「マスターズ」最終日（１４日）に６８と会心のプレーを見せた石川遼（２１＝ＣＡＳＩＯ）が今週の「ＲＢＣヘリテージ」（１８日～、米国・サウスカロライナ州）で米ツアーのシード確保へ再スタートを切る。

　大一番の直後とあって、タイガー・ウッズ（３７＝米国）、ローリー・マキロイ（２３＝英国）といったトップ選手は不在。Ｖ争いを演じたジェイソン・デイ（２５＝オーストラリア）、ブラント・スネデカー（３２＝米国）らは名を連ねるものの、比較的手薄なメンバーだけになんとか上位に進出したいところだ。

　この裏で石川は懸命に試行錯誤を続けている。２度目の予選通過を果たした「マスターズ」（３８位）でも、開幕の４日前までは、パッティングの際、フォワードプレス（手元をわずかに目標方向に動かす予備動作）を入れて練習していた。

　実はこれ、ジュニアゴルファーの妹・葉子さん（１６）のプレーを参考にしたもの。「米国でコーチに指導を受けた妹がやっていたんです。実際、妹のパットはすごくよくなっていたんで、自分も２～３日試していました」（石川）

　石川自身は顔を合わせていないが、葉子さんのコーチはかつての名選手で、現在はパッティングの指導者として有名な「デーブ・ストックトン（７１＝米国）の門下生みたいです」。最終的には「わずかにフェースの向きが狂う感じが気になる」と元のスタイルに戻すことを選択したが…。

　フェデックスランクは前週の１８７位から１６６位に上昇したものの、シード確保（１２５位以内）にはさらなる結果が必要。あらゆるところからヒントを見つけ出し、レベルアップを模索している。