加藤紘一氏が政界引退へ　３３歳の三女を後継指名

　昨年の衆院選で落選した自民党の加藤紘一元幹事長（７３）が政界を事実上引退する意向を後援会に伝えていたことが１８日、分かった。

　後援会関係者によると、加藤氏は１７日、地元の山形県鶴岡市で開いた後援会会合で三女鮎子氏（３３）を後継指名する考えを示した。鮎子氏は取材に「正式な場で自分の口から支援者らに報告する」と述べた。

　加藤氏は１９７２年に初当選。防衛庁長官や官房長官、党政調会長などの要職を歴任した。

　昨年の衆院選では山形３区で保守系の無所属新人に敗れた。党の７３歳定年制に該当するため比例代表に重複立候補しておらず、落選した。