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アニメ「SAO」「銀の匙」監督 伊藤智彦氏インタビュー
2013年04月18日 12時00分
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細田守の影響とマッドハウス出身のライバルたち  

 

――伊藤さんは大学を卒業されてアニメ界に入られたんですけど、影響を受けたアニメはありますか

 

伊藤:新世紀エヴァンゲリオンですね。放送が終わった後も関連書籍を読み漁ってました。クイックジャパンの庵野さんのインタビューを読んだことでアニメの仕事をやりたいとなんとなく思いました。大学進学で上京した後、早稲田大学のアニメ制作サークルに入って自主アニメを作ったり、押井守さんのサイン会に行ってみたり、庵野さんが実写を撮って、ティーチインがあれば質問してみたり。「となりのやまだくん」の初日に並んで、劇場で鈴木敏夫プロデューサーのサインももらいました。

 

――どちらかというとアニメ作品よりもクリエイターに憧れがあったんですね

 

伊藤:完全にそっちですね。大学を卒業してマッドハウスに行きました。

 

――実際アニメ業界に入ってみていかがでしたか。ギャップなどは

 

伊藤:忙しい、大変とは聞かされていたのでそこでの驚きはなかったです。初めて入ったのが映画「WXIII 機動警察パトレイバー」。その次にWOWOWで放送された「X」のテレビシリーズ。あったんですよ。ひそかに(笑)。制作進行で入りました。もともと山本沙代(「LUPIN the Third -峰不二子という女-」監督)さんが設定制作だったんですけど、その班を抜けるので俺が代わりに設定をやらされることに。その当時、俺とデスクとプロデューサーの3人しかいなかったり、しんどかった時も。はじめてプロの上がりを見て、「これだったら自分が描いた方がうまいんじゃね?」「これだったら自分なら直すなあ」とか思ったこともありました。まあ制作進行は誰でも思うんですけど。若気の至りですね。

 

――影響を受けた人とかはいますか?

 

伊藤:俺の心の師匠と呼べる人は3人いるんですよ。まずは「WXIII 機動警察パトレイバー」の遠藤卓司さん(故人)。この人がすごく細かいところに厳しいおっちゃんだったんです。舅のように「コンテが終わったらまず番号打つんだ!」とか細かく言われて。アニメの現場における基礎を叩き込んでくれたアニメ先生だったので恩を感じています。そのときに厳しく教えられてなかったら、今もいろいろとできないことが多いのではないかと思います。

 

次に「MONSTER」で初めて演出をやらせてもらった時の監督だった小島正幸さん。当時のマッドハウスの社風は自分で手を上げない限り、演出をやらせてもらえなかったんです。俺もそろそろ動かねばと自分で勝手にコンテを描いて小島さんに何回か持っていったら「チェックするのは面倒くさいから本番書け。3つあるからどれがいい」と。小島さんがいなかったら今も演出できてなかったかもしれない。演出の仕事自体は学ぶというよりやりながら、見ながら覚えました。ああしなさい、こうしなさいとは学校みたいに教えてくれないので、ほかの会社は演出助手とかやる会社もあるんですが、俺はやらなかったので。ほかの人はどうしてるのかと机の上にあったカットを夜中にこそっと見たり、ベテランのアニメーターに教えてもらったり。小島さんはちょっと仕事がよかったら「監督になったら仕事くれ」と言ったりする、広くあたりのいい人で後進を育ててます。

 

最後は細田守さん。初めて助監督で「時をかける少女」で入った時には、俺はすでに演出を何本かやっていたので「きみは演出なんでしょ」と嫌味を言われました(笑)。細田さんの所属されていた東映動画(現東映アニメーション)では演出採用試験があって、細田さんは演出を始めたのは30歳。俺は27歳だったので「お前はいいよな。早く演出やれて」と何度も言われました。自分も外の会社でやってたじゃんとか思ってましたけど(笑)。細田さんとは今もたまに話しますけど「面白い映画あった」とかで、アニメの助言とかは特にないです。「おおかみこどもの雨と雪」のジャパンプレミアに行きましたけど、俺も感想は言わないですからね。

 

>>「時かけ」谷村美月起用秘話

 

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