NHK連続テレビ小説「あまちゃん」被災地復興&流行語大賞&能年ブレークの期待大!
【芸能】
「じぇじぇじぇ!」は早くも大賞候補に
こう語ったのは岩手県の達増拓也知事。同県久慈市を主なロケ地に今月から放送が始まったNHK連続テレビ小説「あまちゃん」について、「ドラマを見て久慈市を中心とする県北、さらに岩手全体の魅力を感じてもらえるのでは」と賛辞を送った。
ご当地ドラマは地元のPRと観光客の誘致につながるため、数十億円単位の経済効果も。初回から20%を超す視聴率はありがたい限り。兵庫県知事がNHK大河「平清盛」を見て「画面が汚い」とくさしたのとは対照的なスタートを切った。
ヒットの要因は東北出身の宮藤官九郎(42=宮城県栗原市出身)の書くおおらかながらテンポのいい脚本と、主人公、能年玲奈(19)の新鮮な魅力が大きい。
海女さんを目指すアキを演じる能年は、「デビュー当時の広末涼子をほうふつとさせるハツラツとした能年が海にザブンと飛び込むシーンは朝から見ていて爽快です」(アイドルライター)と好評。
かつてのアイドル、小泉今日子(47)も母親役で奮闘。朝ドラから久々にニュースターが生まれそうな予感である。
また劇中、登場人物が驚いた時に発する方言「じぇじぇじぇ!」も話題になっている。
東北の一部地域で海女さんが使っていた方言をクドカンがセリフに生かしたものだが、歯切れがよく耳に残る音感でドラマのスパイスになっている。「ゲゲゲの女房」(2010年)の時は“ゲゲゲ”が流行語大賞の年間大賞を受賞しているだけに、可能性は十分だろう。
ドラマはまだ始まったばかり。震災の風評被害で観光客減に悩む自治体にとって「あまちゃん」の快進撃は心強い味方だろう。