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自衛隊機の緊急発進 中国機が最多に
4月17日 17時59分

自衛隊機の緊急発進 中国機が最多に
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日本の領空に近づき侵犯するおそれがあるとして自衛隊機が外国機に対して行うスクランブル=緊急発進で、中国機が初めてロシア機を上回り、最も多くなったことが防衛省のまとめで分かりました。

防衛省は、昨年度1年間に航空自衛隊の戦闘機が行ったスクランブル=緊急発進の回数をまとめ、17日、発表しました。
それによりますと、緊急発進はこの20年で最も多い567回に上り、中でも中国機は306回と、248回だったロシア機を初めて上回り、最も多くなりました。
中国機に対する緊急発進は、去年9月に尖閣諸島が国有化されて以降、急増していて、昨年度は9月までの半年間に69回だったのが、ことし3月までの半年間は237回と、3倍を超えています。
また、年度別で見ても前の年度の156回のほぼ倍となっています。
さらに、去年12月、中国の国家海洋局のプロペラ機が尖閣諸島沖の上空で日本の領空を初めて侵犯するなど、活動はより活発になっていて、防衛省によりますと、去年は情報収集のための軍用機が多かったのに対し、ことしは戦闘機の接近が増えているということです。
航空自衛隊で司令官を務めた元空将の永岩俊道さんは「尖閣諸島周辺で、みずからの存在を示すねらいがあると考えられる。中国側も日本との衝突を望んでいないと思うが、不測の事態が起きる懸念もあり、冷静にきぜんと対応することが重要だ」と話しています。

中国機の機種とルート

防衛省がまとめた、中国機の主な飛行ルートのうち、尖閣諸島に監視船を派遣している国家海洋局所属のプロペラ機、「Y12」は、尖閣諸島に北西から接近し、その後、Uターンして遠ざかるコースをとることが多いといいます。
去年12月、魚釣島付近の上空で日本の領空を侵犯したあとも、領空侵犯はないものの、8回にわたって島への接近を繰り返しています。
一方、戦闘機などの軍用機は、Y12より北のエリアを飛行することが多いとみられます。
領空近くまで接近したケースはありませんが、東シナ海上空で飛行訓練中に、日中中間線を越えて日本側に入り込むことがたびたびあるといいます。

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