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【スポーツ】

専大 12季ぶり勝利 渡辺和 初ヒットが満塁弾

2013年4月18日 8時16分

◇東都大学野球<第2週・第2日>

 1部に復帰した専大12−6で国学院大に打ち勝ち、2007年春以来12季ぶりの白星。リーグ戦初スタメンの渡辺和哉捕手(2年・文星芸大付)が先制満塁本塁打を放つなど、先発全員安打で圧倒した。4回からロングリリーフした大野亨輔投手(2年・星稜)が初勝利。中大は7−6で青学大に連勝し、今季初の勝ち点。8回にルーキー松田進内野手(1年・国学院久我山)の走者一掃三塁打で追いつき、ひっくり返した。青学大は2カード続けて勝ち点を落とした。

 打った渡辺和がびっくりの先制満塁弾だった。1回1死満塁、連勝をもくろむ国学院大の出ばなをくじいた一撃は、バックスクリーン上段への特大アーチ。開幕の駒大戦に代打でデビューし、この日は指名打者で初スタメン。通算2打席目の初ヒットが、グランドスラムの快挙だ。

 内角の直球を思い切りたたいた。「手応えはありましたが、外野フライかなと思いました。風にも乗って伸びてくれました」。昨年の今ごろは、手術したばかりの右肩が痛くて、野球ができなくなる不安と闘っていた。バットを振れるようになったのは昨年11月。「こういう大事な試合にスタメンで起用してもらい、貢献できてよかった」と笑顔で喜んだ。

 監督どうしが師弟。国学院大の鳥山泰孝監督(37)の宇都宮学園高(現文星芸大付)時代の恩師が、専大の高橋薫監督(56)。打ち合いに点火したのは、両監督の後輩に当たる渡辺和。打線を勢いづかせ、先発全員の14安打で制した。

 開幕カードで駒大に連敗し、前日の国学院大戦は完敗。4試合目での白星に、高橋監督も「よくリセットしてくれた。ベンチは元気があったし、くじけていない」と巻き返しの手応え。殊勲の満塁弾が、東都最多31度の優勝を誇る名門の復活ののろしとなった。 (小原栄二)

 

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