久々の韓国ネタです。
特許権侵害に莫大な賠償命令で韓国パクリ商法に限界が到来か
http://www.news-postseven.com/archives/20130330_176160.html
『円安が一気に進み、アベノミクスに強い反発を示すのが韓国だ。実は技術力がなく、ウォン安が最大の武器だった彼らは今、焦りに焦っている。ジャーナリストの室谷克実氏が、アベノミクスで崩壊寸前の韓流ビジネスモデルについて解説する。
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「脱デフレ」「円高是正」を掲げるアベノミクスは、図らずも韓国経済が“砂上の楼閣”であることを炙り出すだろう。韓国メディアは、今はまだアベノミクスについて「日本の右傾化の象徴である」などと感情的でピントの外れた論評をするだけだが、実質的な影響を受けるのはこれからだ。
これまでの韓国の躍進は、いわゆるリバースエンジニアリング、つまり売れている先行商品を分解・解析してコピーし、より廉価で販売するというビジネスモデルで成立していた。一番の“お手本”を提供していたのは日本だから、エレクトロニクス(サムスン、LG)や自動車(現代)といった韓国企業の得意分野は、日本企業のそれとぴったり重複する。円安で日本メーカーが価格競争力を取り戻せば、韓国経済を支えたそれらの業種に大打撃を与える。
また、アップルがサムスンを訴えたように、パクリ製品には世界から厳しい目が向けられるようになった。特許権侵害には莫大な賠償の支払い命令が下されるケースが増えており、“パクリ商法”は割に合わなくなりつつある。
危機感を覚えた韓国企業が方針転換し、技術革新を起こして競争力を高めようにも、生産現場を担うブルーカラーの人手不足が深刻だ。現代重工業のような韓国を代表する大企業が、賃金も他の中小企業のブルーカラーとは比べ物にならないほどの好待遇で社員を募集しているのに、若い労働者が集まらず定年延長で急場を凌ぐ事態に陥っている。「現場軽視」の国民意識が遠因になっていると考えられる。』
全くもってその通りですね~。私も製造業に携わる人間として完全同意です。
サムスンの販売する製品、例えばスマートフォンのギャラクシーシリーズですが、確かに高性能でスペックは非常に高いです。しかし、ものづくりというものはただ単に性能の高い商品を作れば他社を出し抜けるというほど単純なものではなく、品質や工程での歩留まり、つまり量産、生産技術の方が重要だったりします。
先月サムスンとシャープの資本提携が話題になり、「シャープ\(^o^)/オワタ」とか、「シャープ見損なった。もう絶対買わない」とか言っている人をネットでチラホラ見かけますがこれについてはそんなに悲観する様なものではありません。
あの提携は「技術提携」ではなく、単にシャープがサムスンに液晶パネルの安定供給を約束し、その見返りに100億円の融資を引っ張ってきた。ただそれだけですからね。どちらかと言うと、サムスンの方がシャープに泣きついてきたと言った方が正しい。
ん?でもサムスンは液晶パネル生産部門を持っているのに、なんでシャープから供給を受けなければならないのか?と疑問を持たれるかもしれませんが、サムスンの液晶部門は万年赤字体質で、その原因は先ほど言った「量産技術」の不備です。サムスンの大型有機パネルの歩留まりはなんと1~2%と言われていますし・・・これ不良率じゃなくて、歩留まり(良品率)が1~2%です。100台作って良品が1台程度、その1台の良品についても本当に良品なのか?と品質を疑っちゃうレベルです。
私が過去にある製品の量産立ちあげを担当した時、歩留まりを引き上げるのに相当苦労したのを覚えています。1%不良率が悪化しちゃうと利益率が大幅に悪化してしまうし、原因分析と不良品のリワーク→再検査投入のため現場は大混乱となりますw
とまあ、紆余曲折あって最終的に歩留まりが落ち着き安定生産に入るのですが、この辺のノウハウや、経験、技術は見てパクれるほど単純なものではなく、長年かけて培っていかなければモノになりません。
歩留まり1%程度ではサムスンの工程現場は相当なカオス状態ではないでしょうかw
良品として出荷する量よりも不良品として破棄する量が多いってどういうこと?このコスト増分をウォン安でごまかしていたんでしょう。
韓国は現場や末端の製造業、いわゆるブルーカラーを軽視する文化、風土があるため何時まで経っても「量産技術」を向上させることはできません。コツコツ地道にが苦手で手っ取り早くパクるのがモットーな国ですからね。その得意のパクリも相次ぐ特許訴訟により封じられた・・・もう八方塞がりですね。
しかしながらスマートフォン拡販によって事業を拡大してきたサムスンはスマホ用のパネルだけでも約6000万枚のパネル供給が必要。しかし自社でパネルの「生産技術、量産技術」を確立できなかったため、それを自社で供給しようとすると赤字が積み上がるだけ。しかし他社でこれだけの大量、しかも高精細のパネルを安定供給できる企業は世界中を見渡してもシャープしかいない。
というわけでシャープに泣きついてきたわけです。
今後サムスンはシャープのお得意先(鵜飼いの鵜)となり、サムスンの携帯が売れれば売れるほどシャープへ利益が還流することになるでしょう。
現場、製造業を軽視、その歩留まりの悪さをウォン安で帳消ししようとしていた報いです。
ここに朝鮮日報の機械翻訳ですが、いかに韓国の生み出す付加価値が低いのかを表す記事があります。
「韓国輸出1000ウォン当たりの国内の創出付加価値587円どまり」朝鮮日報韓国版 機械翻訳
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2013/03/10/2013031000253.html
『 イ・ウギ韓国銀行経済統計局チーム長などが10日発表した'国際産業連関表を利用した我が国のグローバル ペルリュチェーン分析'報告書によれば我が国の最終材輸出による国内付加価値誘発効果は2009年基準として58.7%であった。 EU 27ヶ国と米国、中国、日本など主要国平均(61.7%)に至らない水準だ。 日本(86.1%),米国(83.2%)等の国家は平均より高い水準で現れた。 』
韓国の輸出品に含まれる、国内付加価値はわずかに58%。
対する日本は86% (^_^;)
雲泥の差ですよね。
まあ、韓国は様々な国(主に日本)から部品を輸入しそれを組み立てて出荷しているだけですから、その付加価値なんてたかが知れています。
ウォン安だけが生命線だった韓国製造業が今後どのような顛末を迎えるのか・・・しっかりと見守っていきましょう。
あと、日本について円安になっても輸出は増えないとか言っているエコノミストがいますが、これだけ高付加価値の製品が安く買えるのですから、円安になって日本製品が売れないわけがありません。
それに付加価値が高いということは、製品価格に含まれる輸入品の率が低いわけですから、円安による輸入物価の上昇も価格に吸収できてしまいますね。
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