<東通原発>東北電「活断層ではない」と反論
毎日新聞 4月18日(木)11時48分配信
原子力規制委員会の有識者調査団は18日、会合を開き、東北電力東通原発(青森県)の敷地内の断層群を「活断層の可能性が高い」と認定した報告書案について、東北電力から意見を聞いた。東北電は「活断層ではない」と、地層が水を吸って膨張したなどとする従来の主張を繰り返した。
調査団が2月の会合で「さらなる検討が必要」と指摘した原子炉建屋など重要施設直下を通る2本の断層(f−1、f−2)についても、東北電は設置許可申請時の資料などを基に「活断層ではない」と主張した。
活断層との認定が変わらなければ、耐震安全性の見直しが必要になるため、早期の再稼働は絶望的となる。
調査団は2月にまとめた報告書案で、敷地を縦断する10本の断層群のうち、昨年12月に現地調査した2本の断層を「活断層の可能性が高い」と認定。他の断層とも網目状につながり「敷地全体で系統的に続いている」と指摘した。また、それらの断層とは別に、原子炉の冷却用海水を送る取水路の直下を通るf−1、原子炉建屋直下を通るf−2の断層についても活動性を検討する必要があるとしている。【岡田英】
最終更新:4月18日(木)12時8分