望まざるとにかかわらず、決闘にまで発展したのは自然な流れであったのかもしれない。

(あのぐらいで落ち込んでなんていられないのに……)
 重苦しい溜息を吐いたエリーヌは、首から下げたイシスのメダルを取り出し、手のひらに乗せた。
 ゴースティンではルドリア神よりも聖イシスへの畏敬心が強く、イシスの姿が刻印された銀のメダルが民の間で大量に出回っている。しかし、エリーヌの手の中にあるものは白金《はっきん》製である。白金が金や銀のように宝飾品に使われるようになったのは五十年ほど前からだが、精錬技術の発達したゴースティンにおいても白金の加工は非常に困難で、首飾りにしろ指輪にしろ、凝った作りのものは滅多に目にすることができない。
 この繊細な彫金が施されたメダルの裏には、『大陸暦1771年 巨蟹宮の月、十五日』とルキアが高位司祭の叙階を受けた日付が刻印されている。ルキアはこのメダルを、司祭の証になるものではないと言ったが、紛れもなくルキア一人のために作られ、この世に二つとない代物であった。
 大陸随一の権威を持つ司祭から、加護などたかが知れていると言われたこのメダルは、今、ルキアの意図したところとは別の方向でエリーヌの支えとなっている。

「それはなんです?」
 いきなりカナンに覗き込まれ、エリーヌは慌ててメダルを手の中に握り込んだ。
「ああ、イシスのメダルですか。軍人には信心深い人が多いですね。やたら縁起を担ぐ人もおられますし。かくいう私も、ケーニヒスが参戦したとき、心で神の御名を呼びました。あの豪胆なグラッド閣下ですら朝夕の礼拝は欠かされないほどですし」
「……私は、それほど信心深いというわけでもないです」
「そうですね。あなたが司祭の救出に向かわれたのは、信心深さゆえではありませんでしたね」
 カナンはからかうように言って、濃茶の瞳を細めた。

 シベリー戦の際、この少尉はエーヴェル要塞手前の警戒陣地において兵站任務に就いていたため、エリーヌや司祭たちが陣地に辿り着いたときのことを知っている。当時、あの一件は結構な騒ぎになっており、西方軍内でいまだに語り草になっている。宮廷と比べるべくもないが、娯楽の乏しい軍内においても噂は簡単に消え去ってはくれない。それはエリーヌ個人への興味というよりも、高位司祭の力、とりわけ四大司祭の〈神の力〉についての興味深さゆえである。西方軍所属の者の半数近くがかの力を直接目にしているのだ。
「軍部は大砲のさらなる開発に躍起になっているようですよ。あんな人外の力を見せつけられたら対抗心が芽生えても仕方ないのでしょうが」
 カナンはそう言いながら、先ほどまで読んでいた機関誌を手に取る。
「次にケーニヒスとの間に戦争が起こっても司祭を徴兵するわけにいきませんからね。高位司祭が次々に辞職しているようですが、当然と言えば当然です。軍人すら、戦後に何人も退役しているのですから」
 その話は既にエリーヌの耳にも入っていた。
 エリーヌはルドン州の湿地においてシベリー兵を十人ほど銃で撃ち殺したが、それに対する良心の呵責は一切感じておらず、その必要もない。だが、司祭たちは違う。
「私は、二度とあのような力が戦に使われなければいいと思っています。我が国の勝利に終わったとはいえ、あの戦によって引き起こされた大きなうねりは多方面に波及しているのですから」
「戦など、二度と起こらなければよいのです」
 カナンが即座に言い返すと、エリーヌは口元を引きしめる。

 この春、ファジールの領土がゴースティンとケーニヒスの間で割譲されることになるが、シベリーという緩衝地帯が実質的に消滅した以上、現状は良好に見えるゴースティンとケーニヒスの関係も一時の蜜月に過ぎないだろう。ケーニヒスだけでなく、ゴースティンの制圧下に置かれたファジールにおいても内乱が起こらぬよう留意する必要があるのだ。
 戦後の混乱が続く西方軍に身を置いたことで、エリーヌには自身の進むべき道がおぼろげながら見え始めていた。武官を目指した動機がなんであれ、我儘を通して進んだ道なのだから、今の無様な状態からはなんとしてでも這い上がらなければならないと思っていた。
「よほど、そのお守りが大事なのですね」
 カナンは、無意識のうちに力のこもっていたエリーヌの手を見て、くすりと笑った。エリーヌはイシスのメダルをさらに強く握りしめる。御秀堂養顔痩身カプセル第3代
「このメダルはお守りというわけではありません。私にとって、訓戒のようなものです」
 その言葉を自身の心に刻みつけるように、エリーヌはゆっくりと睫毛を伏せた。

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