JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた」の先行開発区域である「グランフロント大阪」が完成し、18日に竣工式が開かれた。商業施設などは26日に開業する。大阪駅に隣接する同区域は全国的にみても都心部に残された有数の一等地。東京・丸の内の開発で実績のある三菱地所など12社が商業施設やオフィス、住宅などが近接する新しい街づくりを目指している。
三菱地所の杉山博孝社長は竣工式で「大阪が世界の都市間競争のなか戦っていくための一翼を担える街にしたい」と意気込みを語った。また新しい法改正により、公共の広場をオープンカフェなど民間で使えるようになったことを評価し、積極活用する考えを示した。
三菱地所にとって関西では過去最大規模の開発案件。オフィスビルを2棟手掛け、貸し付け面積は約15万平方メートルにのぼる。“第二の丸の内”にすべく、東京・丸の内の再開発で活用したノウハウを生かす。午前4時まで営業する飲食フロアや梅田を中心に走る巡回バスの運行などを導入する。
オフィス棟ではキリンビールのグループ会社10社(約600人)が入居することが決まっている。ロート製薬や参天製薬などが事務所を持つほか、複数の在阪企業の本社も移転する見込み。ただ全体では「オフィスの契約率は二十数%程度」(三菱地所幹部)と苦戦気味だ。今後は東京に本社を置く企業の支社機能の誘致を本格化する。
積水ハウスが開発した分譲マンションは平均価格帯が約1億4000万円だったが、525戸すべてが2月に完売した。商業施設(店舗面積は約4万4000平方メートル)には、衣料品や雑貨、飲食店など266店舗が入る。「インターコンチネンタルホテル大阪」も6月5日に開業する予定だ。
りそな総合研究所はグランフロント大阪の開業効果で、初年度に1120億円の経済波及効果が関西であると試算する。
うめきたは以前、「北ヤード」と称されてきたJR大阪駅北側のJR貨物駅跡地。全体約24万平方メートルのうち、東側の約7万平方メートルをグランフロント大阪として三菱地所やオリックス不動産、阪急電鉄、積水ハウスなど12社が開発していた。となりの約17万平方メートルでは、2期の開発も控える。
杉山博孝、インターコンチネンタルホテル大阪、三菱地所、JR大阪駅、うめきた、積水ハウス、キリンビール、りそな総合研究所、ロート製薬、参天製薬、オリックス不動産、JR貨物、阪急電鉄
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