＜日本ハム3-2ロッテ（17日）＞昨年のＭＶＰ左腕、日本ハム・吉川が１７日、ロッテ・清水外野守備コーチへのリベンジに成功。今季２勝目を挙げた。

　今季初登板（３日）で４失点し、黒星を喫したロッテ打線を相手に７回２失点。吉川個人にとっては清水三塁ベースコーチの呪縛から解放された試合でもあった。今季からロッテに移籍した同コーチは、昨年の日本シリーズでセットポジション時に癖の出やすい吉川のフォームを矯正。普段は相手投手の癖を見抜くその眼力で、エースを再生させていた。だが、そのコーチが対戦相手となり「自分は見抜かれている」と、初登板は過剰意識で自滅していたのだ。

　やりにくい相手から白星を挙げた左腕は「過去２度の登板に比べたら、良くなって来た」と手応え十分の様子。今後も低迷するチームを救う投球を見せてくれそうだ。