アイアンマンとのコンビでポーズをきめるグランパスのGK楢崎(左)=名古屋市内で(木村尚公撮影)
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名古屋グランパスのGK楢崎正剛(37)が17日、名古屋市内で映画「アイアンマン3」(26日公開)のタイアップイベントに登場した。チームは強固な守備で公式戦8戦負けなしで、楢崎は次戦のFC東京戦(20日・味スタ)に向けても「抑えるのがボクの仕事」と完封宣言。世界を救うヒーロー・アイアンマンのごとく、グランパスの守り神となる。
世界的な人気を誇るアイアンマンとグランパスの守護神・楢崎。一風変わったコンビが名古屋駅前に姿を現すと、周囲には黒山の人だかりができた。「アイアンマンは1も2も見ました。面白いですね。3ではどんな悪者が出てくるのか」。楢崎はにこやかに映画への興味を語った。
開幕6試合を終えて4位と好位置につけるグランパスで、楢崎はアイアンマンのように獅子奮迅の働きを見せている。失点数はリーグで2番目に少ない5失点。超人的なセービングで何度もピンチを防ぎ、勝ち点を積み上げてきた。
「防げる失点というのはあった。完璧じゃないし、失点している限り納得はしていない」と語るが、得点力にやや不安のある今、鉄壁GKへの依存度は小さくない。
次戦の相手のFC東京はFW渡辺、李など攻撃陣にタレントをそろえている。楢崎は「どんな相手でも抑えるのがボクの仕事。それがプロでしょ」。難敵が相手でも当然完封を狙うと語った。
20、21の両日には出身地の奈良で「第2回楢崎杯少年サッカー大会」が催される。過密日程のため楢崎はゲスト参加こそ断念する予定だが、愛用のGKグローブやユニホームを贈った。プロ19年目を迎えても、故郷への気づかいを忘れない37歳。少年たちのスーパーヒーローは今度もゴールマウスの前に立ちふさがる。 (木村尚公)
【アイアンマン】 アメリカのマーベル・コミック刊行の漫画に登場する大人気キャラクター。特殊アーマーを装着した主人公=アイアンマン=が悪を倒すストーリー。後にアニメ、映画化された。「アイアンマン3」は26日公開で、楢崎が起用されているグランパスとのタイアップ・ポスターが名鉄主要駅などで掲示されている。
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