10試合連続安打と好調を維持している【拡大】
だが、踏ん張る投手陣、得点できない野手陣の構図が続く。和田監督は「投手もいつまでも抑えられるものではない。打線の援護がないと勝負にならない」と奮起を促した。これで巨人は貯金「10」。一方の阪神は7勝8敗1分けで借金「1」だ。昨季は東京ドームで8連敗を含む1勝9敗1分けと散々な結果で、宿敵のリーグ制覇を許した。今季もこのままでは、独走Vを許してしまいかねない。さらに、ライバルは東京ドームで今季負けなしの10勝1分け。この敵地を攻略しなくては、先がない。先攻での1番バッターが、先制パンチを食らわせば、突破口が開ける。
「最後の回もみんながつないで(打順が)まわってくることができた。それは、次の試合につながる」
九回は二死からあきらめない姿勢をみせた。2番手の高木京から小宮山の遊ゴロ失策、関本の投手強襲内野安打で一、二塁。くしくも西岡が遊ゴロで最後の打者となった。4本塁打、重盗も決められ、終盤は阿部らのレギュラーを下げる余裕も見せつけられた。屈辱の敗北を3連敗だけは阻止する。奮闘する背番号7が虎をけん引する。 (山田 結軌)
(紙面から)