男の生き様
昭和二十一年春、戦後間もない東京で一人の男児が産声をあげた。
彼の名は昭一である。
昭一の父親は誰だか分からない。
母親が売春婦として働いていたからだ。
この母親は昭一が十四歳の時に居なくなった。
どこに行ったのかは知らない。
もしかすると死んだのかもしれないが。
昭一は中学を途中から行かなくなり、そのまま年齢をごまかして九州の製鉄所に就職した。
そこで一人の女性と知り合う。
製鉄所を経営する社長の令嬢だった。
当時の彼女はまだ学生だったが、製鉄所にちょくちょく顔を出していた。
昭一とは年齢が近かったため、気が合ったのだろう。
結婚したいと彼女の両親に挨拶するが、彼女の両親は猛反対した。
実はこの時、既に彼女は昭一の子供を妊娠していた。
二人は話し合いの結果、駆け落ちすることにした。
行き先は大阪だった。
大阪で彼女は昭一の内縁の妻となり、一人の男の子を出産した。
昭一は彼に竜蔵と名付けた。
昭一は家族を養うためにキャバレーのボーイとして再出発した。
家に帰る間も惜しんで懸命に働いた。
女給を自宅まで送り届けるのも彼の役目だった。
しかし、妻は昭一が浮気していると勝手に決め付け、悲観して子供を連れて実家に帰ってしまったのだ。
その後、昭一は酒に溺れて自殺した。
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