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近日上映予定
復活!!久保菜穂子
2013/04/27 〜 2013/05/17
長らく忘れられていた逸材・久保菜穂子が、いま復活する!
『絶海の裸女』
絶海の裸女
公開:1958年
監督:野村浩将
主演:久保菜穂子、中山昭二、沼田曜一、矢代京子
恋人同士のボクサー・稲田と歌手・あやめ(久保菜穂子)が乗った船が沈没し、あやめのマネージャーらと共に無人島に漂着。その後マネージャーに犯されたあやめは無人島の女王気取りになり、邪魔になった稲田を島に置き去りにするが…。裏切られた男の復讐譚を、新東宝エログロ路線テイストで描く。久保は“裸女”どころか水着姿すら披露しないが、どんどん悪女になっていく迫真の演技は見事。
『黒の挑戦者』
黒の挑戦者
公開:1964年
監督:村山三男
主演:田宮二郎、坪内ミキ子、久保菜穂子、山茶花究、藤原礼子、紺野ユカ、北城寿太郎、島田竜三、見明凡太朗、伊達三郎
真夜中、女からの助けを求める電話で次郎が現場に駆けつけると、女は既に死んでいた。唯一の手がかりである秘密パーティーに潜入した次郎は…。ピアノ演奏、タキシード、ベンツ、ブランデー、仮面舞踏会と、キザ度マックスのエリート弁護士・次郎役の田宮次郎はまさにドンピシャ。その次郎を誘惑する妖艶な謎の女社長に扮する久保菜穂子もまたお見事。黒シリーズの第八作目。
『唄祭り佐太郎三度笠』
唄祭り佐太郎三度笠
公開:1953年
監督:中川信夫
主演:高田浩吉、田崎潤、岡譲二、三島雅夫、小島洋々、田中春男、嵯峨美智子、小笠原弘、久保菜穂子、三浦光子、コロンビア・ローズ、柳家金語楼、佐々木孝丸、小笠原章二郎、富田仲次郎、渡辺篤
ヤクザを斬って故郷を離れた佐太郎が、旅の途中で男装の女武芸者・数馬を助けたことから、井伊大老の密書を巡る陰謀に巻き込まれていく股旅もの。数馬役の久保菜穂子の若武者姿が凛々しい。経営不振にあえぐ新東宝が、旧作『晴れ姿・伊豆の佐太郎』を編集し題名を変えて公開した縮小版。劇団活動のため映画界を離れていた歌う映画スター・高田浩吉のカムバック作となった。
『アツカマ氏とオヤカマ氏』
アツカマ氏とオヤカマ氏
公開:1955年
監督:千葉泰樹
主演:上原謙、小林桂樹、花井蘭子、久保菜穂子、上田みゆき、細川俊夫、小峰千代子、三原葉子、江見渉、遠山幸子、小倉繁、相馬千恵子、森繁久彌、若月輝夫
ハヤシスクーター東京支店を舞台に、ガミガミ屋だが実は部下思いの営業課長・大宅(=オヤカマ氏)と、余りの図々しさにアツカマ氏と呼ばれる凄腕セールスマン・渥美を中心に繰り広げられるサラリーマン・コメディの佳作。コメディ演技を披露する上原謙といつもの怪演で場をさらう森繁、調子のいいアツカマ氏役の小林桂樹が光る。デビュー間もない久保は、オヤカマ氏の長女・ヤエ子を初々しく演じている。
『ひばりヶ丘の対決』
ひばりヶ丘の対決
公開:1957年
監督:中川信夫
主演:高島忠夫、浅野雪子、宮沢明、石川冷、矢代京子、浅野雪子、久保菜穂子、国方伝、西一樹、鈴木俊二、原田繁信
北海道の威振村に道庁の役人が到着し、村長宅で大宴会が開かれた。そこへ、強盗殺人犯の三人組が村に潜入したとの急報が入り、村人は恐怖でパニックに…。山間の小さな村で起こった強盗事件に、村の娘・幸子を巡る乗合馬車の馭者・勇吉と村長の息子・茂の恋の鞘当てがからんで展開する。久保は、兄の無実の罪をはらそうとする弓子を演じている。
『太陽娘と社長族』
太陽娘と社長族
公開:1958年
監督:小森白
主演:久保菜穂子、小畑絹子、瀬戸麗子、中山昭二
金持ちの男との結婚促進組合を立ち上げた芳子、芙美江、数子の仲良し三人組は、ブラジルからの二世観光団に目を付ける。その中の田口という青年を博士と勘違いした芳子は、彼をむりやり宿泊ホテルへと案内するが…。洗練された都会的コメディ『百万長者と結婚する方法』を、エロとナンセンスが溢れる新東宝風に翻案したドタバタ・ラブ・コメディ。久保は、強く逞しい現代日本人女性を象徴するような芳子を演じている。
『女王蜂の怒り』
女王蜂の怒り
公開:1958年
監督:石井輝男
主演:久保菜穂子、宇津井健、天知茂、中山昭二、三原葉子、星輝美、高倉みゆき、佐々木孝丸、菅原文太、国創典、近衛敏明、林寛、大江満彦、伊達正三郎、真木裕、菊川大二郎、中島一豊、岡竜弘、吉田昌代、浅見比呂志、浜野佳子、高松政雄、築地博、高島忠夫
海堂組女親分の女王蜂ことゆり(久保菜穂子) は、縄張りを狙う竜神組の剛田によって奪われた船荷の賠償金を払うため堵場で体を張るが、イカサマに引っかかり剛田に犯されるはめに…。口ひげ、白髪メッシュの中年悪役・剛田役の天知茂(当時27歳)が光る。予算不足疑惑が囁かれるクライマックスの白黒映像にも注目。
『貞操の嵐』
貞操の嵐
公開:1959年
監督:土居通芳
主演:高倉みゆき、高島忠夫、久保菜穂子、三ツ矢歌子、舟橋元
百合と稔の結婚の直前、フランスから帰国した稔の兄・武彦は美しい百合に一目惚れし、睡眠薬で眠らせ肉体を奪う。しかたなく武彦と結婚した百合だったが、結婚後は夫婦生活を拒否し、さらに狂気のように浪費に走り…。大蔵貢の「妾」発言で有名な高橋みゆきの魅力がはじける、ドロドロ三角関係メロドラマ。原作は牧逸馬の『七つの海』で、清水宏がかつて映画化している。
『モーガン警部と謎の男』
モーガン警部と謎の男
公開:1961年
監督:関川秀雄
主演:ジョン・ブロンフィルド、鶴田浩二、久保菜穂子、ジェームス・グリフィス、中山昭二、山形勲
麻薬密輸団を追ってアリゾナから香港に向かったモーガン警部は、アジトと睨んだクラブに出来りしている謎の男・風見と知り合う。次の取引が行われる日本へ向かった警部と風見は…。アメリカの人気テレビシリーズ「モーガン警部」を演じるジョン・ブロンフィルドを招いた国際的アクション映画。とはいえ、アリゾナも香港も、日本であることは一目瞭然!? 久保は、クラブのオーナーで密売組織のボス・周の娘の麗華を演じている。
『白昼の無頼漢』
白昼の無頼漢
公開:1961年
監督:深作欣二
主演:丹波哲郎、久保菜穂子、中原ひとみ、曽根晴美
女たらしの黒人・トム、韓国人ヤクザ・洪全成、アメリカ人ギャング夫妻のジョン&アン、トムに用意された女・花子。ギャングの宮原は彼らを抱き込んで、白昼堂々、現金輸送車を襲撃するが…。多国籍なワルが勢揃いし、互いに裏切り騙し合うノワール・アクション。深作欣二の才気が光る初の長編映画。久保が演じるのは、宮坂の妻・亜紀。

『風の武士』
風の武士
公開:1964年
監督:加藤泰
主演:大川橋蔵、桜町弘子、久保菜穂子、西村晃、大木実、南原宏治、野際陽子、中原早苗、宮口精二、原健策、沢村宗之助、北村和夫、進藤英太郎
ぶらぶらと日々を過ごす武家の次男坊・新蔵の下に、ある日紀州家老中から呼び出しが。実は伊賀忍者の末裔である新蔵は、安羅井という秘境の探索を命ぜられるが…。熊野山中に眠る幻の黄金郷・安羅井の道中地図を巡って、幕府の公儀隠密と紀州藩が大合戦を繰り広げる、伝奇ロマンをベースにした忍者活劇の傑作。久保は、新蔵がしけこんでいる一善飯屋の女将・律を演じる。
『花と怒涛』
花と怒涛
公開:1964年
監督:鈴木清順
主演:小林旭、松原智恵子、久保菜穂子、滝沢修、山内明、深江章喜、川地民夫、高品格、嵯峨善兵、宮部昭夫
許嫁のおしげを奪おうとする親分の目を逃れるため、素性を隠して暮らす渡世人の菊治。ところが、親分は刺客を差し向け…。惚れた女のため命を張る小林旭もさることながら、刺客役の川地民夫、馬賊芸者の久保菜穂子ら助演陣の存在感が印象深い任侠アクション。川地の怪傑ゾロのごとき奇抜な出で立ちは、脚本参加した木村威夫のアイディアによるものか!?
『座頭市 あばれ凧』
座頭市 あばれ凧
公開:1964年
監督:池広一夫
主演:勝新太郎、久保菜穂子、渚まゆみ、五味龍太郎、中村豊、杉田康、遠藤辰雄、香川良介、田島隆、左卜全、越川一
清六に鉄砲で撃たれた市は、命を救ってくれた恩人を探して甲州路に足を踏み入れる。そこで文吉と竹屋の安五郎の対立に巻き込まれた市は…。真上からの撮影や、水中や花火の中の斬り合い、壁に映った影で表現したシーンなど、凝った演出が随所に見られるシリーズ第七作。久保は市の命の恩人であるお国を演じている。
『勝負は夜つけろ』
勝負は夜つけろ
公開:1965年
監督:井上昭
主演:田宮二郎、久保菜穂子、川津祐介、小沢栄太郎
ヤクザの縄張り争いで左足を失った久須見は、今は外国船に物資を納める会社を経営している。至急500万円必要になった久須見に、昔馴染みのクラブのママ(久保菜穂子)が協力を申し出るが…。ミステリー評論家の生島治郎が書き下ろした処女作を映画化した作品。ざらついたモノクロ画面とスタイリッシュな編集がカッコいい、ハードボイルド・サスペンス。
『悪の階段』
悪の階段
公開:1965年
監督:鈴木英夫
主演:山崎努、久保明、西村晃、団令子、加東大介、久保菜穂子、清水元、佐田豊、渥美国泰、庄司一郎、土屋嘉男、中山豊
大金の強奪に成功したのはよかったが、その金の独り占めを狙って騙し合う四人の男たち。首謀者の岩尾は愛人のルミ子を使い、ある計画を実行するが・・・。果たして最後に金を手に入れるのは誰か!?欲に目がくらんで自滅する犯罪者を描いた和製フィルム・ノワールの傑作。久保は、強盗団の一人・小西をたぶらかしてバーの開店資金を出させようとする社長の愛人・京子を演じる。
『骨までしゃぶる』
骨までしゃぶる
公開:1966年
監督:加藤泰
主演:桜町弘子、久保菜穂子、夏八木勲、宮園純子、沢淑子、桑原幸子、三原葉子、芦屋雁之助、芦屋小雁、平参平、遠藤辰雄、砂川捨丸、横山アウト、穂高稔、菅井きん、三島雅夫
時は明治、遊郭に100円で売られた貧農の娘・お絹は、最初贅沢な服や食事に感動したものの、働いても増えていく借金に不信を抱くようになる。そんな時、職人の甚五郎と出会い恋に落ちたお絹は…。古い世界に敢然と立ち向かい、未来を掴もうとする一人の少女の勇気と逞しさが感動を呼ぶ。久保は、公娼廃止制度をお絹に教える聡明さを持ちながら、哀しい行く末を辿る遊女・お貞を切々と演じる。
『夜の縄張り』
夜の縄張り
公開:1967年
監督:村野鉄太郎
主演:田宮二郎、野添ひとみ、成田三樹夫、久保菜穂子、江原真二郎、松岡きっこ、北原義郎、中条静夫、内田朝雄
貧乏から抜け出るため、強請や色仕掛けなどあらゆる手段を使い、遂にクラブ「ギャランス」の経営者となった生沢。しかし、夜の銀座を支配しようとする菅が、ライバル店「あや」を巡る罠を仕掛けてきて…。久保が演じるのは、「あや」のやり手ママ・綾子。悪人だらけの夜の世界を描く、田宮次郎主演のピカレスク・ロマン。
『女賭博師さいころ化粧』
女賭博師さいころ化粧
公開:1969年
監督:井上芳夫
主演:江波杏子、久保菜穂子、露口茂、大坂志郎、成田三樹夫、青山良彦、笠原玲子、上野山功一、北城寿太郎、北竜二、水原浩一、松下達夫、内田朝雄、谷謙一、佐藤正三郎、飛田喜佐夫、豪健司、三夏伸、ジョー・オハラ、大山健二、伊東光一、星ひかる
緋桜のお秋(久保菜穂子)との勝負で死んだ父の敵討ちのため、お秋の押しかけ弟子になった銀子は…。 江波杏子主演『女賭博師』シリーズ第十二作で、愛憎入り乱れる銀子とお秋の妖しい関係も描かれる。大坂志郎、成田三樹夫、内田朝雄と、芸達者な演技陣も楽しめる一本。